いざ原始の山へ 屋久島満喫コース 縄文杉ー宮之浦岳ー黒味岳縦走

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投稿者
長縄 諒
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日程
2020年03月16日 (月)~2020年03月18日 (水)
メンバー
男性1名
天候
晴れ・晴れ・曇りのち雨
コースタイム
白谷雲水峡―(150分)―白谷小屋―(40分)―太鼓岩―(30分)―トロッコ道分岐―(30分)―大株歩道入口―(30分)―ウィルソン株―(45分)―大王杉―(30分)―縄文杉―(70分)―新高塚小屋―(155分)―宮之浦岳山頂―(120分)―黒味岳分岐―(30分)―黒味岳山頂―(90分)―淀川小屋―(40分)―淀川登山道入口
コース状況
宮之浦山頂近くの稜線では所々凍結している為、チェーンアイゼンがあれば携行を強くお勧めします。
無い場合も登る事はできますが、スラブやクサリ場では細心の注意を払って登ってください。
難易度
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感想コメント

長い休みでないと行きづらく感じる離島登山、その中でも多くの人が行ってみたいと思うのが屋久島ではないでしょうか?

今回はそんな屋久島の春の縦走ルートに行ってきました!
そして偶然にも行くタイミングが同じだった親戚のお兄さんを連れての山行です。
例年5月のGWは屋久島の繁盛期を迎え、人でごった返すそうですが比較的この3,4月は人もそれ程多くは無く、チケットも取りやすいんだとか。
南の島の印象が強い屋久島ですが、1,2月には雪が降り、本格的な雪山になってしまうため、
3月といえど気温は朝晩は冷え込み、1桁台にもなりますのでしっかりとした防寒対策をしましょう!

初日から森の中へ入ることを計画していたので、今回は飛行機で入島。空港の売店でガスカートリッジを買いました。
昼食を食べ、タクシーで白谷雲水峡へ移動。当初の計画では宮之浦岳から永田岳方面へ行く予定だったため、ここでタクシーも抑えました。
体を慣らしながら、初日は白谷小屋で一泊。この日は快晴だったため、星空も綺麗でした!(写真はありません涙)


2日目は新高塚小屋までの長行程。同行者の彼には頑張ってもらわないといけませんが、しっかり歩いてくれました。
朝方の太鼓岩はかなり展望も良く、永田岳も綺麗に見えましたので、ぜひとも頑張って登ってみて下さい!
トロッコ道まで出てしまうと、しばらくは平坦な道のり。距離は長いですが、めげずに歩いて下さい!
大株歩道入口までは平坦な道のりですが、そこから先はしっかりと登山道が続き、特に階段だらけの道のりとなります。
なのでしっかりとした装備で挑まないと痛い目を見ることになりますので、油断せずに行きましょう。
実際、私も登ってて嫌になるほど階段を上らされましたので、疲れました。まるで丹沢みたいだぁ…。
ただ、辛い思いをした分その先にはウィルソン株や縄文杉といった神秘的な風景が広がっていますので、頑張りましょう。
縄文杉は思ったより遠くから見ることを知り、正直印象が少なかったのはナイショです。
昔はかなり近くまで寄る事ができたそうですが、いろいろ事件がありこの位置まで移動してしまったんだとか。
縄文杉を過ぎ、近くの高塚小屋でお昼休憩を取った後、新高塚小屋を目指します。
ここでもひたすらに登ることとなりますが、稜線まで出てしまえばあとはそこまでキツイ登りはありませんでした。
この日は新高塚でお泊りになる方も多く、避難小屋の中も和気あいあいとしていました。
また、季節によってはネズミが出るとの事で、食料や食器類をぶら下げるロープなども張っていましたので、気を付けましょう。

3日目は早朝に出発して、宮之浦岳、黒味岳を経由し淀川方面へ向かいます。
当初の予定では、永田方面へ向かうはずだったので、鹿之沢小屋で宿泊予定でしたが、次の日の天気がどうやら雨模様。
永田歩道はかなり人の立ち入りが少ない分、原始的な森が広がっているらしく行ってみたい!
とは思ってはいましたが、沢を渡る場所もあったので、計画を変更し黒味岳方面へ向かいます。
宮之浦岳への道中のスラブやクサリ場では所々が凍結しており、かなり危なかったです。
私もクサリ場で滑ってしまい、おでこをぶつけてしまい大変な思いをしたので、もし同じ時期に登る事があれば、
チェーンアイゼンなどを携行すると良いかと思います。
宮之浦岳の山頂では、360度の大パノラマが広がっており、島登山の面白さを実感しました。
この日はかなり景色もよく、海向こうの種子島や開聞岳の様子も見る事ができ、
後で聞いた話だと地元の方でもここまで遠くまで見渡せるのは初めてだとも仰っていました。
宮之浦岳周辺の稜線はとても気持ちがいい登山道で、ささやぶの中から大きな岩がぼこぼこと顔をのぞかせている様子は、
この稜線を歩けただけでも来た甲斐があったと思えました。まるで天空の遊歩道のよう!
稜線部を抜け、黒味岳への登り、ここもロープを使った登りが何ヵ所かありますので気を付けて登りましょう。
黒味岳の山頂は太鼓岩以上に展望がよく、今回の山行の中で1,2を争うほど景色が良かったです。
ここを目的として登られている方も多く見受けられたので行って見ることをオススメします。
淀川小屋で朝食を取った後に下山。予約していたタクシーで登山道を後にしました。

今回の山行で感じたことはとにかく水場が多く、お水も美味しいということ!
豊富な水源はこの島特有の雨の多さが由来しているのでしょうか、かなりの数がありました。
湧水が多く、きれいな事もあり、街の方へ流れる川もとても澄んでいてきれいでした。
また、その辺に生えている名前の無い杉の木ですら、都市部に生えていればご神木として、
崇められそうなレベルの巨木がたくさんあったので驚かされました。
こういう自然を満喫できる山行は初めてだったので、大満足の山行でした。またいきたいなぁ!

フォトギャラリー

宮之浦岳周辺の稜線部

タクシーで白谷雲水峡から出発

この辺は観光用といったおもむき

何本かルートがあるのでこんな杉の下をくぐる所も

初日の白谷小屋に到着です

2日目、太鼓岩を目指します

太鼓岩からの様子、縄文杉までを考えている人はせっかくなので登ってみて下さい

しばらく歩きます

トロッコ道に出ました、ココからはひたすらに平坦な道を歩きます

ここから急登が続きますので、気合を入れていきましょう

木の根っこがぐにゃぐにゃ

ウィルソン株の様子、この写真の体勢けっこう屈んでるんです

屋久杉の様子、意外と遠くから見ることになります

3日目明け方の様子

岩場もかなり凍っていてつるっつるなので注意!

朝日に照らされる宮之浦岳

宮之浦岳山頂です!やったー!

この稜線歩きが今回の山行で一番感動的で気持ち良かったです!

黒味岳の様子、展望最高でした!

淀川登山口(よどごう)に到着!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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