日本百名山・赤岳【八ヶ岳】~見慣れた見知らぬ世界~
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2016年03月17日 (木)~2016年03月18日 (金)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 【1日目】
美濃戸口(60分)美濃戸山荘(210分)赤岳鉱泉
【2日目】
赤岳鉱泉(35分)行者小屋(95分)文三郎分岐(30分)赤岳山頂(40分)地蔵の頭(40分)行者小屋(130分)美濃戸山荘(30分)美濃戸口
- コース状況
- 【美濃戸口~美濃戸山荘】
雪道慣れてないので美濃戸山荘まで車で行く自信はありません。歩いて行きました。特に危険個所なし。
【美濃戸山荘~赤岳鉱泉(北沢)】
ゆるやかに登り、凍結箇所も少ないのでアイゼンやスパイクなしでも問題ない(と思います)。
【赤岳鉱泉~文三郎尾根~赤岳】
初心者には驚く斜度かもしれませんが、基本的なアイゼンとピッケルワークができれば心地よい斜度です。晴れていれば景色も最高潮です。少し樹林の中を歩きますが、ほとんど森林限界を越えているので、強風との戦い。判断は早めに。
稜線に出ると岩稜帯に。狭い場所もあるのでアイゼンのひっかきによる転倒注意。
【赤岳山頂~地蔵尾根~行者小屋】
下りに使うか登りに使うかで印象が変わりそうですが、下りに使った身としては素早く下れて楽チンな尾根です。初心者は斜度におののくかも。
【南沢】
アイゼンやスパイクなしでも問題ない。と思っていたのは自分だけでした。己の過ち。雪道慣れてない人は滑り止め着用がよさそう。
・小淵沢ICから美濃戸口まで雪や凍結箇所はありませんでした。
- 難易度
感想コメント
冬山の定番として雑誌などにとりあげられることが多い赤岳(2,899m)。山頂に立つには強風との戦いでもあります。私自身4年前にチャレンジしましたが、強風で文三郎尾根の途中で撤退しました。今回は天候に恵まれ、登頂することができました。
1日目は赤岳鉱泉へ。3月とは思えない暖かさで、汗だくにならないようにゆっくり北沢を登って行きます。終日青空が広がり、17日に登頂した人は最高の景色に巡り合えたでしょう。
次の日から天気は下り坂。なんとか持ってくれ~
そして赤岳鉱泉といえば夕食。まさかのステーキでした!(ちなみに4年前来た時もステーキでしたm(__)m)飯に運を使うより天気に幸運をもたらしてほしいと願うばかり・・・
翌朝。上空は少し高層雲が出ていますが、上々の天気!7時半に出発して文三郎尾根経由で赤岳へ。
4年前に撤退した強風は今日はほとんどなく、快適に高度を上げて行きます。目の前に圧巻の阿弥陀岳、遠くには北アルプスも全て見えるほど天気はよく、ステーキ運は使い果たしてなかったようだ!
この日も暖かく、雪も少ないので残雪期と言っても過言ではない赤岳でした。文三郎尾根を登り切ると、南アルプスと中央アルプスが見えます。特に南アルプスは非常に近いです。文三郎分岐から上は狭く岩場になるので、油断してアイゼン引っかけて転倒・滑落には注意です。
そして4年越しの赤岳に登頂成功。風は吹いていますが、前回と比べ物にならないくらい快適。そのまま稜線を歩いて地蔵尾根へ。
文三郎に比べ少し難易度が上がる地蔵尾根。しかしトレースが少ない分下りやすく、斜度もアイゼンワークには持ってこいのルートです。
帰りは南沢を使って美濃戸口へ。北沢に比べると少し凍結しているところが多いです。
何回か岩や倒木が美濃戸山荘に見える幻覚がありました(笑)
下山して去年の11月にできたという美濃戸口のシャレオツなカフェ「J&N」へ。八ヶ岳プリンとコーヒーを頂きました。ブラックのコーヒーが薄く感じるくらいプリンが濃厚でした。
そして浜松へ。運転のしんどさは山のしんどさを超越します(´Д`|||)
赤岳山頂の写真を常連の赤ノフさんに見せたら、
「かなこぉ↑を連れて行ってくれてありがとう」
と言われたそうです(笑)また連れて行きましょう。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。