白峰三山縦走(南アルプス)
- 投稿者
- あやや(おとな女子登山部)
- 日程
- 2014年07月24日 (木)~2014年07月25日 (金)
- メンバー
- 神戸本店:森松、グランフロント大阪店:辻森、本社:善本
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 1日目
奈良田駐車場(200台・無料)から乗合タクシーで広河原へ移動(40)→ 広河原(150)二俣分岐から右俣コース(150)北岳肩ノ小屋(40)北岳山頂(50)北岳山荘泊
2日目
北岳山荘(60)間ノ岳(50)農鳥小屋(140)農鳥岳(135)大門沢小屋(160)奈良田温泉駐車場
- コース状況
- ・コース全般に危険個所はありませんが、左俣ルートは年によっては7月中頃までまでアイゼン・ピッケルが必要な場合もあります。
(※北岳山荘に事前にルート確認をした際、左俣コースはお勧めしないと言われました。)
・奈良田から広河原へは、バスの本数が少ないので気を付けて下さい。
(※乗合タクシーも不定期に出ています。)
《お手洗い情報》
奈良田駐車場・・・簡易
広河原ロッジ・・・水洗
北岳肩ノ小屋・・・簡易
北岳山荘・・・小屋泊は水洗、テント泊はバイオトイレ
農鳥小屋、大門沢小屋・・・簡易
- 難易度
-
感想コメント
今年は南アルプスへ行ってみたいということで、100名山の中でも特に人気の高い
北岳を含む白峰三山縦走に行ってきました。
白峰三山は、「白い雪を被った山」という意味で白根や白峰と呼ばれています。
標高日本第二位の北岳(3193m)と、第四位の間ノ岳(3189m)、農鳥岳(3025m)が三山で、プラス中白根山(3055m)と西農鳥岳(3050m)を含む5つの3000m峰を踏破するダイナミックな縦走を楽しんできました。
始めに広河原から大樺沢二俣まで登り詰め、右俣もしくは左俣コースの選択を迫られます。
今回はお花畑の中を歩き、北岳肩ノ小屋を目指す右俣コースをチョイス。
ミヤマキンポウゲやチョウノスケ、ハクサンイチゲなどありとあらゆる花々が長い登りに癒しを与えてくれます。
北岳肩ノ小屋辺りでガスってきたので早めに北岳山頂へ。
残念ながらあまり眺望は取れませんでしたが、それでも雲の隙間から眼下を覗き込めば
緑のベールを覆った山々を束の間楽しむことができました。
北岳山荘まで一気に下りその日は終了。
男性陣はテント泊→テントはゴアライズ使用。夏用シュラフ、薄手ウールでも寒くなかったとの事。
女性陣は小屋泊→平日にも関わらず満員の約150人。(休日は倍になる事もあるそうです。)
毛布も1人2枚はあり半袖で寝ましたが全く寒くありませんでした。
天候が安定していて助かりました。
翌日の行程はコースタイムで11.5時間以上のロングルート。
今回の山行は通常2泊3日のコース取りをするのですが、休みが取れずやむを得ず強硬手段を取りました。
5時に出発し、黙々と歩く・・・。
ひたすらアップダウンを繰り返し、最後の農鳥岳から一気に約2200mを下降しました。
技術的に難しい場所はありませんが、高低差が半端ないのでひたすら体力勝負です。
一番きつかったのは大門沢下降点から河原に出るまで。
途中、落石を受けそうになりヒヤッとした場面もありました。
食べ続けないと本当に歩けないことを実感しましたし、ストックとアミノバイタルがなかったら
多分下れなかっただろうとも思いました。
道具の力を借りることも山を楽しむためには重要です。
下山直後は、しばらく山登りはいいやと思った位疲れていましたが
やはりお花畑は素晴らしく、北アルプスにはない優しい南アルプスの雰囲気を思い返すと
また訪れたいなと思う自分がいました。
来月おとな女子登山部での山行を予定している、同じ赤石山脈の「荒川三山」にも挨拶を済ませてきたので(笑)来月も楽しみです★
■今回の装備と登山時カロリー計算
アンダー:クラフト半袖
ベース:キャプリーン2(1日目)とウール(2日目、150ウェイト)
場合によりウィンドストッパーベスト
休憩時や稜線上は、薄手のウィンドブレーカーが活躍しました。
ボトム:サポートタイツとオールシーズン用パンツ
靴:トランゴ S EVO
ザック:45L
消費水分量:1日目 1.3/2.5L 2日目 2.6L
カロリー:1日目 計算上約2816㌔Cal消費(勾配平均で算出)
2日目 登りのみ計算で約2767㌔Cal消費
実質概算
朝ごはん・・・510㌔Cal、行動食・・・976㌔Cal、夜ごはん・・・906㌔Cal
朝ごはん・・・780㌔Cal、行動食・・・735㌔Cal
あれ?全然足りてない?!(笑)シャリバテのつもりはありませんでしたが、もっと食べた方が動けるのかも・・・。
■水情報
北岳肩ノ小屋・・・1L 100円
北岳山荘・・・水道から出る沢の水は無料、ペットボトル500ml 400円
農鳥小屋・・・不明
大門沢小屋・・・飲用水無料、缶ジュース類 300円
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。