初秋の八ヶ岳(赤岳~硫黄岳縦走)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年09月12日 (土)~2015年09月12日 (土)
メンバー
天候
快晴
コースタイム
やまのこ村→8分→美濃戸山荘→63分→中ノ行者小屋跡→51分→行者小屋→68分→文三郎尾根分岐→27分→赤岳3分→赤岳頂上山荘→29分→赤岳天望荘→7分→地蔵の頭→7分→二十三夜峰→9分→日ノ岳→3分→鉾岳→6分→石尊峰→8分→三叉峰→7分→横岳→5分→横岳(奥の院)→21分→台座ノ頭→17分→硫黄岳山荘→21分→硫黄岳→18分→赤岩の頭→44分→ジョウゴ沢→2分→大同心沢(大同心ルンゼ)分岐→5分→赤岳鉱泉→48分→堰堤広場→37分→赤岳山荘→2分→やまのこ村

※出発:5時43分 到着:15時27分
※歩行:8時間37分 休憩:1時間8分
コース状況
■赤岳山荘~<南沢>~赤岳鉱泉
緩やかな登り。苔の美しい森の中をウォーミングアップ気分で歩けます。

■赤岳鉱泉~<文三郎尾根>~赤岳
文三郎尾根は階段で一気に高度を上げていきます。
稜線に出てから赤岳山頂まで鎖場が連続します。

■赤岳~横岳~硫黄岳
赤岳から横岳方面への斜面はかなり急で足場が悪いです。
赤岳~横岳間の稜線は岩場が連続。悪天候時は縦走を中止したほうがよいでしょう。
横岳直下は切り立った崖の横這いもあり慎重に。

■硫黄岳~赤岩の頭~赤岳鉱泉
赤岩の頭までは景色のよい緩やかな尾根道。
赤岩の頭から赤岳鉱泉は森の中の単調なつづら折りの登山道。

■赤岳鉱泉~<北沢>~赤岳山荘
緩やかな登り。濡れた木道で足を滑らさないように。


<登山口までのルート>
関西、名古屋方面からは中央道・諏訪南ICから美濃戸口まで20分ほど。
美濃戸口から赤岳山荘・やまのこ村までの林道を15分ほど。
無雪期であれば美濃戸口~赤岳山荘の林道は普通車でも通行できます。
諏訪南ICのすぐ近くにファミリーマートがあり、これが最後のコンビニです。

<駐車場情報>
赤岳山荘、やまのこ村にそれぞれ70台ぐらい駐車できます。
1日1,000円。トイレあります。
朝の5時半ごろで満車でした。

<温泉情報>
■「もみの湯」原村八ヶ岳温泉ふれあいセンター
http://www.vill.hara.nagano.jp/www/info/detail2.jsp?id=3807

■「縄文の湯」
http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1000000763000/
難易度
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感想コメント

今年の夏は子どもが産まれたり、天気が悪かったりと、8月上旬の奥穂から一度も山に行けていませんでした。
9月に入っても雨の日が続きますが、この日は甲信越は快晴の予報。
久しぶりに八ヶ岳に向かいました。

赤岳から稜線を縦走して横岳を経て硫黄岳に向かう贅沢プラン。
コースタイムは約9時間と長丁場ですが、今の季節ならまだ日も長いので日帰りでも十分行けます。

仕事が終わってすぐに出発。
途中、寝ながら走って朝の4時、やまのこ村の駐車場に到着しました。
広い駐車場がすでに半分ほど埋まっていて、5時半ごろには満車状態でした。
やはり天気の良い土日の八ヶ岳は人気がありますね。

南沢の美しい苔の森を登って行者小屋へ。
1ヶ月ぶりの登山なのでなかなかペースが上がりません。
行者小屋に着くとすでに汗だく。

ちょっと休んで文三郎尾根で赤岳へ。
文三郎尾根は冬季に雪の尾根を登ったことはありますが、無雪期は初めて。
急な階段が続くとても疲れる登りです。
※積雪期のほうがもっと楽に登れた気がします。

一気に標高を上げていくので、景色がどんどん目の前に広がってきます。
南アルプスや北アルプスもきれいに見えます。
そして、蓼科山へ続く八ヶ岳の稜線も美しい。
稜線に出てから赤岳へ向かっては険しい岩場です。
岩場を登り切ると…、目の前に富士山が!
雲の上に頭を出してとてもきれいです。

最後のはしごを登ると赤岳山頂に到着です。
前に登ったのが2013年1月。2年半ぶりの赤岳です。

赤岳から赤岳天望荘までは急な下り。雨の日はきつそうです。
天望荘で少し休んで、横岳へ。ここからは未踏のルートです。
想像はしていましたが、赤岳~横岳の間は険しい岩場が続く難ルート。
のんびり景色を眺めなら歩く、というわけにはいきません。
特に横岳直下は高低差のある岩場で、切り立った崖の横這いもあり、安心できません。
それを抜けると硫黄岳まではまったり歩けます。

硫黄岳は平らで広い山頂。
そして、山頂をえぐりぬいたような爆裂火口がすごいです。
八ヶ岳は火山であるということを改めて思い知らされます。
一説では30万年ほど前、八ヶ岳は標高3,400mほどの山だったとか。
それが長い年月の間に噴火を何度も繰り返して山頂が吹き飛び、今の形になったということです。

のんびりしていられないので、硫黄岳で少し休んでから下山開始。
赤岩の頭から見上げる硫黄岳がとてもきれいです。
赤岩の頭からは下は単調に下るのみです。
赤岳鉱泉はたくさんの人で賑わっていました。
こんどは赤岳鉱泉に泊まってのんびり登山もいいなぁ。

5時45分に出発して、15時30分に到着。
歩行8時間30分。休憩1時間ほど。
久しぶりにがっつり歩いた山行でした。

八ヶ岳はアプローチも良く、高い山頂に比較的容易に登れます。
山小屋も多いので(今回のルートでは2時間おきに営業小屋がある)、安心して登ることができ、初心者にもとてもおススメです。

フォトギャラリー

赤岳!カッコいいです

八ヶ岳はやっぱり苔が美しい

文三郎尾根から硫黄岳へ続く八ヶ岳の稜線を眺めます

赤岳山頂への険しい岩場を登り切ると…

雲海の向こうに富士山だ!

赤岳山頂です!2899m。前に登ったのは2013年1月なので2年半ぶりの登頂です

八ヶ岳のお山が蓼科山まで全部見えますね!

横岳まで険しい岩場の稜線です

岳まで険しい岩場の稜線です

赤岳を振り返ります。いい景色!

横岳が見えました

ウラシマツツジも紅葉して山を彩っています

三叉峰から横岳を眺めます

横岳到着!2829m

横岳直下はかなり危険地帯です

危険地帯を越えると硫黄岳に向かって緩やかにダウン・アップ

ケルンに導かれて山頂へ向かいます

硫黄岳山頂。2760m。野球が出来そうなくらい平らで広い頂上です

爆裂火口が日本離れした風景を見せてくれます

赤岩の頭から硫黄岳。カラフルで美しいですね

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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