おとな女子登山部レポート妙高でふれあい登山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
日程
2016年05月16日 (月)~2016年05月16日 (月)
メンバー
単独
天候
晴れ
コースタイム
燕温泉(30分)麻平(40分)北地獄谷分岐(90分)天狗堂(50分)鎖場(30分)山頂(15分)鎖場(30分)天狗堂(40分)北地獄谷分岐(40分)赤倉源泉管理小屋(20分)燕温泉
コース状況
・北地獄谷~胸突き八丁~天狗堂は雪渓の道となります。迷いやすいのでテープを見落とさないよう注意です。胸突き八丁を真ん中まで進んだら左に進路をとります。
・北地獄谷の雪渓はスノーブリッジになっている箇所多数、流れに近づくと危険です。
・赤倉源泉管理小屋経由の道は、落石の跡で道が塞がれている場所もありましたが通行は可能です。
難易度
Google Map

感想コメント

 フェーン現象で30℃を超えたこの日の上越地方、車を降りると高原の爽やかな風ではなく、じりじりとした真夏のような熱気が出迎えてくれました。熱中症になる前に無理せず行けるところまで行こうと、硫黄の香り漂う温泉街を抜けていきました。

 途中吊り橋から下に降りて野天風呂の河原の湯へ向かう人が数人いました。この日は登山客よりも湯治客の方が多かったようです。無風の樹林帯を抜け北地獄谷へ向かって歩いていると硫黄の香りが時折してきます。川も赤茶色で火山らしい雰囲気です。
 
 小さな渡渉を2回繰り返すと雪渓となります。雪の上は多少涼しく踏み跡に沿って徐々に高度を上げてゆきます。最初は赤テープと踏み跡を交互に確認しながら登っていましたが、枝にひっかからないように気を取られたりして、気付いたら極端に斜度がきつくなり道が藪の中へと消えていました。またやってしまった・・・。藪の手前までしっかりと踏み跡が付いており、どうやら先行者は藪漕ぎしたようです。私は藪漕ぎが大嫌いなので諦めて下り、ようやくテープを見つけて登り返しました。

 天狗堂に着いた頃にはへとへと、しかしここで4人組の愉快なおじさん方に出会いました。お互い顔を見て「あ~!」なんと常連のお客様でした。先程の踏み跡の正体であり、藪漕ぎの後で同じくへとへとになったようで登頂はせず宴会をしておりました。私もしばし休憩、楽しいお話で元気をもらい再び山頂を目指しました。

 ここから先も所々雪が出てきてスムーズに進めません。漸く鎖場が出てきて雰囲気がガラッと変わると、遥か彼方に北アルプスの峰々が出迎えてくれました。山頂からはまだたっぷりと雪の付いた火打、焼山、雨飾、反対側には苗場山や上州の山が見渡せました。さすがに頂上は涼しく風が心地良かったので少しお昼寝。でもやっぱり日差しは暑い。気が付くと時間が押していたので下山はダッシュで下りました。

 地獄谷では足を取られたり滑ったり、もがきながら分岐まで辿り着き今度は滝の見える道へ進みました。称名滝、光明滝、どちらも迫力のある滝です。途中で滋賀から来た(!)という男性と一緒になり、これまで登った山の話などをして最後は和やかに下りてきました。やはり山は誰かと一緒に登る方が楽しいです。
 
 温泉街に着くと4人組のおじ様方が待っていてくれました。お土産にコシアブラまで頂いてしまいました。湯がいて麺つゆと混ぜご飯と炊き込むのがお薦めだそうです。せっかく燕温泉に来たので温泉街入口の「花文」さんで汗を流しました。
 山旅で私を癒してくれるものは、景色や自然以上に人との出会いなのかもしれないと今回しみじみ思いました。

フォトギャラリー

燕温泉は古くて小さな温泉街。

妙仙橋という吊橋から渓谷沿いに進むと河原の湯があるそうです。

赤茶に染まった岩肌。硫黄の匂いがプンプン。

北地獄谷の彼方に頂上の岩峰。

胸突き八丁というだけあって雪があっても急登です。

天狗堂先の光善寺池。こちらも赤い。

この先タテヤマリンドウロード。

山頂が近くなりました。

鎖場。雪が無くて良かった。

やっと着いた。

北アルプス!

火打とモクモク噴煙を上げる焼山。

眼下に野尻湖。

赤倉山の向こうに苗場山。

下りの時雪渓が日に当たって輝いていました。

こんな場所もあるから注意です。

上が称名滝、下が光明滝。

雪渓のトラバースも気が抜けません。

源泉管理小屋。

前山を臨む渓谷。妙高は見えなくなりました。

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