屋久島SSS!~Sea to Summit to Sea!~

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投稿者
秋山 克史
日程
2014年03月17日 (月)~2014年03月20日 (木)
メンバー
秋山(マルヤガーデンズ鹿店児島)、ほか友人1名
天候
晴れ
コースタイム
【1日目】湯泊(240分)湯泊歩道入口①
【2日目】①(180分)三能山舎跡(30分)七五岳(420分)花之江河(60分)石塚小屋②
【3日目】②(150分)黒味岳(150分)宮之浦岳(150分)新高塚小屋③
【4日目】③(50分)縄文杉(130分)大株歩道入口(70分)楠川分れ(140分)白谷雲水峡(120分)楠川
コース状況
【1日目】
湯泊から登山口までは、車道部分に分岐があって戸惑いますが、林道に入れば一本道で迷わず歩けます。
【2日目】
データの少ない湯泊歩道ですが、近年は整備されており基本的にテープをたどって歩くことができます。ただし雪が深い場合は数箇所道を見失う場所があります。GPSがあるとルートファインディングがグッと楽になります。花之江河から石塚小屋は今回最も雪が深かったです。細い沢の渡渉部分はさらに注意が必要です。
【3日目】
黒味岳山頂の巨岩には裏から登ることができるのでどうぞ。森林を抜け稜線に出ると雪はいくぶん浅くなり歩きやすくなりました。苦労したのは宮之浦岳からの下りです。積雪の下を水が流れており、何度も踏み抜き嵌ってしまいました。かなり怖い思いをしました。
【4日目】
新高塚小屋からは雪が減るものの、歩く人が多いためか雪が踏み固められ、朝一はとくに滑りやすくなっています。アイゼンを装備しておいたほうがいいです。縄文杉からは木道が増えるので、頃合を見てアイゼンを外しましょう。以降はグッと人が増えます。木道の幅は限られています。互譲の精神で行きましょう。
白谷雲水峡以降の奉行歩道ですが、こちらも整備が進んでおり歩きやすくなっています。とはいえ最終日ともなると体への負担はかなりのものがありました。最後の力を振り絞りました。
難易度
Google Map
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感想コメント

学生時代以来の屋久島を目指すにあたり、何かこれまで違うことをしたいという気持ちに降って沸いた、海から山頂(sea to summit)を経て、そして海へ下る(to sea)、これぞまさに「屋久島SSS!」というある飲み会での言葉の響き。それのみがこの計画の発端となった。計画の長さ以外はほぼいつもどおりの少し調子に乗った上での計画だった。

普段はバスやタクシーですっ飛ばす登山口までの山道も徒歩でゆくというのは、初日の登りはまだしも下りは半ば意地だった。なんせ一度下山した人々の笑顔や、自販機・乗用車を横目にもう一度山へ分け行ってゆくのだから、同行の学生の心が折れかけるのも無理はなかった。彼はまだ10代だった。ごめん。

しかし!しかしそれでも、青い海を背に亜熱帯のジャングルへ踏み込み、温帯の豊かな森を歩き、腰までの深雪に苦心しながら、奇岩の横たわる亜寒帯の笹原を巡り、巨大な杉の森をくぐり、再度青い海を目にした時のあの感動は忘れられない。
下山後の夜の打ち上げ、ひさびさの島の酒にすこし酔いながら、民宿へと戻る道すがら耳にする波の音。
その先にある漆黒の闇を見て思い出す、「あ、いま島にいる。」という感覚。

ああ、屋久島・・・この島が好き。うそ、大好き!

フォトギャラリー

桜島が雪化粧したその日に出発。期待と不安が高まるいい精神状態。

湯泊歩道。途中までは車でもいけますが、今回はもちろん歩き。

七五岳まで登ってきました。

登山口からここまで10時間半、海からは14時間半!やっとの思いでここまで辿り着きました。

石塚小屋です。

3日目、花之江河は晴天!

湿地の水面に結晶。

黒味岳から宮之浦岳に挑戦状を口頭で伝える!

絶景に佇む、携帯トイレブース。

宮之浦岳山頂でなんとかっていうプロレスラーのポーズ。

山頂では人慣れしたヒメネズミがガンガン行動食を奪いに来ます。積極的な彼に注意。

宮之浦の北側から見届ける永田岳。次はあの頂きに立ちたい。

新高塚小屋のシカ。こいつも人慣れしてるな。

新築の高塚小屋。

縄文杉。安定の迫力。

ウィルソン株。安定の居住スペース。(居住はできません)

ある角度から見上げると、きれいなハート型になります。山女子達の気持ちをがっちり掴む。

トロッコ道を歩きます。クライマックス。

白谷雲水峡、もののけの森。

お疲れ様でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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