高尾山クルージング

　本当なら八ヶ岳・赤岳リベンジを考えていたのだけれど、そうもいっていられなくなってしまっているので。今雪シーズンの赤岳は涙を呑んであきらめ。昨年末から登山で３連敗しているので、とり急ぎ負け癖を修正したいと考えまして。でも共稼ぎで子供も小さいとくれば、保育園の送り迎えとかあって、日帰りでも朝イチがなかなか難しい。そこで思い立って高尾山へ。
　桜のシーズンにはまだ早いが、昼出でも日帰りが可能。のんびり「自分のペース」で歩くにちょうど良いかと。僕は「ランナー」さんではないので、歩き専門ではあるけど、一般ルートレベルの急登や岩場くらいならペースを落とさず歩くので、風を感じつつ気持ちよく登る。なまじっか走ると前だけ見て周りを見なくなりそうだけど、辺りの景色も楽しみながら巡航速度で歩く。まさに「クルージング」の感覚。アドレナリンが適度に出て心地よい。

　稲荷山コースは最初と途中やや急な登りがあるが、道は広くてよく整備されている。でも木の根も多く、滑りやすいので注意。展望はそれほどない尾根道ながら、稲荷山展望台からは八王子方面の展望が広がり、退屈しない。人も多くなく、登山道の趣き。ちゃんとしたトレッキングシューズやダブルストックが大袈裟に感じない。
　頂上は春霞でややけぶるものの、真っ白な富士山も望める大展望。ただ、表から登ってくる「観光客」で賑わっているのがなんとも……　20人以上の学生さんらしき団体が、三角点のすぐ脇で「達磨さんが転んだ」をして楽しんでいた。
　琵琶滝コースを下る。こちらは一転、沢底をたどるコースで修験道の趣き。水が流れているので夏涼しいのか、風が籠もりそうで夏蒸し暑いのか分からないけれど。濡れた飛び石をたどるので、登りの方がオススメかと。僕も飛び石を過ぎてほっとした何でもないところで足を軽く捻ってしまった。油断大敵。やはりローカットだと怪我しても言い訳できないなぁ。下山直前、梅がちょっとだけ咲いていた。あとは頂上付近でアブラチャンが咲いていたくらいで、桜はまだまだみたいです。


　コースタイム登り下りで２時間半のところ、トータル１時間半チョイ。ブランクあるわりには、まあまあかな。下山後はお蕎麦をいただいたのは言うまでもない。息子を迎えに行こう。もうすぐ一緒に登れるかな。心地よい春のとある一日でした。