残雪の二王子岳 飯豊連峰を眺めに
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2025年05月01日 (木)~2025年05月01日 (木)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 二王子神社(60分)三合目避難小屋(50分)五合目定高山(90分)山頂(40分)定高山(50分)避難小屋(30分)二王子神社
- コース状況
- ○20台は停められる神社下の駐車場はGWのせいかほぼ満杯でしたが、知る人ぞ知る最終駐車場の神社トイレ脇は空いていました。
○雪は二合目から出てきます。神子石の沢沿いにたくさん残っています。三合目避難小屋の先の夏道は埋まっており、そこから先はほぼ冬ルートを歩きます。五合目まで一部不明瞭なので特に下りは地図を確認しながら進む必要があります。
○油こぼしはまだ埋まっているので左側の谷から登りました。
○前爪アイゼン、ピッケルは無くても歩けます。3シーズンの硬めのソールの靴があればストックとチェーンスパイクで十分でした。
- 難易度
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感想コメント
帰省ついでにpart2、残雪の二王子岳に登ってきました。飯豊連峰の大展望台として有名な二王子岳、厳しい冬が終わり二王子神社まで車で入れるようになったので、遠方からもたくさんの登山者が訪れていました。
適度に登り堪えがありトレーニングには持って来いの山で、新潟にいた頃は真夏以外は良く訪れていました。山頂からは飯豊連峰を端から端まで眺めることができ、遠く山深い飯豊山に行かなくともその一端を味わうことができます。
今回はまだ残雪がかなり残っており、二合目の登山道はほぼ埋まっていました。かと思えば途中で雪が解けぐちゃぐちゃの泥濘になったり、雪の踏み跡を辿って途中で岩に跳び移ったり、残雪期ならではのルート取りでスピードがなかなか上がりませんでした。
三合目からは完全に雪道なので、ここでチェーンスパイクとストックを装備し、たまにキックステップで登りました。雪は柔らかく蹴りこんだ足が良く刺さります。たくさんのトレースで登りはほぼ迷いませんが、下山時は縦横無尽の踏み跡につられて迷いそうになりました。
五合目・定高山で少し休憩をして、後は一気に登り詰めました。この辺りから風が強まり時々煽られることも。お気に入りの帽子とサングラスが飛んでいかないよう、フードをしっかり被って進みました。
次第に景色が開けて、右手には五頭山、左側には日本海とその上に浮かぶ朝日連峰が見えました。いつか秋田の鳥海山も見えたことがありましたが、春霞でこの日は確認できませんでした。まだ見ぬ飯豊連峰に期待が高まります。
頂上稜線に近付くと、まず同じ新発田の焼峰山や蒜場山が同じ高さに競り上がってきました。稜線を目で追って行くと一際高い真っ白な台形の山が見えてきました。飯豊連峰最高峰の大日岳です。さらに視線を左にやると、雪の付いていない鋭峰、飯豊本山が黒々と輝いていました。この位置から最も近いピークは北股岳。門内、頼母木と視線を移して最後に見えたのは鉾立峰を従えた杁差岳。飯豊連峰で一番特徴のある山容なので、どこから見ても判別しやすい形をしています。
今日はこの景色を眺めに登りました。こんな絶景が見渡せる山の麓に生まれたことに、今更ながら感謝です。他の登山者が思い思いに飯豊連峰を眺めている中で、一人だけ熱くなっていました。
胸は熱いけど体は寒いので、早めに下山に取りかかり体を温めました。残雪期は夏のように汗をかきますが、汗冷えは夏より急にやってきます。体温調節の難しい季節ですが、そこは高機能ギアに任せて悠々と下りました。
久しぶりに登りましたが、二王子岳はやはり色々な要素が詰まった登り甲斐のある山でした。次は季節を変えてまたぜひ訪ねたいです。
【使用ギア】
靴▶ダハシュタイン/スーパーフェラータミッド
スパイク▶スノーライン/チェーンセンプロ
ザック▶カリマー/クリーブ20
サングラス▶ソライズ/SLD-002アウトドア
【使用ウエア】
アンダー▶ミレー/ドライナミックメッシュ
ベース▶ミレー/クータイウールクルー
パンツ▶ノースフェイス/バーブライトスリムパンツ
ウィンドシェル▶ノースフェイス/スワローテイルフーディ
キャップ▶ノースフェイス/ドットエアアロハキャップ
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。