涼を求めて棒ノ折山

　埼玉のおすすめの山はここ！と教えてもらって訪ねたのは、飯能市街からすぐの棒ノ折山。沢沿いの道かと思っていたらほぼ沢の真ん中を歩いたので、里山にしてはエキサイティングで涼しい山歩きを楽しめました。

　コースは樹林帯の滝ノ平尾根と白谷沢の沢歩きを合わせて周回できるようになっており、車をどこに停めるか悩むところ。下山後の車道歩きは勘弁だったので、ダム北側のトイレ横に停めて後半に沢とダム湖のフィナーレというプランでいきました。逆コースをとる人が多いせいか、沢と合流する岩葺石まで誰とも会わず、はて埼玉県民馴染みの山では？？と前半は寂しい登りとなってしまいました。

　徐々に登山者が増え、広い山頂では10名ほどがお昼ご飯を食べていました。梅雨空のせいか東京湾と房総半島は霞みの中、代わりに目を引いたのは５月に登ったピラミダルな武甲山と大持山でした。持参したおやつが美味しくてコーヒーをお代わり、随分ゆっくり過ごしたので、腹ごなしにそのまま下りずに黒山まで足を延ばすことに。展望は無かったので、引き返してゴンジリ峠へ戻る途中、先日の富士山講座の反省点やおとな女子のこれからなど、珍しく真面目なことを考えながら歩いてしまい若干のコースアウト。すぐ隣の尾根だったため、杉の倒木を乗り越えながら早めに復帰できました。一人で黙々と歩く時こそ気を引き締めなくてはいけません。

　分岐を経て下山はいよいよ沢コース。標高が低くなるにつれ周りの景色が一変、見事なゴルジュ帯が現れました。立ち止まって写真を撮っている方もたくさんいましたが、沢の中なので常に滑落の危険が付きまといます。渓谷美に見とれつつも、この日一番の集中力を発揮して無事にダムまで戻って来ました。
　下山後は近くのさわらびの湯へ。ちょっと高いけどなかなかの熱いお湯だったのでリフレッシュできました。