八ヶ岳 石尊稜アルパイン&アイスクライミング

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2021年01月20日 (水)~2021年01月21日 (木)
メンバー
他1名
天候
晴れ
コースタイム
八ヶ岳山荘→(3時間)→南沢小滝・大滝→(1時間)→行者小屋
→(1時間半)→石尊稜→(4時間)→稜線→(30)→地蔵尾根→(45)→行者小屋
→(3時間)→八ヶ岳山荘
コース状況
・八ヶ岳山荘駐車(1日500円)
・八ヶ岳山荘~行者小屋までチェーンアイゼン着用
・南沢大滝貸し切り、小滝は1組(2人)のみ
・石尊稜貸し切り、アプローチうっすらトレースあり、稜線上トレースなし。
・稜線は雪少ない、地蔵尾根は鎖出ている。一般ルートでも前爪アイゼンが必要。
・行者小屋トイレあり(一回100円)

マイカー利用、少人数での山行です。
また、移動・登山に関して混雑を回避した計画により行動しております。
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感想コメント

年末ぶりの八ヶ岳へ、関西では希少なアルパイン系女子と一緒に行ってきました。


一日目は南沢小滝と南沢大滝でアイスクライミング。
この日はすごく気温が低いために、氷が固くて大変でした。
(八ヶ岳山荘からも林道が凍って車で上がれなかったので、泣く泣く歩いていきました)
午後遅くに氷が緩むのを待って南沢大滝にトライしましたが、やはり氷の質がよくないのと時間の関係で、途中で下りました。
もっと修行して、リベンジに行きたいです!


二日目は、石尊稜へ。
アプローチは鉾岳ルンゼをしばらく登り、左手に岩稜が見えてきたところで、稜に乗り上げました。
最初、そこが石尊稜の取り付きかと思ったのですが、ここからしばらく急な草付きと岩場のミックス帯を越えたあとが下部岩壁取り付きでした。
初心者がいる場合は、迷いなくロープ確保していくことをオススメします。


さて、下部岩壁1ピッチ目は傾斜が立ったスラブです。
綺麗なハンガーも短い間隔であり、よく探せば手袋でも持てるくらいのホールドがあります。プッシュで体を上げていくといいと思います。
雪がついて締まっていれば条件はよくなりダブルアックスで快適に登れそうですね。

問題はこのあとで、左上の立木に向かって登っていくと、1ピッチ目の最後に怖い乗っ越しがあります。
左ひざのところに位置が少し高いですが足がありますので、そこに左足を上げ、えいやー!と乗っ越しました。
ちょうど岩の隙間にリンクカムの緑が決まりましたので、安心していけました。


2ピッチ目は、傾斜の寝た岩を左から巻き上がるように登るときれいな雪稜となり、50mロープいっぱいで終了。

そのあとは、急な岩場を巻いたりしながら凍った草付きを快適に登っていきます。念の為1ピッチ確保しましたが、足並みの揃ったパーティでしたら、上部岩壁下までコンティニュアスで登れます。


石尊稜でのハイライトは、何といっても中間部の雪稜で、その素晴らしさに歓声が上がりました。
この日は特に、降雪後に誰も入ってなかったせいか、ノートレースのナイフリッジが本当に美しかったです。
ラッセルはすごくしんどいですが、これから挑戦される方はぜひ平日の登攀をオススメしたいです。

上部岩壁下で休憩をとりましたが、無風快晴でこんなにいい条件の日は初めてかもと二人で話しました。
取り付きから3時間でここまで来ましたが、アプローチに時間がかかりすぎて、もうお昼の12時になってしまいました。この日下山しなければいけないので、上部岩壁は省略してトラバースで稜線にぬけました。
このトラバースは、ルート取りが悪かったのかもしれませんが、思ったよりは悪く感じました。


稜線も風が無く、八ヶ岳のバリエーションが初めてのパートナーにとっては少しよすぎるデビュー日だったかもしれません。(笑)
今日は『ザ・デイ』ってやつちゃうん?とスキーヤーの彼女に聞くと、『The Day!!』ときれいな英語で返してくれました☀

素晴らしい二日間!山の神様に感謝です。

フォトギャラリー

雪稜最高!

カモシカ発見

南沢大滝1ピッチ目を登るパートナー

2ピッチ目敗退

また来ます!

アバラコフで懸垂

石尊稜アプローチ

稜に出ましたがまだだった

怖かったところ

1ピッチ目

終了点の立木

乗っ越しの1ムーブが厳しい

2ピッチ目

ここから雪稜

最高のお天気

ナイフリッジを歩く!

雪稜が続いて気持ちいい

トラバースの最後

稜線

地蔵尾根を下る

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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