立山~バックカントリー三昧のはずが…
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年05月09日 (水)~2012年05月11日 (金)
- メンバー
- 天候
- ☁→☃
- コースタイム
- 1日目:室堂(8:30)→雷鳥沢(9:15)、その後停滞、→雷鳥沢ハイクアップ(16:00) 行動時間:約2時間
2日目:雷鳥沢(8:15)→一ノ越中腹(8:45)→雷鳥沢(9:20) 行動時間:約1時間
3日目:雷鳥沢(7:00)→室堂(8:00)、準備後、室堂(8:15)→浄土山(10:30)→室堂(11:10) 行動時間:約4時間
- コース状況
- 【室堂~雷鳥沢】
初日はザラメ。みくりが池温泉辺りでは夏道が出ていた。が、その日の夜から急激に気温が下がり、降雪も。この日は27kgの荷物を背負い、【登山靴】で終始歩行。
【一ノ越、浄土山方面】
クラスト(氷化)した上に新雪が30cmほど積もる(5/11朝)。5/10から終日降雪があり、テントのフライシートがやや押しつぶされ気味(T_T)/~5/10の一ノ越方面はまだ新雪が少なく、ターンを切るたびにボードがガリガリと音を立てるほど。ちなみにこの日のハイクアップ時はスノーボードブーツに【アイゼン】。しかし5/11はかなりの量が積もり、浄土山方面は“底付き感”はほとんどなかった。浄土山中腹の斜面は雪崩注意。またその先に急なトラバースがあり、スノーシューでハイクアップしていた僕たちスノーボード組はやや苦戦!ドロップ後は快適だが、室堂手前で平坦になり、スノーボードはこれまた大苦戦!!最後はストックを出して…。ちなみにこの日のハイクアップ時はスノーボードブーツに【スノーシュー】。このことからこの数日間の積雪具合と雪の状態をご想像ください。
- 難易度
感想コメント
悪天候だったことがものすごーく残念です。が、大勢の仲間と数日間を過ごし、また、最終日はあこがれのツベートさんのガイドで浄土山から滑ることができ、充実していました。
初日は超ヘビーなザックに喘ぎながら雷鳥沢へ。前夜からの寝不足と疲れ、加えて悪天候(雨音に悩まされながら)でテント内で昼寝をしていました。15時頃静かになり、何やら外が騒がしくなったので顔を出してみると、スキーヤー、スノーボーダーが雷鳥沢の斜面を滑って歓喜の雄叫びを上げているではありませんか?!こうしちゃおられん、といそいそと僕も準備をし(しかもしっかりとハイクアップ用のドイターのザックにボードを装着して)、雷鳥沢ヒュッテ横の斜面をハイクアップし、何本か滑降しました。とりあえずストレス解消♪
二日目、前夜から悪天候。前夜のうちに瑞穂店の奥田SM、竹内さんと剣御前から剣沢を滑る計画を立てていましたが、早々に断念。8時までテントで待機し、様子を見ましたが回復の見込みがないため急遽イージーな一ノ越方面へ向かうことに。しかし、視界は悪いわ、薄い新雪の下はクラストしているわで条件悪し。結局30分ほどハイクアップしたところからドロップし、9:45にはテントへ戻ってきました…。
三日目、前夜各務ヶ原店の小倉SMからお誘いを受け、ツベートさんガイドのバックカントリーツアーへ参加することに。さすがツベートさん、プロ中のプロだけあって状況に応じて滑る斜面を画策している様子。御山谷を滑る計画もありましたが、結局浄土山。前日同様視界は悪いですが、ツベートさんはこの周辺を知り尽くしているので身を任せました。みんなちょっと張り切って飛ばし気味にハイクアップしたので山頂ではぐったり。でもこれから滑る斜面を見たらテンションも再び上がります。ここから室堂までの斜面はこの時期とは思えないほどの軽い雪で、叫ばずにはいられないほど。ツベートさんもテンションMAXでヨーデルを叫ぶ!!途中晴れ間も覗き、しかも11時過ぎに室堂へ着くという絶妙のタイミングでツアーを終了しました。このツアーにはスキーヤー10名、スノーボーダー3名(僕を含め)が参加しましたが、ツベートさんはスノーシューでもハイクアップしやすい斜面を、スノーボードでも滑走しやすい斜面をガイドしていただき感謝×2♪
この三日間、終始バーグハウスの『べラムジャケット』を着用しましたが、特にその威力を発揮したのは最終日。ハイクアップでかなり頑張ったため発汗量も多かったのですが、驚愕したのはほとんど【蒸れ感がない】こと!!GORE-TEX(R)アクティブシェルの脅威の能力を実感しました。このジャケットの最も得意と思われるシチュエーションが今回のような【春山登山】。周辺は一面雪のためハードシェルが必要になりますが、気温が高く多くの発汗が予想される場合、これは史上最強でしょう!!
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。