山の辞典 : な行

登り優先(のぼりゆうせん)

狭い登山道で安全に気持ち良くすれ違うためには、登山道の広さ、落石や転落などの危険性に対して広い視野で先に見つけやすい者が率先してイニシアティブをとる必要がある。安全に退避できる側が「譲る」と良い。「登りが優先して登る権利」があるわけではない。つまり、登りであろうと下りであろうと、先に安全な状態を作れる側が先ず「こんにちわ。お先にどうぞ」と声を掛ければよい。団体とのすれ違いでは先に行かせた方がスマートである。また急な場面では、「こんにちわ。先に下りますね」と声を掛けて下ってしまった方が、登る者側は気が楽である。