南八ヶ岳で冬山修行♪♪
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2015年02月02日 (月)~2015年02月03日 (火)
- メンバー
- 新潟亀田店 飯田、田中
千葉パルコ店 青柳、笠松
- 天候
- 快晴
- コースタイム
- 1日目 美濃戸口(50分)美濃戸山荘(110分)赤岳鉱泉(140分)
硫黄岳(80分)赤岳鉱泉(泊)
2日目 赤岳鉱泉(40分)行者小屋(80分)赤岳天望荘(50分)赤岳(90分)
行者小屋(150分)美濃戸口
- コース状況
- ・初日の硫黄岳は突風が吹き荒れ、赤岩ノ頭からは耐風姿勢をとりながら頂上まで進みました。バラクラバ、ゴーグル必須、ピッケルも頑丈なものがお勧めです。
・赤岳は登りの地蔵尾根は急登、ナイフリッジあり、気が抜けませんでした。下りの文三郎尾根も急なのでスリップに注意です。
・赤岳鉱泉のアイスキャンディーは断然午前中~午後の日が高い時間帯がおすすめです。夕方からは一気に冷え込んでアックスを握るのも辛くなります。
- 難易度
感想コメント
まさに修行という名の厳しい山行でした(>_<)
【DAY1】
寝不足のまま美濃戸口に降り立ち、髪の毛も凍る気温の中アップダウンを繰り返しながらやっとのことで赤岳山荘に到着。快晴ということだけが唯一の救いでした。
少し休憩してから硫黄岳へ。樹林帯の地味な登りで、途中尻セード用の近道を選ぶもあまりに急すぎて、通常の道を行けば良かったと後悔しながら登り、漸く森林限界を越えると、そこには横岳、赤岳の眩い稜線が待っていました。景色を見て少し元気を取り戻し、再び歩き始めると、目標の硫黄岳山頂付近は風が竜巻のように踊り狂っているではありませんか。不安に駆られながら、取り敢えず赤岩ノ頭を目指して一気に駆け上がると・・・強風と共に一年前と変わらない絶景が待っていました。赤岩ノ頭に隠れて見えなかった日本アルプスの面々が一堂に会しており、再び同じ感動を味わうことができました。
しかしそこは景色をゆっくり眺める余裕がないほどの風の通り道。初めて体験する強風、いえもはや爆風と呼んでもおかしくないほど。ピッケルをしっかり刺さないと吹き飛ばされそうで、風に舞い上げられて顔に打ち付けてきた雪は針のような痛さ、これ以上進むのは困難では!?そんな不安を余所に飯田隊長はじめ他のメンバーは果敢に前へ突き進みます。途中何度も停滞しながらやっとの思いで頂上へ。山頂はさらに強い風が吹き荒れ、写真を数枚撮ると火口を見ることなく早々に退散。下りも同じく爆風で、岩場もあったので登り以上に気を使いました。
風が無い場所まで退避し休憩を挟むと尻セード大会が始まりました。急で長いコースもあるので危なっかしい箇所もありましたが、歩いて下るより断然早い!あっという間に赤岳鉱泉まで戻ってくると、休む間もなくアイスクライミングへ突入。皆元気だ(>_<)私はあまりの寒さに一本だけ登って撤退。手がかじかんでバイルも握れないほど冷えてしまいました。もっと暖かい時間にじっくりやりたかった…。
【DAY2】
この日は岩稜の赤岳に挑戦。昨年は文三郎尾根から登りましたが、今年はより険しい地蔵尾根から。文三郎と負けず劣らずの急斜面。ふくらはぎと太ももが悲鳴を上げます。ありがたいことに風は穏やかで、快晴のもと背後の絶景に励まされながら登ることができました。ナイフリッジもありスリル満点の核心部を越え赤岳天望荘までやってくると、今年初!堂々とした富士山が出迎えてくれました。さあ頂上まであと少し、再び急登を登りつめ、赤岳頂上山荘を越えると遂に頂上へ。ここからは隣の阿弥陀岳が一層大きく見えました。
頂上からの景色を堪能したら今度は恐怖の下山。岩稜帯の下りはドッキドキです。風はありませんが下は目も眩むような急斜面。真っ白な雪に吸い込まれそうにな恐怖に耐えながら、ここ一番の集中力で慎重に下りました。岩稜が終わってもまだ文三郎の急斜面も下らなければなりません。終始かにのように横歩きで降りていきました。行者小屋まで戻ってくると漸く人心地がつきホッとしました。夢中だったので長いようであっという間の赤岳でした。
あとは美濃戸口までひたすら歩くだけ。長い長い道のりでしたが、静かな森歩きは心を穏やかにしてくれました。
何とか二日間終えることができましたが、バテそうな私を頂上まで導いてくれたメンバーの方々と、八ヶ岳の好天に感謝感謝です<(_ _)>
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