赤岳西壁北峰リッジ(赤岳主稜)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年03月11日 (金)~2016年03月11日 (金)
メンバー
天候
曇り/晴れ
コースタイム
美濃戸口ー(180)ー行者小屋ー(60)ー文三郎道分岐ー(130)ー赤岳山頂ー(50)ー行者小屋ー(120)ー美濃戸口

総行動時間:10時間
コース状況
先日降り積もった雪のおかげで、トレースのない手つかずの赤岳主稜を楽しむことができた。初めてのルートということもあってルートファインディングに迷ったところもあったが、素直なラインを登りつめていけば自然と赤岳北峰にたどり着いた。
風が強く、文三郎道で行くかどうか迷ったが、行ってよかった。
短いながらも、程よく緊張感のある登攀を楽しめた。
難易度
Google Map
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感想コメント

文三郎道から主稜取り付きのチョックストーン(CS)までのトラバースは膝から腿ぐらいまでのラッセル。取り付きのペツルはギリギリ出ていた。

CSがいきなり核心らしいがそんなに難しそうには見えない。おもむろに取り付いてみると見た目より悪い。左手に良いアンダーがあり、足を広げてから体を押し上げていく感じ。ホールドが雪に埋もれているので掘り出しながら探る。どんどんパンプしてきてしんどかった。
CSを超えるとそのまま凹角を直上してから右上するが、吹き溜まりがいやらしくついていて緊張した。
単独なのでピッチがよくわからないが、岩壁の基部など要所要所にペツルのハンガーが打ってあった。

いくつか小岩壁を登ったが、緊張したのは二つ目の垂直のコーナーと、最後のチムニー。特にチムニーはザックが引っかかるしホールドは埋まってるしで結構手間取った。

緩傾斜の草付きは雪が少なく凍結している個所も結構あったのでアックスとアイゼンをしっかり効かせながら登った。

標高を上げるにつれ青空も見えるようになり、時々振り返っては景色を楽しみながらのクライミングだった。

赤岳からの下りは文三郎道を使ったが、かなり雪が深く膝上まで潜るところもあった。
広い雪面に出ると適度に雪が締まり、素敵にオシリセードを楽しんだ。

フォトギャラリー

赤岳主稜全容

取り付きのCS

チムニー直上

ホールドが隠れていやらしい。

雪が薄い。

垂壁を越すと

階段状の岩壁。快適に登れる。

浅いルンゼ状の凍った草付きを右上する。上部岩稜へ。登りつめた岩壁基部にビレイポイントあり。

凹角の垂壁

落ちたら止まらんな。

どこ登るんだ

渋いチムニーを抜けるとリッジに出る。

がしがし登る

ちょっとした岩を超えて

振り返れば絶景。

あとは稜線目指して

ポンと出る。

阿弥陀岳をバックに。

文三郎道くだります。

シリセードが決まります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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