憧れの雲の平へ
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2010年08月09日 (月)~2010年08月12日 (木)
- メンバー
- 天候
- 9日:晴れ 10日:晴れのち曇り夕方から雨 11日:曇りときどき雨 12日:雨(台風接近)
- コースタイム
- 8月9日
薬師岳登山口(折立)=(1:50)=三角点=(1:30)=五光岩ベンチ=(1:30)=薬師峠テント場
8月10日
薬師峠テント場=(2:20)=薬師沢小屋=(2:50)=アラスカ庭園=(1.:20)=雲の平テント場
8月11日
雲の平テント場=(2:10)=黒部源流徒渉点=(1:00)=三俣山荘=(1:00)=三俣蓮華岳=(1:20)=双六岳=(1:00)=双六小屋
8月12日
双六小屋=(1:20)=鏡平山荘=(2:10)=わさび平小屋=(1:00)=新穂高温泉
- コース状況
- 【薬師岳登山口~三角点】
まずは太郎坂と呼ばれる急登からスタート。足場も悪く樹林帯で眺めもあまりよくないのでここはカラダ慣らしのつもりでゆっくりじっくりと。
【三角点~薬師峠テント場】
三角点に出ると一気に視界が開けます。東には薬師岳、北側には遠く剱岳や大日三山が望めます。ここからは木道や石畳のよく手入れされた傾斜の緩やかな道が続きます。もう少し時期が早ければ両側にコバイケイソウやニッコウキスゲ、チングルマが咲き乱れているはずでした・・・ここはところどころに休憩によいベンチが設置されているので遠く山々を見ながらのんびり昼食をとるのもいいかもしれません。
【薬師峠テント場~薬師沢小屋】
全般的に木道の整備された歩きやすい道です。最初一気に下るので足元に注意してください。北アルプスの懐へ進んでいく!感があります。深い山の中・・・を味わってください。
【薬師沢小屋~アラスカ庭園】
ここからの急登がかなりシブイ!いやいやきつい!です。展望のきかない樹林帯をひたすらひたすら登ります。足元の岩や木の根は大きく、滑りやすいのでゆっくりと慎重に登ってください。
【アラスカ庭園~雲の平テント場】
今までの急登が嘘のようなとても歩きやすい木道が続きます。庭園といわれるほどのお花畑を楽しみながらゆっくりと歩いてください。(今回は生憎の天気で展望もなく雨が降りそうで足早に通り過ぎてしまいました・・・)
【雲の平テント場~黒部源流徒渉点】最初は緩やかな木道を庭園を楽しみながら(今日も雨模様ですが・・・)歩きます。やがて第一雪田、第二雪田と呼ばれる雪渓が出てきます。今年も立派に雪は残っていましたが、雪上を歩くほどではありませんでした。雪渓を過ぎると急傾斜が始まります。滑りやすい岩場・ザレ場なので慎重に下ってください。
【黒部源流徒渉点~双六岳】
三俣蓮華岳、双六岳へ向かうルートは特に危険な個所はありません。三俣蓮華岳への最後の急登が岩場です。ペンキの跡をしっかり確かめながら登ってください。
【双六岳~双六小屋】
傾斜の緩い広大な台地状の尾根を下っていきますが、ルートがはっきりとしません。要所要所にケルンが積み上げられていて目印になります。道を間違えないよう気をつけてください。
【双六小屋~新穂高温泉】
台風接近による悪天候のため、ひたすらひたすら一気に下ってしまいました。雨量が多かったのでルートはところどころ川のようになっていました。シーズン時に橋がかけられる秩父沢はすごい水量になっており、あとで聞いたところによるとその後水量が増し、渡ることができなくなったようです。ガレ場の続くルートなので滑らないよう注意してください。
感想コメント
北アルプスの懐、憧れの雲の平。山の奥深く、導かれた山行でした。
全般的に木道が整備され非常に歩きやすい印象です。
がしかーし、薬師沢小屋からの登りは本当にきつかったです。延々と続きました。もうちょっともうちょっと、天空の庭園が待っている・・・と言い聞かせながら歩を進めました。でも下りではなくて良かった。あれを下るほうがキツイかもしれません。
初日の薬師峠テント場はトイレもきれいで水場もあり、山小屋から離れているのですが、受付の小屋があり人が常駐していてビールもちゃんと販売しています!いいテント場ですね(^^)v
雲の平山荘は今年の夏リニューアルしました。
実は私たちが行った10日はまさしくオープンの日。あたらしい木の香りいっぱいのきれいな山小屋です。が・・・、やはり初日ということもあってかなりの混雑ぶり。布団一枚に2名になると言われテント場に逃げ出した私たちでした・・・(^_^;)
でもそのテント場でも事件が!夕方から降りだした雨にあちこちに水溜まりや川のような水の流れが・・・テントを移動する人、流れを変えようと溝を掘る人・・・
かくいう私たちのテントも隣に大きな川の流れができてドキドキ(@_@;)
石をどかして流れをよくしたり、溝を作ったり、大変、いやいやちょっとエキサイティングな経験でした。
雲の平では生憎の天気でまわりの山々が何一つ望めず残念でしたが、そんな中でも花々は咲き乱れ私たちを迎えてくれました。
三俣山荘ではお楽しみのサイフォンで入れたコーヒーとチーズケーキを堪能し、双六山荘(翌日が台風接近のためテントではなく山荘に避難)では天ぷらの夕食です。山の中でこんなメニューが食べられるなんて嬉しいですね。
最終日、びしょびしょになりながらなんとか降りた新穂高温泉で今年の春にオープンしたばかりの日帰り温泉に立ち寄りました。場所柄なのか中には大型ザックも入る大きな棚が用意されていたり、この日は雨だったからかザックを置くためにブルーシートが引かれていたり、登山者に優しい温泉でした。もちろんお湯もいいお湯で4日間歩き続けた私たちのカラダを癒してくれました。うーん、気持いい(^◇^)
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