西穂・奥穂高縦走

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年08月29日 (水)~2012年08月31日 (金)
メンバー
天候
曇り又は晴れ時々雨
コースタイム
【1日目】
西穂高ロープウエイ駅⇒(55分)西穂山荘宿泊

【2日目】
西穂山荘⇒(180分)西穂高岳⇒(190分)天狗の頭⇒(160分)ジャンダルム⇒(120分)奥穂高岳⇒(60分)⇒穂高岳山荘宿泊

【3日目】
穂高岳山荘⇒(480分)上高地
コース状況
 国内一般縦走路、屈指の難コースです。地図上の水平距離はわずかですが岩稜帯の稜線歩きのため行動時間が10時間を目安になります。
 西穂側からは基本下り基調になり、岩のスタンスでのペンキ印などが確認しずらく、奥穂側よりいくぶん難易度が上がります。
 岩登りの技術は勿論のこと、体力・装備・天候判断・ルート読みと総合力を問われます。確実に経験者同伴をオススメします。滑落危険ポイントが山のように出てきますので、慎重な行動が必要だと思われます。
難易度
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感想コメント

 3年ぶりの西穂・奥穂縦走。前回は単独でのテント装備でしたが今回は同行者もあり、期待感と高揚感で現地に入る前から自分のテンションを押さえるのに必死でした(笑)。
 ジャンダルムは山登りを始めて絶対に登りたいピークでしたので、今回は久々のご挨拶気分。同行者の吉田チーフとは道中から山の話題で長旅に花を添えられました。
 
 アタック前日に西穂山荘で宿泊。ハーネス装着でスリングにカラビナを通して万一の滑落に備えました。あいにく台風の通過が重なり、雨が相当心配でしたが縦走当日はなんと晴れ!!スタート早々に雷鳥にも出くわし(飛んでました。)、二人ともすでに笑顔です。しかし、雷鳥は天気が崩れる前触れなので内心、笑顔と同時にじつは相当ショック!(迷信程度のレベルですが…)
 今回で2回目でしたが、緊張感と高揚感の連続。アドレナリン放出にてザックの重さが気になりません(苦笑)。スタート直後よりベテランコンビのおじさん達と休憩などをともにし山談義。ザイル動作などすごく息の合ったコンビで格好良かったです。そういったシーンに出くわすことの出来るルートでもあります。

 個人的にはロバの耳の通過と、コブ尾根ノ頭への登りが特に強く印象に残ります。
基本的には足を滑らすのも許されない場所や、浮き石・落石ポイントが続き、気を抜ける場所はほとんどありません。
稜線上の行動なので、当然ですが穂高の山々を中心に周囲の山々の絶景が視界に入り、心癒やされます。ピリっとした緊張感と高揚感の連続。エスケープ箇所も天狗のコルでの岳沢方面の1本といった具合で、二人で作戦会議しながら頑張って楽しく登れました!!山小屋の方々のおもてなしも、自身久々の山小屋利用でしたがやっぱり心惹かれますねぇ~。道中食べた弁当なんて本当最高の力飯です。
 
 ルートの説明自体は相当長くなるので写真にて割愛させていただきます。
今回は運が良く、コース通過時はガス雨程度でしたが、西穂高山荘までの道中と、特に穂高岳山荘に到着後はどしゃぶりの雨。やはり天候次第と感じます。
帰りは涸沢経由~上高地でした。

 機会があればまた訪れたい、挑戦したいお気に入りのルートです。

フォトギャラリー

ジャンダルム

お水なしで12kgって(汗)、当然ロープウエイ重量オーバーにて追加料金

雷鳥が飛んできました

西穂山荘方面を振り返り、今日の行程に思い巡らし…

力飯!最高!

絶景です

クライムダウン

足場は不安定なガレ場。慎重に慎重に

稜線上なのでガスが行ったり来たりと、天気の動きのチェックも欠かせません

間ノ岳。晴れるとやっぱり絶景

足下はスッパリ切れ落ちてます。こういう場面でクライミング道具は活躍してくれます

間天のコルの逆走のスラブ壁(間ノ岳と天狗の頭の途中)

コブ尾根ノ頭の登り途中のナイフリッジの通過

ジャンダルムにて。すっごい絵になります

ロバの耳の下降状況、ここも鎖を手がかりにクライムダウン

馬の背は特に風に注意

馬の背の途中①

馬の背の途中②、ナイフリッジの危険箇所

充実の笑顔!

僕も記念の1枚になりそうです

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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