日本百名山 残雪の谷川岳

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投稿者
本田 康之
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2023年03月16日 (木)~2023年03月16日 (木)
メンバー
イオンモール各務原店
他1名
天候
晴れ
コースタイム
谷川岳ロープウェイ駐車場(10分)谷川岳登山指導センター(128分)ラクダの背(99分)トマの耳(14分)オキの耳(4分)富士浅間神社奥宮(3分)オキの耳(11分)トマの耳(10分)肩の小屋(33分)熊穴沢避難小屋(38分)谷川岳ロープウェイ天神平駅
谷川岳ロープウェイ天神平駅⇒15分⇒谷川岳ロープウェイ土合口駅
コース状況
アプローチ
・公共交通機関はJR水上駅・新幹線上毛高原駅から関越交通バスがあります
 (最寄駅はJR土合駅で上記のバスも通ります)
・車利用の方は国道291号で谷川岳ロープウェイ土合口駅へ

①駐車場は谷川岳ロープウェイ駐車場を利用、24時間入場可能でトイレもあり
(平日500円・休日1000円)。
 冬季のロープウェイは8:30が始発、冬季は3月中旬まで火曜休みがあります。
②西黒尾根は冬季は谷川岳登山指導センター後ろから取り付きます
③まずは尾根を目指し、正面を登ります。尾根に乗ると一本道で、尾根も太いですが、時間が遅くなるとはまります
④岩峰のようなピークがでてこれがラクダの背で今回は鎖場がでていました
⑤ラクダの背からコルへ下る箇所は左が斜面で雪解けで崩れかけています
⑥コルからしばらくでクラックが崩れていて、右へ迂回します(繋がっている時は直進)
⑦この先はザンゲ岩の雪壁で左の雪庇を気をつけながら直登
⑧上まで上がれば天神尾根と合流し、肩の小屋が見えます
⑨主稜線は巨大な雪庇があるので、マチガ沢側には近づかない(特に山頂)
⑩トマの耳~オキの耳まではすぐですが、雪庇注意
⑪肩の小屋のトイレは冬季は使えません
⑫天神尾根は広い尾根でトレースがほぼあり、下りと上りのトレースがあります
⑬熊穴沢避難小屋は埋まっていますが、入口は除雪されていて中へ入れます
⑭天神山へ行かずにトラバースし、田尻尾根へ抜け、真下に見える天神平駅に下降。ポールの左を進みます。
⑮谷川岳ロープウェーの下り最終は16時、天神平駅にスキー場のレストランがあります。
冬季の片道券は下りのみ発売されます。
⑯立ち寄り湯は湯檜曽温泉や水上温泉などがあります
難易度
Google Map
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感想コメント

谷川岳(たにがわだけ・1977mトマの耳)は日本百名山の一つ。南側から見るとちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳(1963m)、奥の高い方の峰をオキの耳(1977m)と呼ばれています。谷川岳ロープウェーが天神平まで来ていることから、初心者の方でも楽しめる山でありながらも、複雑な地形や切り立った岩壁が日本三大岩場の一つに数えられ、「遭難死者が世界一多い山」としてギネス認定されているほど。
谷川岳の標高は2000メートルもありませんが、冬季はその地理的特性から北西の季節風が多くの積雪をもたらし、豪雪地域となりますが、2月後半ぐらいになると天候も雪も安定し歩きやすくなります。
今回、久しぶりにこの歩きやすい残雪期に西黒尾根から天神尾根を歩いてきました。20年くらい前は同じ3月に逆コースから歩いていますが、印象的なのは今年は雪解けが早いということです。取付の登山指導センターからもちろん雪がありますが、尾根に上がるまでの急登でズボズボはまらず、明るくなってから出発したにも関わらずこれはいい条件を確信。もちろんトレースもしっかりあり、ノーアイゼンでそのまま長い長い尾根を快適に進みます。ラクダの背手前の岩場は既に岩と鎖場が一部出ていて、ここで私はアイゼンを出して通過、この先の西黒沢側は雪庇が崩れて、数週間前に割れだした雪のクラックも既に崩壊中、もう完全に割れているのでマチガ沢側を迂回します。ここからは急な雪壁を登って行きますが、無風で雪質もよく、一気に登り切ります。
主稜線間近で天神尾根から朝一のロープウェイで上がってきたであろう多人数の登山者が見え、この西黒尾根とは大違い。この人達が上がってくる前にオキの耳へ直行し、山頂を独占しました。主稜線はさすがに雪はたっぷりですが、相変わらず大きな雪庇で覆われ、おちおちと歩いてられません。思ったより天気がよかった為、至仏山・武尊山・赤城山・燧ヶ岳・浅間山・越後駒ケ岳・富士山と名だたる百名山がよく見えました。下りはまだまだ登ってくる人を避けながら天神尾根を下りましが、ロープウェイで来れる山ながら、みなさんしっかりした足回りで来られています。
天神尾根では雪がだんだん緩んできていましたが、ハマるまではいかず、気分良く歩行でき、満足なうちに帰りました。
今回はマイカーですが、最寄りのJR土合駅は下りホームが歩いて10分程度の地下70mにある「日本一のモグラ駅」として知られていますが、知らない間に無人の駅務室を利用して「モグラカフェ」なる喫茶店が出来ていました。レトロないい雰囲気ですので、ぜひよってみてください。

 
本日の装備(春のアルプス級雪山)
気温はマイナス一桁台、無風でも快晴ではなかった暑くはなかった

①ウエアー
アウターに関しては(バイレス)雨具上下
インナーは(フォックスファイヤー)秋冬物長袖1枚のみ
ボトムスは(マウンテンハードウェアー)3シーズンパンツ1枚

②ギア
登山靴は(ノースフェイス)アルパインシューズ、ザックは(カンプ)30㍑、
ヘルメットはサレワ、ピッケルはDMM55cm、アイゼンはペツルシャルレ12本を一部使用

③他
ネックゲーター・ニット帽・目出し帽は持参も全く使用せず
サーモスに暖かい紅茶、冷たいポカリスウェットも持参、両方飲みます
日焼け止とサングラスは必修です

フォトギャラリー

西黒尾根上部から谷川岳トマの耳

本日の服装は雨具上下

谷川岳登山指導センター裏からスタート

尾根に乗る為、とにかくまっすぐあがります

広い尾根です

ラクダの背への鎖場

ラクダの背を振り返ります

クラックを越えてきました

西黒尾根全景

最後の登り

もうすぐです

肩の小屋とオジカ沢の頭方面

トマの耳からオキの耳へ

トマの耳とオキの耳

雪庇できれているトマの耳

天神尾根を下りますが、どんどん人が登ってきます

天神尾根全景

熊穴沢避難小屋

谷川岳見納めです

天神平へはここから下ります

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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