高知県 黒潮ボルダー・春野漁港と吹井の岩場

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2023年10月26日 (木)~2023年10月27日 (金)
メンバー
高知大丸店 戸田
友人3名
天候
晴れ
コースタイム
【アクセス】
①春野漁港
とさでん交通・池の上バス停→春野漁港駐車場
・徒歩 37分 2.7km

②吹井の岩場
とさでん交通・吹井バス停→駐車スペース
・徒歩 1分 200m

【コースタイム】
①春野漁港
駐車場→(1分)春野ボルダー

②吹井の岩場
駐車スペース→(10分)岩場
コース状況
【エリア概況】
①春野漁港
特に注意する点はない。
下地は砂地でランディングは極めていい。

②吹井の岩場
アプローチの急登はかなり滑りやすい。靴はアプローチシューズが適当。
岩場は平らなとことが多く快適。
壁は脆い箇所もあるので体重をあずける前にテストした方がいい。

【気象】
①春野漁港(0m) 13:00時点 25℃ 微風
②吹井の岩場(81m) 10:00時点 20℃ 無風

【服装】
トップ
・ウィンドシェル
・150メリノ半袖Tシャツ
ボトム
・薄手化繊パンツ

カラッとした天気ですがやはりまだ暑く、日向ではじっとしていても汗をかくほど。
ウィンドシェルは夕方にならないと出番がなかったです。

【トイレ】
①春野漁港
駐車場の向かいに公衆トイレあり。
水洗ではない。

②吹井の岩場
岩場にはない。最寄は錦城公園か東部総合運動場のトイレ。

【駐車場】
①春野漁港
漁港の駐車場を利用。10台以上は停められる。

②吹井の岩場
路肩に駐車する。
継続して12時間以上駐車しなければ、駐停車禁止に関する条件には全て該当しない。
武市半平太旧宅駐車場には駐車禁止。
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感想コメント

四国山地横断トレイルを途中で終え、残りの休みを消化しているところで関西から山仲間が慰労に訪れてくれました。

せっかく来てくれたからには高知らしさを満喫してほしかったので、
1日目
春野漁港でボルダーの後キャンプ
2日目
吹井の岩場でリード
という定番の緩いプラン。

【1日目】
昼過ぎに高知市に着いた山仲間のMさんとTさん。
合流してすぐに春野へ向かいます。
海沿いの県道14号線に出ると、二人の気分が一気に盛り上がっていました。
太平洋の何もさえぎる物のない雄大な水平線。
ハワイが見えた(心眼で)と言っていましたから、感動もひとしおだったのでしょう。
たかが海とはいえ、関西在社の彼らからすれば、大阪湾越しではどうあがいても見えない太平洋は特別なものです。

春野漁港へ着くと、2人は初めて見るボルダーにさらに驚愕の表情を浮かべていました。
頂点に1本の松の木が突きだし、浜辺に佇立する三角錐の岩を前にして、さながらエルキャピタンを前にしたクライマーのような緊張感をたたえ、浜辺におり立つことになったのです。もちろんクライミング初心者な彼らはエルキャピタンとピータンの違いもわかっていません。

先に登っているクライマーの方(Hさん)がお一人いらっしゃいましたが、二人の気持ちの高ぶりは抑えられなかったようでやや騒がしく登ってしまいました。
その節はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
特に、Mさんが登りきったあとで「夜明けぜよ」と、14~15時だというのに毎回宣するのは正気の沙汰ではありませんでした。
ご存知ない方も多いと思いますが、この時期の夜明けは6時より少し前ごろなのと、土佐弁のネイティブスピーカーで「ぜよ」と言う人はもはや四国のツキノワグマの生息数より少ないのです。

ひとしきり登り、岩の前で会ったHさんとも雑談をして打ち解けてきました。
最後のがんばりでMさんが「松の廊下」5級をトライ。
怖い怖い言いながらもオンサイトしました。
恐怖を乗り越えて岩の上にたった彼の表情は、一瞬クライマーのように見えなくはなかったですが、おそらく勘違いでしょう。
例によって「夜明けぜよ」と快哉を叫んでいましたが、正直うるさいですねとHさんは苦言を呈していました。
これでボルダーは終了。
翌日も登る約束をしてHさんとは別れ、われわれは種崎千松公園でキャンプするべく移動。

明るい内にテントをまず張りにいきます。
Mさんのスノーピーク・ランドロックアイボリーを3人がかりで建て、テーブルやイスの準備をしてから買い出しへ。
高知ならではの食事ということで、私が手ずから藁焼きタタキを作ることになっていました。カツオの柵をスーパーで購入し、焚火をおこしてそこに藁を投入すると勢いよく燃え上がります。その炎で炙れば完成です。意外と簡単。
お酒が進む絶品の味でした。
2人にも喜んでもらえたようです。
カツオの藁焼きタタキに舌鼓を打つ2人はさながらグランドジョラス北壁・Colton/MacIntyreルートを登る前にクールマイユールで英気を養うクライマーのようでした。もちろん彼らはグランドジョラスとステンドグラスの違いもわかっていませんが。
いずれにせよ秋の穏やかな夜のキャンプは最高です。


【2日目】
高知市中央卸売市場で朝食を食べるのが通だと誰かから吹聴されたのか、TさんMさんの希望で市場内にある「うどんや一喜」で朝ごはん。
高知をしゃぶり尽くす勢いです。
強いコシのうどんでかなりおいしいかったのは間違いありません。
腹くちくなって吹井の岩場へ。

岩場へ着くと、思ったより快適な下地だったことで二人のキャンパー心に火が付いたのか、椅子を取りに戻ると言い出しました。
たしかにくつろぎたくなる場所ではありますが、そこそこの急登を登ってきて、往復するのも手間だろうに、一体どこからそのモチベーションが沸いてきてるのか見当がつきません。
そうこうしている内にHさんも到着してしまいました。
まずはHさんが「トイ」5.8をOSし、そこにトップロープ支点を作ってくれたので、TさんMさんが順にトップロープで登り、Tさんは苦労していましたが、4トライを費やして、臀部をプリプリさせながら上まで落ちずに登れました。ちょっと気持ちが悪かったです。
続いて私もやったことのないルート、「Sea View Garden」5.10dをOSし、Hさんも2トライでRP。ついにはHさんも登りきった後で「夜明けぜよ」と言い始めて、私はすっかり困惑してしまいました。
精神の倒錯があったのでしょう。
Mさんはプロトップローパーとしては避けては通れないなどと不可解なことを言って「Sea View Garden」をトライしましたが核心を超えられず。
たぶん譫妄症状でも出ていたのでしょう。珍しいわけではありません。

15:00を回ったころ、にわかに雷鳴が響きました。
区切りよく登り終わったタイミングだったので、降りだす前に撤収。
車に戻って5分後くらいから猛烈な雷・雨・霰にみまわれ、あまりに急激な荒天でしたが、それを避けれたのはひとえに今回遊びに付き合ってくれた3人のおかげです。
ありがとうございました。

フォトギャラリー

太平洋と岩。

春野の浜辺。

孤高の松風の岩。

登って、

きばる。

「松じゅん」6級は少し苦戦。

登って、

夜明けぜよ。

「松の廊下」はさすがに怖そうでした。

この日はHさんの「松風」完登を見届けられず。

夜のキャンプ。

焚火をたいて、

カツオをたたく。

〆に「姫若子の湯」。

翌日は吹井の岩場。「トイ」から登る。

Tさんトップロープですががんばりました。

ととのっていますね。

「Sea View Garden」、中間のスローパーは悪かった。

Mさんは登れず。

Hさんはしっかり2撃。よく遊びました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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