岐阜県 錫杖岳 『左方カンテ』と『注文の多い料理店』

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2011年10月16日 (日)~2011年10月17日 (月)
メンバー
GRAVITY RESEARCH KOBE 戸田
他1名
天候
晴れ後曇り
コースタイム
10/16 槍見温泉8:00→クリヤ谷徒渉点8:45→錫杖沢出合9:30→岩舎10:15
    岩舎11:00→錫杖岳前衛壁基部11:15
10/17 往路をそのまま戻る
コース状況
前日(10/15)は大雨。
錫杖沢出合までは笠ヶ岳への登山道と共通のクリヤ谷道を行きます。
途中クリヤ谷を渡渉する箇所があります。増水時にはロープでの確保をした方が安心して渡れるでしょう。
錫杖沢にも渡渉箇所がありますが、こちらも増水時の渡渉には危険が伴います。
出合からは明瞭な踏み跡こそありますが急勾配の悪路が続きます。
岩舎は2張ほどしかテント張れませんので、空いていなければ出合で幕営することになります。
出合からの道は踏跡と木に付いたテープが目印です。迷いやすい個所もありますので気をつけて下さい。
難易度
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

出発は10/15の夜でした。東海北陸道に入ってからは猛烈な豪雨。とても翌日にクライミングできるとは思えない天気でしたが、翌日は予報通り晴れてくれました。
途中2か所ある渡渉、特にクリヤ谷は、本来なら岩を飛んで渡れるところを靴を脱いでパンツを捲り上げないと渡れないくらい増水していて、なかなかスリルのある渡渉となりました。アプローチにこんなイベントがあると気分は盛り上がります。

壁はもうこれでもかというぐらい濡れており、初めから登れるルートを登ろうということで、1日目(10/16)は『左方カンテ』。
1Pはまるで滝のようにシズクがたれてくる最悪の状態。公正なジャンケンの結果、1Pはパートナーのリード。私がこれ見よがしに喜んだのは言うまでもありません。その後は交代で登ることに。しかし、なぜかパートナーの担当ピッチばかりが激しく濡れており、私の担当ピッチはというと、かろうじて乾いている楽しいフェイス部分を快適に登れたのでした。ご苦労さま&ご馳走さま。登攀開始から下降終了まで所要4時間。
2日目(10/17)は『注文の多い料理店』
岩は結構乾いてきており、核心の3P目のクラックもフィストジャムがよく効いてくれました。とはいえ、リードでの慣れないジャミングに緊張させられて喉がカラカラに。本格的なマルチピッチは初めてだったので、登りの質が良かったとはとても言えません。もうちょっと楽に登れればなぁ・・・。登攀開始から下降終了まで所要4時間半。
帰り道はまた雨。本当に晴れ間をぬって登ったという感じでした。蛇足ですが、とにかく紅葉がとてもキレイでした。

フォトギャラリー

大雨で増水したクリヤ谷。靴脱いで渡りました。

錫杖沢の渡渉もなかなかスリルがあります。

前衛壁と紅葉。いいコントラスト。

岩舎。頭上から染み出しが降ってこなければ快適な場所なんですが・・・。

『左方カンテ』取り付き。パッと見乾いているようにみえます。

出だしのチムニーは凄まじい濡れ方。萎えます。

私(戸田)の担当ピッチは快適なフェイス。楽しい。

バックの紅葉が素晴らしい。最高。

濡れていることを承知で来た甲斐があったってもんです・・・。

帰りは懸垂3本。

夜はランタンで雰囲気だしました。重量増も関係なしです!

2日目、『注文の多い料理店』の取り付き。

昨日よりは乾いているとはいえ、草付きは相変わらずひどい。慎重に登ります。

3P、5.9、これだけのハングでも越えるの大変なんですね。勉強になりました。

3P途中にあったボルト、ちょっと荷重したらぬけました。

パートナーのリード。体の硬い彼ですががんばって開脚してます。

フットジャムをうまくキメながら登ってます。

最終ピッチ?のスラブ。これも楽しい。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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