枯山(かれやま)【浜松市】~静岡で数少ないギフチョウ産地~
感想コメント
山屋で生き物屋の自分としては待ちに待った季節になってきました!今回は春を象徴するギフチョウとカタクリを探しに、山としては無名の枯山に行ってきました。
枯山は浜松市渋川にある標高548mの里山です。地図には山名は載っていないので、山だけ興味ある人にとっては無名の山ですが、ここは静岡県では数少ないギフチョウの産地です。
林道を使えば車で枯山の観察路まですぐ行けますが、それでは登山としての魅力は半減なので、麓の渋川ツツジ公園から登り始めました。
が、踏み跡の薄い藪歩きと、2キロ近い林道歩きが待っているので全くオススメしません。
登山口の駐車場には5台ほど車が止められますが、この時期は平日でも満車になるので、路肩に止めることになるでしょう。
ギフチョウ自体の紹介をすると、アゲハチョウ科のチョウで、地域によって差はありますが、この周辺だと3月中旬から4月初旬に発生します。それ以降は幼虫期間を経て、蛹で越冬します。幼虫の食草であるカンアオイがあり、なおかつ人の手が入る里山環境を好みます。そういった環境減少とともに生息地域も減少しているため、保護地域に指定する市町村が多いです。
実は3月21日にもここに来ましたが、当日は曇りで気温も低く、ギフチョウは1頭も確認できず、カタクリもつぼみの状態でした。今日は天気もよく、気温も20℃近くまで上がったので、ギフチョウや他のチョウもたくさん舞い、カタクリも群生まではいきませんが咲いていました。
カタクリを吸蜜するギフチョウは憧れですが、残念ながら今回は撮影できませんでした。
ギフチョウ以外にもヒオドシチョウやコツバメなどのチョウが舞っています。植物はカタクリとスミレ類の花は目立ちました。
ツバメがやってきているのでもうそろそろ夏鳥のさえずりも聞こえてくるでしょう。
冬山も好きですが、生き物の移り変わりを感じる楽しみな季節になってきました♪
全然関係ないですが今日からプロ野球も開幕です(笑)
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