ニペソツ山東壁中央リッジ

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投稿者
小山田 隆博
日程
2018年03月26日 (月)~2018年03月29日 (木)
メンバー
小山田
他2名
天候
晴れ
コースタイム
26日
幌加ダム(3時間半)幌加川出合い(3時間半)BC:1320m付近
27日
BC(1時間半)中央リッジ末端(8時間半)頂上(2時間)BC
28日
BC()幌加川出合()幌加ダム
コース状況
アプローチはスノーシューかスキーが有効です。
幌加川は何度か渡渉がありますがスノーブリッジをうまく使えば問題ありません。テン場は1300mあたりが良いと思います。ニペソツ山東面にはデルタルンゼや中央ルンゼなど雪崩の危険性が常にあるので入山に際しては十分な注意が必要です。
難易度
Google Map
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感想コメント

○26日
朝から快晴。まずは幌加ダムから林道を3時間半。気温はポカポカと春の陽気ですぐに汗だく。幌加川出合いからはニペソツ東壁目指し沢沿いにルートを取る。幾度かの渡渉があるもののスノーブリッジがかかっており、さほど苦労はしないが緩んだ雪にスノーシューでも時折膝近くまで潜り消耗が激しい。1300過ぎいよいよ正面に迫力ある東壁の全容が目の前に。絶好のロケーションのテン場となった。
27日
いよいよ東壁登攀へ。前夜はなかなかの緊張感で全く眠れず・・ということはなく、しっかり爆睡。本日は前日よりもさらに好天でさらに風もほとんどない。中央リッジ取り付きまではとにかく雪崩に注意。ここは気温が高い時には入り込みたくないところ。
中央リッジは急峻な雪稜からはじまる。メンバーでルートを相談しながら少しずつ高度を上げる。あまり記録のないルートなので慎重に成らざるを得ない。足元はやや固めの雪板の下はグラニュー糖のような固まらない雪質。時間の割には高度は上がらず体力ばかり消耗する。雪稜途中からロープを出し、2ピッチで核心へ。ここで残置があり、自分たちのルート取りが正しいことに安心する。
核心部は短いながらも被り気味の凹角。ずば抜けた突破力をもつメンバーが見事に突破。見ているこちらも緊張した。ここから傾斜の落ちた雪稜をさらに2ピッチでようやく頂上。8時間半のクライミングは今季一番の達成感。
やや風の強い頂上で握手を交わし、これまた雪崩に注意をはらいながらデルタルンゼ経由でBCへ。長い一日を終えた。
28日
やや曇り。前日の頑張りで疲れきった体を引きずりながら5時間ほどで下山。帰りは糠平温泉に立ち寄り帰路に着いた。、

フォトギャラリー

迫力ある上りが続く東壁

アプローチは林道から沢沿いに

ニペソツ山東面です

BCからは東壁が目の前に

二日目は朝から快晴。雲海です

雪崩に気をつけて進みます

中央リッジへ取り付きます

絶景をバックに

核心ピッチ!

素晴らしい突破力のパートナー

景色も最高!

最終ピッチは頂上が終了点

皆いい笑顔

奥はウペペサンケ山。

夕暮れが迫る中の下山

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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