厳冬期-西穂高岳-　敗退（丸山までも行けず）

厳冬期入門ルート八ヶ岳主峰の次にステップアップとして選ばれることが多い西穂高岳。
テント泊で行ってきました。
１週間前から天気予報とにらめっこ。
好転を願ってチャレンジしてきました！

[１日目]
前夜車中泊で朝一のロープウェイに乗る。
一気に高度を上げ標高２１５６ｍの西穂高口へ。
そこからは西穂山荘へ向け、樹林帯を歩く。
山荘の方が竹竿を立ててくれてますので、トレースがなくてもルートは明瞭です。
深いところで腰まで埋まります。トレースなければスノーシューかワカンが有効だと思います。
今回はトレースがあったので何もつけずに上がりました。

山荘に到着後、テント設営。時間があったので雪壁を作って少しゴージャスに。
名物の西穂ラーメンも頂きました。
少し休憩してから丸山まで散歩しようかと思いましたが、早朝アタックする計画のため早寝。
山荘付近の気温は１５時の時点で-８℃。

[２日目]
３時に起き朝食後身支度をしてテント撤収。
５時半に山荘をでました。この時-１５℃。
歩き初めて１０分。稜線に出た瞬間、体を吹き飛ばすぐらいの風。
無理はしまいと取り敢えず山荘まで撤退。風がおさまるを３時間ほど待っていましたが
おさまる気配もなく、ロープウェイの運行状況も気になりだしたので下山を選択。
あとで山荘に泊まった方に聞いたら小屋が揺れるぐらいの強風だったそうです。

復路は夜間に降った雪で前日のトレースが消えていました。
中でも西穂高口前の雪の回廊付近は胸ラッセル。
しかもロープウェイは強風の為運行見合わせ中。
午後から天気は回復する予報だったので待つことにしました。
２時間後復旧。無事下山となりました。


[今回のキーアイテム]
パタゴニア・ダスパーカ
プリマロフトのインサレーションジャケットで風雪に強く、保温力も抜群。
悪天候の中のテント設営、結露だらけのテント内など濡れに弱いダウンより役に立ちました。

[ロープウェイ状況]
第１ロープウェイは動いてません。第２ロープウェイまで代替バスが運行しています。