天狗岳
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年01月24日 (金)~2014年01月25日 (土)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 1日目 渋の湯(180分)黒百合平(テント泊)
2日目 黒百合平(110分)東天狗(30分)西天狗(60分)黒百合平(90分)渋の湯
- コース状況
- 先週の降雪のお陰でコース全体を通して気持ち良いパウダースノーですが、中山峠-東天狗間の稜線は東側に雪庇が張り出している箇所があり、トレースがない場合は要注意です。
また東天狗直前の岩陵帯のトラバースは西側が切れ落ちているので慎重に通過しましょう。
黒百合平は森林限界を超えていない割に風が強いです。
強風でテントを飛ばされないよう雪山用のペグの準備を。
- 難易度
感想コメント
雪山登山の入門コースとして有名な天狗岳へ行ってきました。
「入門」とか「初級」という言葉で紹介される事が多いので誤解を受けがちですが、軽アイゼンとストックで行かれるスノーハイク向けのコースではありません。
八ヶ岳特有の強風の中、稜線や岩陵帯の通過を伴いますので、ピッケルや多本爪アイゼンを使った本格的な雪山登山の入門コースです。
1日目は穏やかな天候に恵まれ、黒百合平まではベースレイヤーに薄手のフリースだけでも汗ばむほどの陽気。
しかし午後になると樹林の上を抜ける風の音が大きくなってきて、気温が下がってきているのを感じました。
黒百合平のテントは森林限界を超えていないのに意外と風が強く、全く固まらないさらさらのパウダースノーなのでテントが飛ばないよう固定するのに一苦労でした。
テントを張るのに夢中になり過ぎて、着けて行ったインナーグローブを凍らせてしまい、使い物にならなくなりました。
やはりグローブの予備は必須です。
持ってて良かった!
2日目もとても良い天気で、中山峠からは綺麗な朝焼けが見えました。
ハイマツ帯を抜けて視界が開けると、前方の斜面東側に雪庇が張り出しているのが見え、尾根筋とトレースの位置を良く確認しながら登って行きます。
降雪直後でトレースが無い時や視界不良の日は特に注意したいところです。
雪庇地帯を抜けたら次は岩陵帯のトラバース。
東側は切れ落ちているので通行不可。
西側を巻きますが、こちらもかなりの斜度なので緊張します。
所々足場が悪い場所があり単純に平行移動できないので、慎重にルートを見極めて進みましょう。
風は強くてあまり長時間留まれませんが、東天狗から見える景色は最高です。
視界が良ければ独立峰の浅間山、南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスから後立山連峰の稜線まで見通せます。
また今日はとても天気が良かったので、西天狗の方へも行ってみました。
見える景色は東天狗と変わりませんが、東から西へ向かう尾根は不思議と風が弱く、モフモフのパウダースノーを楽しむ事が出来ます。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。