Arapiles オーストラリアクライミングツアー その①
- 投稿者
-
土方 尚樹
GRAVITY RESEARCH MIE
- 日程
- 2011年09月12日 (月)~2011年09月27日 (火)
- メンバー
- GravityResearch KOBE 土方尚樹とその妻
- 天候
- 晴れがつづき毎日登れた!
- コースタイム
- オーストラリアメルボルン空港着後、私たちはCityに出てレンタカーを借りました。
CityからWester Highway~Wimmera Highwayと走ること約4時間、アラピリーズクライミングエリアのキャンプ場に到着します。
- コース状況
- 【道中について】
メルボルンのシティーから高速道路(フリーウェイ)で約4時間。
道中、日本のサービスエリアのような感覚で街がいくつも現れます。
一本道のフリーウェイは街中を走るので速度規制があり、逆に速度規制の看板が出てきたら町があるということになります。
取り締まりも結構あるようなので制限速度は超えないほうが良いでしょうし、周りもそのスピードで走っています。
日本と同じ左側走行、右ハンドルで、交通ルールも走っているとなんとなくわかります。
【岩場へのアプローチ】
かなり楽です!キャンプ場から近いところで5分。一番遠くても歩いて1時間(車でもいけるのでもっと早くなりますが)で行くことが出来、平原にどか~んと壁があるので山歩きのようなことは全くなかったです。
どんなに遠回りでも歩いて降りられる岩場には、下降支点がほとんどと言って良いほど無いので、靴を背負って登ることも。
そして結構怖いところをクライムダウンしたりしながら下降する箇所も。
ルートによってはクライミングシューズの踵を踏んで歩いて降りられるような所もありますが、靴を持っていくかどうかの判断は状況によります。
感想コメント
9月12日~9月27日新婚旅行と題して、夫婦2人でオーストラリアのMt.Arapilesでクライミングしてきました!
アラピリーズは昔からのトラッドクライミングが今でも守られていて、ボルトやピトンなどがほとんど無く、終了点や下降支点もどうしても歩いて降りられないルート以外はありません。
こうやってトラッドだとかボルトが無いだと書くとなんだかとっても難しそうなイメージになってしまいますが(僕も最初は不安でした)、いざ登ってみるとすごく楽しいんですね!!
登りながらセットするプロテクションも特にナッツなんかは面白いようにきまるし、グレードの低いやさしいルートでもオーバーハングが出てきてそのおかげでロープの流れを考えないといけないし、でもびっくりするようなガバでぐいぐい気持ちよく登れるけど、心のどこかでは落ちたらやばいぞと思いながらランナウトに痺れ、ピッチの終わりでは残ったギアのサイズを考えて壊れないビレイ点をすばやく作る!
このゲーム性の高さがとても楽しく、あぁこれがフリークライミングなんだなとアラピリーズのクライミングが一気に好きになりました!
それでは旅の記録その① 9/12~9/17「なれない異国でドキドキクライミング編」です。
9/12早朝神戸から関空へ。
今回私たちは神戸港まで車で行き、高速船にて関空へ向かいました。旅行期間中、神戸港の駐車料金は無料で荷物も多かったので車で行動できたのは助かりました。
その荷物ですが、クライミングギア一式(詳しくはその②にて)はもちろん、今回ず~っとキャンプなのでテントやシュラフ、調理器具や食器その他もろもろを合わせて2人で80kgを超えました。
ベトナム乗り継ぎで時間があったので食事と観光がてら一度出国。パンチの効いた食事を頂きメルボルンへ向かいました。
メルボルンの空港でレンタカーを借りてそのままアラピリーズに向かうのが一番早いでしょうが、シティーに行ってみたかったのと、レンタカーも空港で借りるのと比べて安いです。
オーストラリアドルへの両替も日本よりはメルボルン空港、空港よりはシティーの方がレートが良い様に思います。
シティーのアウトドアショップ巡りも楽しかったです!
だいたいどれをとっても日本で買うより少し高いようです。というかオーストラリアは全体的に物価が高い!
シティーで車を借り、少し道に迷いながらも午後2時頃アラピリーズに向けて出発。
Western Highwayをひた走ること3時間半、大きな街では最後となる「Horsham」に着き、食材などの買出しはここでできます。
私たちがホーシャムについた頃、日が暮れていたことと移動疲れのためモーテルにチェックイン。
街のレストランでわりと豪華なディナーを食べ(名前に惹かれて注文した「アラピリーズチキン」はうまかった!)、翌朝はベーカリー「オーブンドア」でパンとカプチーノで朝食をすませ、なんだかんだキャンプ場についたのは9月14日の昼でした。
もっと飛行機の乗り継ぎを良くしたり、メルボルンの空港から直で向かえば到着は早くなったんですが、急ぐ旅でもなかったので・・・・、にしても丸2日かぁ。上手な計画作りが苦手のようです。
テント設営などが一通り終わり、一本くらい登りに行こうかなと思いテントの中にいたパートナーを覗いたらなんとシュラフに入り目を閉じている!
必死に起こすが「あと10分・・・」が何度も続いたので諦め一人で散歩がてらそこらへんに転がるボルダーを登りました。意外と楽しかったです。
翌日15日はキャンプ場から最も近いエリアの1つ「The Organ Pipes」にて【Horn Piece 13】と、「The Atridae」にて【Muldoon 13】を登りました。
ルート名の後の13の数字はオーストラリアのグレードです。1から34位まであり、13はデシマルに換算すると5.6になるようです。
キャンプ場で知り合ったJさんに「今からMuldoonに行ってきます」と伝えたら、僕らが登る準備をしているところに突然現れ高いところから写真を撮ってくれました!なんて親切な!
16日は「Bard Buttress」にて【Bard 12】をトライ。5ピッチ120mのルートです。
慣れない岩質の高いところは初めのうち少しちびりましたが、アラピリーズの初マルチにはとってもいいルートに感じました!
歩いて下降するのですが、え!?ここから!?って疑いたくなるような真っ暗な、人1人がやっと通れるトンネルを通過したりしました。なんだか探検してるみたいで楽しいです!
その① おわり その②へ続く
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。