雪山研修 in 伯耆大山

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年01月27日 (火)~2015年01月28日 (水)
メンバー
天候
雪、強風
コースタイム
○1日目
吉野旅館(12:00)~大神山神社奥宮(12:55)~二俣(13:20)~吉野旅館(17:20)

○2日目
吉野旅館(7:30)~大山寺橋脇駐車場(8:00)~五合目(10:55)~
六合目避難小屋(11:10)~夏山登山口(14:25)~吉野旅館(14:40)
コース状況
ルートはトレースがついていたので分かりやすかったです。
序盤スノーシューを取り付けていました。夏山登山道に合流してからすぐに
ラッセル訓練のため外しましたが、五合目までは着けたままの方が
歩きやすいです。
六合目手前からは風もかなり吹いていて(風速15m程?)
雪質も固くなり滑りやすくなる為、アイゼンを着けました。
12本爪必携です。
積雪は1~1.5m程。雪質は初日は湿雪で固くなり、
二日目は乾雪でフカフカの雪になりました。
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

この度、雪山研修に参加させていただきました。

研修はパッキングチェックから始まり、ラッセル、スノーシュー、
ワカンなどの歩行訓練や、アバランチギア実践訓練、雪洞訓練、
滑落停止訓練など、雪山で知っておかなくてはならない知識が
盛りだくさんに詰まった研修でした!

初日は歩行訓練を中心とし、緊急時のアバランチギア実践など、
雪山に入るため必要な知識を学びました。
中でもラッセル歩行では、雑に踏ん張って登ると、足がどんどん沈む為
ゆっくりと重心移動をさせながら静かに踏むことを意識すれば沈まず
疲れにくいというのは驚きでした。
ビーコン、プローブ、スコップを使った埋没者を探す訓練では、
使い方は知っていても経験したことがなかった為、
ビーコンの表示、捜索、クロスチェック、プローブの使用するタイミング、
準備、スコップの掘り方など、非常に勉強になりました。

二日目はいよいよグループに分かれての実践訓練!
出発前にビーコンチェック、コンパスを使って目的地を設定し、出発!
五合目付近から、雪質の硬い急斜面が出始め、そろそろアイゼンの出番か?
と思っていましたが、サイドエッジを刻みながらゆっくりと体重移動を行えば
滑りにくい歩き方を教えて頂き、全く滑らなかったことに驚きました!

六合目付近は木の高さも次第に低くなり、風が非常に強かったです。
雪が顔に当たって痛いのでバラクラバは必須です。

避難小屋で防寒着を来て小休止。寒い寒い!!
ここからは下山開始。降りてまもなく、雪洞訓練を始めましたが、
ブロック状にして掘ろうとするも全然うまく掘れない!
緊急時には迅速且つ的確に掘らなければならないので、もっと経験を積む
必要があると感じました。
また、掘っても枝が出てきたりするので、枝を避け、形を変えて掘るのか、
別の場所で堀るのか、状況判断も非常に重要だと感じました。

最後の滑落停止訓練ではアイゼンを装着していることを想定して行いました。
アバランチギアや雪洞訓練も同じですが、訓練中は出来ても現実に起こったときに
出来なければ意味がないので、自分のモノになるように今後も練習する必要が
あると感じました。

また、今回の研修で学んだこと以外でも、雪崩などの雪山災害から身を守る
方法を学ぶ必要があるとも感じました。

今回の研修を経て、守りのいろはを学ぶことでより安全に、快適に雪山を
楽しむことができました!
皆様どうもありがとうございました✩

フォトギャラリー

真っ白な世界!

吉野旅館から出発!お世話になりました✩

大神山神社奥宮

ラッセル訓練!

井坂ガイドの経験豊富な指導。

スノーシュー、ワカン装着!

私はスノーシューヽ(´▽`)/

機種によってビーコンの表示も様々。

クロスチェック中

二日目のグループ!

ピッケルの使い方、歩き方を教えて頂きました!

田中チーフと同行させて頂きました!

五合目

霧氷、凍てつく冬の寒さです。。

六合目避難小屋着!急ぎ防寒着を着ます。

雪洞訓練。後から見るとただの穴です(笑)

下りも慎重に。。

滑落停止訓練。

下山する頃にはようやく穏やかに晴れてきました。

充実しまくりの研修でした。ありがとうございました!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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