ほのぼの稜線歩き~白馬三山
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2023年08月22日 (火)~2023年08月23日 (水)
- メンバー
- 友人
- 天候
- 晴→夜/雨
- コースタイム
- 【1日目】猿倉(60分)白馬尻小屋(90分)岩室跡(60分)頂上宿舎
【2日目】頂上宿舎(60分)杓子岳(60分)鑓ヶ岳(100分)鑓温泉小屋(90分)小日向のコル(90分)猿倉
- コース状況
- ・大雪渓は融雪が進み8月27日から通行止めとなっています。登った日も通年より雪解けが早く雪上を歩いたのは僅か数十mでした。登りだけであればチェーンスパイクで十分でした。下りも雪渓を歩く場合は長めの6本爪の方が良さそうです。ストックもあると安心です。雪渓脇の登山道は狭く急な上、ガレていて歩きにくかったです。下る場合は一層慎重さが必要です。
・頂上宿舎はテント1人3000円。(利用料2000円+1張1000円)2人であれば1張にまとめた方が安上がりです。完全予約制。売店は16時半まで。
・白馬鑓温泉は入浴のみも可。猿倉まで長いので利用は諦めました。
- 難易度
感想コメント
夏山の醍醐味といえば満天の星空とご来光、色とりどりの高山植物と稜線歩き。山を始めた頃のワクワクした気持ちを取り戻すために、北アルプスの代表格・白馬岳に行ってきました。
アルプスはほぼ一年振り、テント泊もご無沙汰で、準備の段階からあたふた。いろいろ削っても12kgちょっとでした。始めのうちは問題なく登れましたが、雪渓が終わった辺りからペースが上がらず、テント場に着く頃にはぐったり。空身で向かった山頂は、途中スカイプラザでお土産を見たりしたものの、たっぷり1時間ほどかかけての往復となりました。
大雪渓から登る白馬岳は初めて。早いうちに雪上を歩いて涼みたい気持ちとは裏腹に、雪は僅かに残っている程度。あっという間に雪渓歩きは終了しました。
雪渓の左側の登山道は急で脆く、気を使いながら登りました。雪渓終了後は長くて急な岩稜帯。雪渓から上がってきたガスのせいでより単調に感じました。綺麗と噂のお花畑に出会うまで踏ん張り所でしたが、期待したほど花は咲いておらず。トリカブトはじめ、アキノキリンソウなど秋への過渡期のお花がちらほら。そんな中で、イブキトラノオや終わりかけのウルップソウが確認できました。
テント場に着いたら早速設営。マイテントのダンロップVSを使うのは実に一年振り。廃盤ではあるものの、穴空きやくたびれた箇所を修復しては使い続けてきた愛着あるテントです。宵は雨だったので、ポリ製のフライシートに相変わらずお世話になりました。友人は前室なしのVBを使用してましたが、夏場の雨は前室有りが便利で良いと思います。疲れた体は山荘で買ったアイスクリームに癒してもらい、暖かで快適な一夜を過ごしました。
寝不足の体はテントですっかり回復、翌朝は早朝5時に出発しました。この日は鑓ヶ岳まで歩いて鑓温泉から下山、猿倉に戻るコースです。午後から雨予報だったので早めに歩き出しました。
稜線にはイワツメクサとトウヤクリンドウをたくさん見かけました。ライチョウもいたようですが残念ながら私は見つけられず。朝はお天気が良く富山方面には劔岳、新潟方面には頸城の山々が確認できました。
途中学生団体と一緒になり、楽しそうにはしゃぐ姿に一種の羨望が湧きました。来年はどこ行く?雲ノ平に行きたい!などと、未来しかないキラキラした会話が聞こえてきます。私にもこんな時期があったなぁとしみじみ。山に行くと景色だけでなく、出会う人によってもいろんな感情を抱いてしまいます。癒されたり時にはモヤモヤしたり。ある意味非日常な体験がたくさんできます。
若者に別れを告げ向かったのは鑓温泉。温泉に入って汗を流したいところでしたが、先が長いので諦めました。この後は地味にアップダウンの繰り返し。アップもなかなか多く、景色は開けないのでくたびれてしまいます。山慣れしていない足腰がたまに道を踏み外し、何度かずっこけました。そのたびに、こんなはずじゃ、とか情けないなぁとか、モヤっとした気持ちが募ります。テントを背負ってよく歩いた、と自分を励まし続けてなんとか猿倉まで戻って来ました。猿倉荘を通過した頃、雨がしとしと降り始めました。天気だけは味方してくれたようです。
当初の目的である、ワクワクした気持ちを取り戻せたかというと、モヤモヤも混じった気持ちで終了となりました。とりあえず体力は全然戻ってないことが確認できたので、時間があるときはトレーニングに励み、思い出に残るような山行がいつかまたできたら良いです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。