四国の屋根を滑る~①笹ヶ峰バックカントリースノーボード敗退紀

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年03月07日 (金)~2014年03月07日 (金)
メンバー
天候
☁ときどき☀
コースタイム
笹ヶ峰登山口(60分)宿(30分)丸山荘(60分)標高約1,700m敗退地点(30分)丸山荘(60分)笹ヶ峰登山口
コース状況
 まず、登山口まで車が入れないこともあります。私の車は四輪駆動車ではないのですが、正直申して“無理をして”入ってきました。時々雪の轍や落石で底を擦りました((+_+))

 登山口から積雪があります。一カ月ほど前に来たとき(*降雪が激しく、登山口で断念)はフカフカでしたが、このときは溶けて、朝晩の冷え込みで固まって、さらにその上に降雪があり、数センチは埋もれますが、すぐに硬い雪を踏みしめるという感じでした。当然凍っている箇所も多く転倒の危険ありです!トラバースを繰り返しながら高度を上げていくので『12本爪クラスのアイゼン(クランポン)』装着必至です。丸山荘から上部は雪質もパウダーに近くなりますが、斜度も増すのでますますアイゼンの爪を効かせて、ピッケルで確保しながら高度を上げます。この日は山頂を踏めませんでしたが、山頂は広く天気が良ければ眺望も最高で、遠く瀬戸内海の対岸の岡山県まで見えます。
難易度
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感想コメント

 200名山の『笹ヶ峰』。無雪期2度、冬期も2度目のチャレンジでしたが、今回は山頂を踏めませんでした。バックカントリースノーボードのための入山ははじめてで、しかも笹ヶ峰北面の滑走記録は見つけられなかったので意気込んでいたのですが…。

 登山口から積雪があることは予想していましたが、意外に雪が締まっており、ボードブーツでは歩行に難儀しました。しかもトラバースも多く、早々にアイゼン&ピッケルの出番。さらに積雪量が意外に多く、ボードを木に擦ったり引っかけたりしながら進みます。これがかなりのタイムロスになり、それも敗退の原因でした。昨年の夏に下見を兼ねて登っており(トレイルランニングで)、真っ白の生唾ものの斜面を目の前にしての敗退は無念でした。ルートファインディングとトラバースの通過に時間をかけてしまい、タイムオーバーです。

 そのまま下るのでは、ただ使わないスノーボードとスノーシューを背負ってきただけで悔しいので、丸山荘裏の丸山スキー場と呼ばれるところを2本ほど滑りました。スキー場とはいえ、整備の人はおろか登山者も皆無。もちろんリフトも無ければ圧雪もされていない。もう何年も滑られていないのではないかと思われる。ただの丘です。悔しさを紛らわすため思い切ったターンを決めてみましたが、滑走時間は1本約20秒。総滑走時間は1分間に満たないくらいでした(-"-)

フォトギャラリー

笹ヶ峰山頂を望む。嗚呼この斜面を滑れたら…。

出発前。今日のフル装備。

木立のなかを。

木々の間から太陽が。

積雪が多くほぼ木をかき分けたりまたいだり。ボードをガリガリ、ゴリゴリぶつけたり。

丸山荘へ到着。笹ヶ峰山頂が姿を現す!

ひっそりとたたずむ冬の丸山荘。

ここへ滑り込んでくる予定。

いきなり厳しめのトラバース。

ちょっと開けるが…。

振り返ると黒森山。

アイゼンとピッケル効かせるが丸山荘の手前からトラバースの連続で、肉体的にも精神的にもしんどい(*_*)

ルートファインシングに難儀している様子。

雪がやや激しくなってきた。ここから標高1,700m地点まで上げるがそこで敗退(T_T)

ここへ滑り込みたかったなぁ。

丸山荘の軒先を借りて昼食。

裏手の「丸山スキー場」と呼ばれるところへ。広大だ。

滑りたかった斜面が、ラインが見える。

またボードをガリガリぶつけながら下山。ガリガリは僕の心の悲鳴でもある。

溶け落ちたツララが地上でまた水を集め凍って何だかかわいい形に(^_^)

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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