秋の沢旅へ~日高ペテガリ西沢・ニシュオマナイ川

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投稿者
小山田 隆博
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日程
2018年09月25日 (火)~2018年09月27日 (木)
メンバー
小山田 他1名
天候
1日目:晴れ 2日目:晴れ 3日目:曇り時々小雨
コースタイム
1日目
神威山荘(2時間30分)ペテガリ山荘(45分)染退橋(2時間10分)ペテガリ西沢出合い(3時間30分)610m二股(1時間40分)C1:670m
2日目
C1(1時間)810m大滝(3時間10分)ペテガリ岳(2時間40分)~ペテガリA沢下降~A沢出合い(1時間20分)中ノ岳北西面直登沢出合い(40分)C2:760m
3日目
C2(3時間40分)中ノ岳頂上~ニシュオマナイ沢川南面直登沢下降~(4時間)神威山荘
コース状況
○ペテガリ西沢
 別名『函沢』と呼ばれるほど函、ゴルジュが長い沢。出合い10分ほどで釜を持った直瀑F1から長い核心部が始まる。屈曲点ごとに手ごわい滝が多く、高巻きのライン取りも重要。今回は610m二股後に大きな雪渓があり、この処理に時間が掛かった。テン場は670m付近。810m付近の大滝はその上の滝も含めて左岸から大高巻き。難しくはないが高度感抜群。その後は頂上付近まで快適な滝が延々と続く。
【ペテガリA沢】
ペテガリ岳からの下降で使用。上部所々がれているので落石に注意。大きな滝も多く、クライムダウンを慎重に。パーティによっては懸垂下降の連続になる。スケールも大きく、ペテガリ沢川の各支流の中でもおすすめの谷。
【ペテガリ沢川中ノ岳北西面直登沢】
水量は少なく、880mから1100付近までと核心部は短いがなかなか侮れない滝が多い。ツルッとした岩盤状の滝は登りづらく緊張する高巻き箇所も。時期が早いと雪渓処理も必要となるはず。上部はガレで藪こぎなく中ノ岳西側のコルに出る。
【ニシュオマナイ川中ノ岳南面直登沢】
中ノ岳から下降で使用。稜線からの下降ポイントの上手く選択するのが重要。稜線をしばらく南下してからが良い。早いと猛烈な笹薮をしばらくこぐことになる。懸垂が必要な滝が1,2個あるほどでさほどこんなんではなし。700m二股から下部はガレに埋まる。

今年の台風なのか、2016年の台風の影響か不明だか、今回歩いたサッシビチャリ、ペテガリ沢川、ニシュオマナイ川ともに下流部は大きく崩れ、ガレや土砂、倒木で埋め尽くされている箇所が目に付いた。特にペテガリ沢のA沢出合いから中ノ岳北面直登沢出合いの間はかつての渓相の面影が全くないといって言い程。
難易度
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感想コメント

 2泊3日で大好きな日高の沢を満喫してきました。3日でトレースした沢は4本。 計画した段階では行程の長さに不安もありましたが頼もしいパートナーのおかげで余裕を持って下山することができました。
天気にも恵まれ一年に一度、納得できる沢に行く、という目標は達成できたと思っています。

○1日目
 神威山荘から枝尾根を越えてペテガリ山荘、さらにサッシビチャリ沢川まで歩きますが、これが本当に長い・・。さらに2時間ほどでようやくペテガリ西沢の出合いにつきます。まもなくF1でここから函状の渓相が始まります。 
 直登できないところは巻いてどんどんと進みます。610m二股を大きく曲がると巨大な雪渓が二つありました。過去2回この時期に遡行しているのですがいずれも雪渓がなかったのでちょっと驚きました。前後も大きく岩盤が崩れており、その影響で下流の水流は濁り気味でした。雪渓を高巻き、さらに滝を一つ巻いたところで670m。ちょうど平坦な川原もあり、ここをテントサイトとしました。行動時間 時間。疲れました・・。

○二日目
5時過ぎに行動開始。まもなく800m大滝。左岸から高巻き。顕著なカンテを慎重に登りますが高度感有り、緊張します。すぐに上部の滝もまとめて巻きました。その後は次第に谷が開け、階段の状の滝が上部まで延々と続き楽しませてくれます。この日も天気がよく、水流も綺麗になりまさに“秋沢日和”。藪漕ぎも少なく稜線に出て、すぐに頂上に。遥かなるペテガリと呼ばれる日高の名峰。僕も思い入れのある好きな山の一つです。
 ここからペテガリ沢川目指し、A沢を下ります。大きな滝も出てきてスケール感のある良渓です。できるだけクラムダウンで下降していきます。800mのA沢出合いからは沢は荒れ果てかつての光景は全くありませんでした。完全に沢が土砂で埋まっている箇所もあり、自然の力の凄まじさを感じました。
 そこから中ノ岳にあがるための660m二股まで下り、北西面直登沢へと入ります。時間があるので860m二股手前まで進みC2としました。午後から雲が広がり出しましたが、夜も雨が降ることなく今シーズン最後となる焚き火を楽しみました。行動時間 時間。今日も疲れました・・・。

○3日目
 9月末の日高、朝は寒くて震えます。しかも霧雨模様。それでも焚き火を興し体を温め気持ちを奮い立たせます。スケール感はさほどない沢ですが、岩盤状のツルッとした滝が多く簡単には進みません。二日間の長時間行動で重い体を引きずりながら最後はガレを詰めて中ノ岳頂上に。ガスで視界もなく風も強いなか稜線を南下。体温が下がり手の感覚がなくなりました。
 少し早めに稜線から下りたためやや長めの藪こぎとなりましたが無事にニシュオマナイ沢に下り、最後の下りに入ります。天気も少し回復し、2,3大きな滝が出てきて1度ハーケンを打って懸垂をしました。700m二股から沢が荒れだしゴーロ歩きに。本流との出合い前に右岸の林道跡を見つけ、これをたどると1時間弱で神威山荘に帰り着きました。行動時間 時間


 晴れた秋空の下、3日間歩き続け充実した沢旅ができました。夏と違って水を浴びてシャークライムとはなかなか行きませんが、紅葉に彩られた沢を歩くのはちょと違った趣があります。北海道の短い沢シーズン、今年も楽しめました。

フォトギャラリー

ペテガリ西沢のF1。ここからがはじまり!

岩盤状のゴルジュが次々と現れる

流木が詰まっている箇所主

630m付近の大きな雪渓

初日の夜はかぼちゃカレー!

二日目。810m大滝

上部まで気持いいくらい滝が続きます

振り返ると素晴らしい景色が広がってます!

日高の名峰ペテガリ岳!

下ったのはペテガリA沢。8年ぶりでした

気持ちの良い青空・・

楽しいクラムダウン!

ペテガリ沢の大きく荒れてます

二日目も焚き火を堪能

中ノ岳北西面。侮れません

直答できない滝も多いです

高度感あるトラバース!

冷たいけど、楽しいのが沢登り!

中ノ岳!

最後は中ノ岳南面沢!15年ぶりでした!

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