二王子のモンスターに会いに行きました
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2017年02月05日 (日)~2017年02月05日 (日)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- 南俣集落駐車場(60分)二王子神社(30分)一合目(80分)五合目独標(45分)七合目油こぼし(40分)避難小屋(20分)七合目(30分)五合目(40分)一合目(15分)二王子神社(45分)駐車場
- コース状況
- ・つぼ足不可能。スタートからスノーシュー装着しました。
・雪は一合目までシャーベット状、七合目辺りまでふかふか、森林限界を越えるとクラスト状になります。頂上までスノーシューで歩き通しました。
・森林限界まで風がほとんどなく暑かったのでベース+アンダー、下はパンツのみで十分でした。油こぼしを過ぎると風が強まり、上はフリースとハードシェル、下はシェルパンツを、手袋は防水のものを重ねました。
- 難易度
感想コメント
冬期は頂上を踏んだことがなかった二王子岳。噂の二王子モンスターと真っ白な飯豊連峰を見に行ってきました。冬、二王子に登るのにネックになるのが林道歩きです。雪がない間は二王子神社まで乗り入れできますが、冬はそこを徒歩で行かなければならない。それを敬遠してか向いの五頭山より登る人が少ないので、トレースが無いと一日では難しいことも。なので敢えて休日に、しかも前日の天気も悪くなかったので今回はちゃっりトレース当てにした登山ということになります。
夜明けと共にスタートしましたが、駐車場には既に3台停まってました。ホッ。気温は高く風もないので暑くなりそうな予感がしましたが、やはり林道途中で塩が出るほどの汗をかいたので、森林限界を越えるまで夏山のような軽装スタイルになりました。水分も多めが安心です。
二王子神社まで一時間弱、そういえば初詣がまだだったので今年は二王子神社が最初となりました。お参りを済ませ、三合目までの急登を更に汗だくで登ります。夏でも辛い場所はやはり冬でも辛い。曇りでしたが視界ははっきりしていたので、見落としがちな三合目の避難小屋もしっかり確認できました。トレースを見るとスノーシューとスキーのみ。二王子はスキーヤーも多いのでワカンよりスノーシュー率が高いようです。私の前を歩いていたボードの方は五合目独標から下っていきました。
ここに油こぼしが埋まっているだろう急登を登り詰めると頂上付近がようやく現われました。景色は一変、世界は白一色に変わります。風も強まり装備を着込んで山頂を目指します。まだ二王子に隠れて飯豊は見えませんが、朝日連峰が左手に白く連なっていました。振り返ると曇天ながら佐渡もくっきり、冬は空気が澄んでいるので遠くまで綺麗に見渡せるところが素晴らしいです。
雪はクラストして固くなるので気を引き締めて登ります。風はさらに強くなり、周りはエビのしっぽだらけ。白い雷鳥でも出てきそうな気がしましたがここは新潟でした。最後の登りに差しかかる前に、飯豊の最高峰・大日岳が最初にお出迎え、頂上台地に着くと本山も含め飯豊の全山が堂々と輝いていました。この後天気は崩れる予報だったので見れて良かったー。そしてモンスターと化した青春の鐘を見学しに行きました。うーん、自然が造り出した芸術、サモトラケのニケを連想させます。羽根が生えていて飛び立ちそうな存在感でした。
先行の方々は既に下って頂上には私一人。ゆっくりしたいところですが、寒いので小屋に隠れて軽く腹ごしらえ、飯豊を何度も振り返りながら下りました。そして下山のお楽しみ、スノーシューモフモフ下り!トレースの無い場所を自由に駆け下る冬ならではの遊びです。雪崩れそうな場所ではNGですが、ルートをちょっぴり外れて思い切り雪と戯れることができます。一合目までずっとこの調子だったので少々疲れてしまいました。この後林道歩きもあるというのに。節度を守って楽しみたいですね。
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