ガイド研修 六甲山の癒しの植生探し アリマウマノスズクサを探して (神戸市)
- 投稿者
-
木德 尚代
グランフロント大阪店
- 日程
- 2024年06月18日 (火)~2024年06月18日 (火)
- メンバー
- 関西山岳ガイド協会 ガイド 6名
- 天候
- ☁から☀
- コースタイム
- 10:0125分神戸電鉄有馬口駅
10:26
深戸谷分岐
10:38
22分水無川堰堤
11:20分水無川第三堰堤
11:28分水無滝
12:40湯槽谷峠
12:52
分
湯槽谷山三角点峰
13:46
13:48
44極楽茶屋跡
14:31一軒茶屋
14:33六甲最高峰トイレ
14:37一軒茶屋
15:16分土樋割雨ヶ峠三角点
15:59黒五谷入口
16:07荒地山への分岐
16:21
5
分
横池(雄池)
16:27風吹岩
16:49森林管理道金鳥山分岐
17:05
保久良神社
17:17
17:17
岡本八幡神社
17:18
天上川公園
17:24
阪急電車岡本駅
17:25
ゴール地点
GPS
07:24
距離
14.1
km
登り
756
m
下り
1,019
m
ペースは早めになります。
登り 1200m出ているアプリもありました。
- コース状況
- 前日の雨の為の増水で渡渉繰り返しました。
水の無い水無滝が何と現れました。水無川は道はなくバリエーションルートなります。
黒谷尾根もやや急な下りの為初心者にはオススメ致しません。
- 難易度
感想コメント
6月の所属する「関西山岳ガイド協会」の研修は「六甲山 癒しの植生探しの旅」
でした。
講師は自分がさせていただきました。
六甲山 大都会に近い国立公園は日本の中でも神戸市だけです。
東西30KMの山塊、6つの植生があり、1700種類の種子植物が自生しております。
六甲山系の代表的な酸性岩でもある御影石からできていること、雨が非常に少ないなどから土壌が酸性を示しており、酸性を好む植物が多くなっております。
今回のテーマはは朝のドラマでも人気の「牧野富太郎」博士が六甲山で
発見された「アリマウマノスズクサ」六甲の特産植物です。こちらを探して北六甲から南の横池の「ヒツジグサ」を眺める旅を企画致しました。
前日の大雨で迷ったのですが、脚力あるメンバーだったので渡渉を繰り返してのバリエーションルートの「水無川」ルートから入りました。
増水していて道はないので、沢歩きになります。
待っていたのは、水無滝でなく 素晴らしい大滝が二本現れました。
幻の滝。 落差20Mの大迫力の滝に変わっておりました。
滝好きのガイドさんは滝下まで入って眺めておりました。
自分は関西に来て7年なります。「アリマウマノスズクサ」探してこの滝に何度も来ておりますが、初めてこんなに美しい滝に出会えました。
ただ、増水時は渡渉を何回も繰り返し岩も滑りやすいので初心者は入れません。
水無峠に登っていく場所に草の葉ッパはあるのですが、花は見当たりませんでした。
ヤマアジサイが群生しておりました。
少しルートを変えて極楽茶屋を目指します。
ナルコユリ、ホウチャクソウ 株の違いなど皆で観察致しました。
六甲山ブルーの「コアジサイ」こちらも 青紫から淡青紫、シロバナコアジサイまで会えました。
極楽茶屋前のブナの森、シシウド、山椒、ヤマボウシなど観察致しました。
縦走路は道路であったり、縦走道に入ったり ベニドウダンの最後の花が少し残っておりました。
「アリマウマノスズクサ」の最後に付いた花を発見致しました。
触れると落ちてしまい、皆で手の上で観察致しました。
六甲山の有馬にて採取した花です。
虫を取りこんでしまう花です。
ジャコウアゲハ(黒い蝶)の餌になり、今葉の裏に卵を産みにきます。
毒があるので天敵がおらずふわふわ飛んでおります。
今年は三回ほど下見をしましたが、花が少なく皆様とあえて良かったです。
下り道では
「ササユリ」こちらもを六甲山で少なくなりました。花をつけるまで7年もかかる
可憐なゆりです。
展望良くなった風吹岩にて 大展望を楽しみます。
昨日と打って変わり素晴らしいお天気になりました。
最後に横池にて「ヒツジグサ」を鑑賞致しました。
ヒツジの刻に咲く日本の野生種なります。
モネの庭の様に美しかったです。
モリアオガエルがそろそろ出てくるそうです。
北から南の六甲山の植生探し、素晴らしい滝から始まり、アリマウマノスズクサ探し、ナルコユリとアマドコロの違い、ササユリ、コアジサイの癒しの花 ヒツジグサの横池
少し旅をしたような、しっかりバリエーションハイクでもある
植物研修会でした。
普段は歩かないであろう道を歩いていただきました。
自分が「イワカガミ」と「シロヤシオ」(兵庫県絶滅危惧種)を探して
森散策から始まった少なくなった植生を探す旅でもありました。
参加して頂いた皆様、ありがとうございます。
今回の真の課題は
「悪天候時におけるガイド判断」でした。前日の大雨、集合時間を一時間遅らせルートも何かいも悩みました。結果午後からの好天での素晴らしい六甲の景色を楽しめました。
ガイド先輩、仲間に感謝です。
装備
ザック (クライミング用) ミレー プロライター
靴 スプルテイバ TX4
レイン ファイントラック シェル ファイントラックニューモラップ
ツエルト サングラス サンスキー ナイフ GPS 地図
ハーネス ロープ30M カラビナ数種類 ビレイ器具
スリング数種類 150 120 60 その他ガイド装備 危急時装備
ウエア ベースレイヤー ファイントラック ロングT
パンツ フォックスファイヤー パンツ
手袋
コンパス シルバ コンパス
ストック カーボンストック二本
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。