宮崎県 行縢山 雌岳南壁 『HARTLAND』

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2025年04月25日 (金)~2025年04月25日 (金)
メンバー
アミュプラザみやざきやま館店 戸田
友人1名
天候
曇り/雨
コースタイム
【アクセス】
宮崎交通バス・行縢線
JR日豊本線・延岡駅

行縢山登山口バス停

乗車時間 28分 13.4km

【コースタイム】
行縢の滝駐車場
↓(40分)
ルート取り付き
↓(360分)
ルート終了点
↓(40分)
行縢の滝駐車場

※標準コースタイムではありません。
※休憩時間は含みません。
コース状況
【ルートの概況】
①アプローチ
行縢の滝駐車場からの道と行縢神社からの道が合流し、行縢川を徒渉するあたりから登山道を外れます。
川の左岸へ渡り、雌岳南壁の基部を迂回するように東へ詰め上がっていく。
踏み跡らしいものはなく歩きにくいが壁に沿って行くので迷うことはないでしょう。
南壁の途中に水平に走る顕著なバンドに出たら今度は西へトラバースしていきます。
壁の西端付近が『HARTLAND』の取り付き。
目印にHARTLANDビールの瓶がひっそりと置かれています。

②ルート
ほぼ全てのピッチがスポートとトラッドのミックス。
ミニマムボルトの観点からボルトの打設は合理的で必要なだけ。かといって極端なランナウトはありません。
クイックドローはアルパインドロー含め12本程度、カムは3~0.1が1セット。

【気象】
行縢の滝駐車場(269m) 8:00時点 17℃ 微風
ルート終了点(809m) 15:30時点 16℃ 微風

【装備】
トップ
・パタゴニア フーディニジャケット
・アイスブレーカー スフィア2ショートスリーブT
ボトム
・フーディニ アクションツイルパンツ
アプローチシューズ
・メレル MTLMQM
クライミングシューズ
・5.10 クァンタムVCS
ザック
・ブルーアイス ドラゴンフライ25

登っている間はほぼ寒さを感じず、上部にいって雨が降り始めたのでそこからウィンドシェルを着用。天気が悪かったため、南面の壁の割に暑さに悩まされなかったのはよかったです。

【トイレ】
ルート上にはありません。
行縢神社入り口にあります。

【駐車場】
行縢の滝駐車場に4~5台停められます。
Google Map
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感想コメント

宮崎県でマルチピッチをするとなればまず比叡山となりますが、最近は宮崎県北部の花崗岩岩峰群で精力的に開拓をしている齊藤宣夫さん(マルボー)と大藪晧平さん(ジャミング紳士)の尽力により、高難度のマルチピッチルートが行縢山にも拓かれていきました。
今回は強力なパートナーに誘われ、そのうちの1本『HARTLAND』を登りにいくことになりました。正直なところ私はトラッドがかなり苦手なので厳しい登りになりそうな予感しかありません・・・。

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【今回の課題】
『HARTLAND』5.11d 6P mixed

1P目 5.11a 戸田リード × mixed
威圧的なオーバーハングを二つ超えていく。
一つ目を超えてすぐのパートが難解で消耗し、トラッドセクションの緊張感もあり敢えなくテンション。
天気が崩れる予報だったのでRPトライはせずに抜けました。
これで5.11aだなんて先が思いやられる。

2P目 5.11d パートナーリード × mixed
40m超のロングピッチ。
ほぼスポートセクションなのが救いですが細かいホールドに複雑なムーブ、初見では歯が立ちません。パートナーは直前にソロでリハーサルをしていましたが、それでもRPはギリギリだったようで、核心でテンションがはいってしまいました。
やはり再トライはせず先を急ぎます。
最後の最後でボルトが途絶えたますが0.3のカムがあればプロテクションを取れます。

3P目 5.11a 戸田リード OS mixed
イバラが垂れ下がったハングを抜けていく。
ホールドは比較的よく、カムも問題なく決まるので登りやすく感じました。
イバラがかなり鬱陶しい・・・。

4P目 5.11c パートナーリード RP mixed
初っ端から視界が塞がれるルーフ。
出だしの嫌らしいスラブトラバースからルーフの弱点である右端を抜ける。
乗越のムーブにひと癖あって難しい。
しかし核心はここからで、かかりの浅い縦フレークを効かせて遠いムーブをこなす。
そしてその箇所のプロテクションは聞いていた通り0.1という・・・。
RPトライとはいえ、リードのパートナーの強さに脱帽です。

5P目 5.11a 戸田リード OS mixed
苦手なトラッドセクションのバーチカルなフィンガークラックにモジモジしましたが、そのあとのコーナーとカンテを絡めた微妙な形状登りの方がもっと難解で、抜けれた時の達成感は格別でした。
素晴らしいピッチでした。

6P目 5.10b パートナーリード RP sport
ここまで来たらもう安心。
出だしのハングの乗越しがグレードより辛く感じるのも、もはや気になりません。
全ピッチのRPにはまだ遠いですがやり切った感があります。

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パートナーも私もまだまだ課題が残るクライミングだったのでまたトライしに行きます。

フォトギャラリー

オーバーハングたくさん。

遠くを見つめるパパートナー。

傾斜の強いアプローチをこなして、

『HARTLAND』とご対面。

1P目はつらく感じる。アップが足りないのか。

1P目終了点でAlone on the wall

長い2P目。

嫌なスラブから始まる3P目。

濡れているので靴をパンツの裾でぬぐう。

5P目も長い。もう少し。

6P目、もうヘロヘロ。

終わりが見えました。

疲れました。

RPできませんでしたが達成感はある。

雌岳の頂上もいちおう踏んでおきました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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