【レポート】紅葉谷道 企業参加型共同作業体験 №2

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投稿者
あやや(おとな女子登山部)
日程
2023年03月03日 (金)~2023年03月03日 (金)
メンバー
神戸市・建設局 公園部の森林整備事務所
一般社団法人 神戸市造園協力会の皆様
神戸電鉄ならびに神電コミュニケーションズの皆様
好日山荘
天候
晴れ
コースタイム
有馬温泉駅(40)炭屋道分れ(15)作業エリア(15)炭屋道分れ(40)有馬温泉駅
コース状況
・特に問題なし
«お手洗い情報»
・有馬温泉駅(水洗/ペーパー有)
・六甲有馬ロープウェイ・有馬温泉駅(水洗/ペーパー有)
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感想コメント

■2023年3月3日(金)  丸太橋伐採見学・加工

この日は前回からの現場変わって、六甲有馬ロープウェイ・有馬温泉駅から歩いて20分ほどの炭屋道分れでの作業です。
河原で使う丸太橋用に大きな杉の大木を切り出し、加工する作業がメインとなります。
樹木の伐採、と言うと皆さんはどんな作業を想像するでしょうか。

大きく分けて3つの伐採方法があります。
①クレーンで吊りながら切る
②木に登って少しずつ切る
③根本から切る

森林整備はほぼ③根本から切るの手法が多いとのことで、早速本日体験することになりました。
とはいえ、いきなり大きな木を素人が切り倒すのは危険なので、まずは職人さんに見本をみせて頂きました。大きくミシミシと音をたて、まるでスローモーションのように大きな樹が倒れ込むシーンは想像していたよりもかなり迫力がありました。

チェーンソーや電動工具を使用する際は、周囲に人がいないか確認してから作業を始めます。
特にチェーンソー使用時は、足を切らないように作業用エプロン(チャップス)や、防護パンツを着用して安全性を高めます。防護パンツは丈夫で分厚いため冬場は暖かい反面、夏場は非常に汗をかき不快との事。フィールドが同じ山なので、登山で使用するウェアは林業でも快適なのでは?とのことで、登山用のドライ系レイヤーをおすすめしました。(後日、店舗へ立ち寄って下さった職人さんもおられ嬉しい限りでした!)

顔回りは木くずが目に入らないよう、チェーンソーヘルメットで完全防備!
大きな音がするので防音イヤーマフも装着します。
作業を中断したり、誰かに渡す際は必ず電源を切るか、安全装置をオンにします。

因みに、木を倒す前は、高音の笛を3回鳴らすルールがあるそうです。
登山・ハイキングが行われる登山道から近い場所で伐採が行われる場合、告知を十分に行っており、入山者には見逃しがないようにしているそうですが、もし皆さんが山中を歩いていた時に「ピーピーピー」と、 笛の音が聞こえたら、周りをよく観察し、音がする方角からは離れる、と覚えていておいて頂きたいです。

私達スタッフが使用するのは小ぶりのマキタのチェーンソー。バッテリー仕様で音も小さく、女性にも比較的使いやすいです。
早速使い方をレクチャーして頂きます。回転が止まるまで方向を変えない。垂直(または水平)に真っ直ぐ動かし、無理にひねらない等の注意が必要です。

使ってみた感想は、、気持ち良いくらいに切れるので、ある種ストレス発散になります!!笑
鋸と比べてあっと言う間に作業が進みます。家に欲しい、というスタッフも。

チェーンソーを使うほどでもない、小径の枝は鋸で裁いていきます。
鋸の使い方にもコツがあり、押すのではなく引く、なるべく刃の長さを最大限にスライドさせて引く回数を抑えると、腕も疲れにくく省エネです。
小径木なら鋸で切り倒せるので、早速広場の景観を良くするため、伐採を行いました。

斜面に生えているやっかいな木は職人さんにお願い。
綱引きのように引っ張り、倒れる方向をコントロール。とにかく“安全性”と“確実性”が最優先され、他に危害が及ばないように2重、3重に安全策を取っているのが印象的でした。

またこの日は、迷いやすい場所に新しく道標を立てました。
より有馬温泉駅方面と、紅葉谷道の入り口が分かりやすくなったのではないかと思います。

更に特別に、樹木の伐採方法の一つ、②木に登って少しずつ切る作業を体験をさせて頂ける事になりました。イメージはツリークライミングに近いです。まずは7~8m上にまずはロープの支点を作ります。
準備が出来たら、あっと言う間にスルスルと8mほど上に移動する職人さん。殆ど瞬間移動に見えました。
ロープが振られるので身体が揺れてしまうのですが、体幹を使いつつ足でロープをコントロールして登る様は正に職人芸です。

早速スタッフも体験してみます。まずはハーネス(腰に付ける墜落制止用器具)を付けるところから。
多少クライミングの心得があれば簡単ですが、そうでなければきちんと装着するだけでもそれなりに難しいものです。準備が済んで、足にフットアッセンダーを付けて登り始めますが、想像以上に難しかったです。

これを日に何度も繰り返し、細心の注意をしながら作業を行い、ロープワーク操作を誤らないようにしなければならないと考えるだけでも頭がパンクしそうです。。
プロフェッショナルな技のお陰で日本の林業が成り立っているのだと理解出来た貴重な体験でした。

フォトギャラリー

見事な伐採テクニック!

伐採時のフル装備

鮮やかな手つきで進めて行きます

スタッフも作業します。伐採された節を鋸で取る作業

初めて鋸を触るスタッフも。うまく出来るかな?

バッテリー型の小型チェーンソー。お馴染みのマキタ★

最初は緊張します

やっかいそうな木は職人さんにお願いします

新しい標識を立てる作業

いいとこ取りですが、無事立ちました!!

木に登って少しずつ切る作業のデモ作業

赤いロープはハンドアッセンダーになる結び方

私も挑戦してみました!

何とか上まで行けましたが難しい!!

本日も丁寧にご指導頂きありがとうございました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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