北海道探訪記④北海岳~旭岳

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投稿者
あやや(おとな女子登山部)
日程
2017年07月26日 (水)~2017年07月30日 (日)
メンバー
おとな女子登山部:荻野なずな部長 取材陣2名
天候
晴れ
コースタイム
5日目(30日)
白雲岳キャンプ指定地(90)北海岳(50)間宮岳分岐(60)旭岳(65)大雪山旭岳ロープウェイ
※撮影しながらのタイムです。参考程度にお願いします。
コース状況
・必須装備:熊鈴、浄水器、携帯トイレ、(状況により)軽アイゼン
・アブのような虫はいますが、蚊のような刺してくる虫はいませんでした。
・高山植物の見頃ともなる5月下旬~8月中旬の短い間がハイシーズンです。
≪お手洗い情報≫
・白雲岳避難小屋(簡易/ペーパー無)
・大雪山旭岳ロープウェイ(水洗/ペーパー有)
難易度
Google Map
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感想コメント

最終日です。

下山後のバス時間が決まっているので、ご多分に漏れず早めに出発。
昨日白雲岳に登頂しているので、本日はパスしてまずは北海岳を目指します。

この近辺は赤茶けた山肌が多いのが特長です。
この5日間、ほぼずっと天気が良かったので、半袖を着ていた部長の腕の色が山肌のそれと一緒に見える程焼けていました。
ただ、湿度が少なくサラッとしているので顔にダラダラと汗をかくような事はなく、アルプスより
ずっと快適に過ごすことが出来ました。

そういった事情でペースを上げて進みましたが、面白かったのはコマクサの群生がそんじょそこらにありすぎて素通りしてしまうという、本州ではあり得ない生意気な事もあったりと。
北海岳、間宮岳も順調に越えようやく旭岳の麓までやってきました。

行く前は「大雪山に登るぞ~」と意気込んでいましたが、大雪山という山は無く2,291mの旭岳を最高峰に50㌔に渡って連なる2,000m級の山々の総称であります。

名前の通り雪渓がまだかなり残っており、それが融け一本の小川になっていました。
枯れた黒い土の下に流れる冷たくて美味しい水を飲みながら最後の休憩。
(もちろん浄水して下さい!)

歩き出すと、まるで砂浜のように細かい岩にずぶずぶと足がはまります。
他のメンバーにあっと言う間に追い越され、最後は我慢の登山となりました。

喘ぎながら山頂に着くと、反対側のロープウェイを使って登って来た登山者がびっくりする位居て、旭岳の標識で写真待ちの列が出来ていました。
流石、人気の山です。

見渡す限りどこまでも続く山塊にちょっと泣きそうな気持ちになっている傍らで乾杯を何でするか、と盛り上がる3人。
「コラ、気持ちが山に行ってないよ!!もっと浸って!!」と心の中で突っ込みました。

あとは約2時間下るだけ。
まるで富士山のような、灼熱の岩肌の上を怒涛の勢いで下った結果、予定より2時間ほど早く到着しました。
とにかくこの長い山行で病気・怪我が無く本当に良かったです。
(部長はかかとのソールを両方失いましたが笑)

この山旅を通じで、今まで色んな山に行きましたが、やはりこのスケール感は他に類を見ず、もっと早く来れば良かったと思う反面、色んな山に行ったからこそ感じた感動だったのかもしれません。
もちろん奥深い山なので不便な部分もありましたが、それを超え余りある素晴らしい景色が待っています。
多少お金と時間を無理してでも、もしも行けるタイミングがやって来たならば絶対に行く価値がここにはあります。

イヤイライケレ(アイヌ語でどうもありがとう)北海道!!

■本日の服装
上:スキンメッシュ半袖 ウール長袖(150ウェイト) (休憩時は薄手JKT)
下:オールシーズン用パンツ

■食料・水分
行動食のみ・・・パワーバー×2 ナッツ類
水分・・・0.6L

■気温
5:20 白雲岳キャンプ指定地(10℃) 9:00旭岳頂上(13℃)

フォトギャラリー

無事最後の旭岳(2,290m)に登頂

朝。氷が張っていました。

最終日まで続いた青空

まずは北海岳へ

もうすぐラスボスの旭岳

この辺りは赤土多し

土の黒と雪の白のコントラスト

走って降りて来るトレイルランナー

最後の登りがキツかった

嬉しそうに水を捨てる人

全行程踏破◎後は下山を残すのみ

歓喜の舞

富士山っぽい道

下に行くにつれ硫黄臭が強くなってきます

こっちからもしんどそう~

早く乾杯したくて堪らないお顔(笑)

最後はお散歩コース

ようやくゴール!!

ロープウェイで下山

兎に角お疲れ様でした!!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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