春の花がたくさん蕨山(奥武蔵)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年04月20日 (水)~2016年04月20日 (水)
メンバー
天候
快晴
コースタイム
名郷バス停→(30分)→白岩登山口→(50分)→鳥首峠→(30分)→滝入ノ頭→(25分)→有間山→(25分)→蕨山→(5分)→蕨山展望台→(20分)→藤棚山→(55分)→金比羅神社跡→(30分)→さわらびの湯バス停
コース状況
全体的に歩きやすいですが、砂や落ち葉で滑りやすい急なところが所々あります。ロープ箇所も一箇所あり。いくつかある破線ルートの入り口にも道標があります。軽い気持ちでうっかり入らないように。
難易度
Google Map
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感想コメント

低山ハイカーにおなじみの奥武蔵の蕨山にカタクリを見に出掛けて来ました。天気予報は快晴。意気込んで飯能駅へ向かいましたが、登山口となる名郷行きのバスへの乗り継ぎに早速失敗。早々に1時間飯能駅でタイムロスしてしまいましたが、コースタイムより少し早めに完歩することが出来たので結果はとんとんでオーライでした。

蕨山へは名郷バス停から蕨入林道を通って向かうルートが最短ですが、地図上の鳥首峠辺りにカタクリの印があって気になったので、白岩の石灰石採掘場を通り鳥首峠と有間山を経て行く県道53号、73号から歩き始めました。しかし最大の難所がありました。登山道スタート地点の白岩は昭和60年頃に無人となった廃村集落で、廃墟の裏を通って行かなければいけないのです。怖いものが苦手な私はルート変更もちらちら考えましたが、先に一人おじさんが同じ方向に向かって行ったようだったので、バス停からすぐに熊鈴をガラガラ鳴らしながら勇気を振り絞って白岩へ行く県道を歩き始めました。途中にある誰もいないキャンプ場の陽気な看板ですら不気味でした。

採掘場に着くと作業をしている人々がいました。更に先に歩いていたおじさんに追い付き、同じ蕨山へ行くとの朗報。仲間を手に入れた私は、不安な気持ちが少し落ち着きました。去年まで稼働していた鉱山鉄道のレールが印象的です。廃村の一帯に来るともう否応なしにボロボロの家屋が視界に入って来るので、視野を10度ぐらいに狭めて通り過ぎようとしましたが、若干の怖いもの見たさの気持ちでチラ見してしまいました。隙間から当時使われていたものが散乱しているのが見え、廃村を探訪している人の色んな書き込みがインターネットにありますが、まさにその通りで当時の生活が伺えました。消火栓がそのまま立っていたのも興味深いです。集落地帯は若干開けていて道標もなく一瞬道を迷いそうになりましたが、代わりに県道73号の道標がありました。県道73号は、Wikipediaによると「埼玉県秩父市から鳥首峠を越えて埼玉県飯能市名栗地区に至る主要地方道である。 秩父市浦山川俣の森林管理道広河原逆川線分岐点から飯能市上名栗白岩までは悪路または登山道であり、地図上では点線で表記される未通区間である。」とあり、この白岩廃村を過ぎると登山道になるという不思議な県道です。

無事に難所を通過し、鳥首峠までど汗をかきながら登って行きました。ベースレイヤーの下に着たアンダーウェアが長袖なのをかなり後悔しました。すでに帰りに立ち寄る予定のさわらびの湯のことしか考えていませんでした。峠に着いた途端に冷たい風が強く、薄手のウィンドブレーカーを羽織りましたが、また風が弱いところまで来るとすぐ暑くなり脱ぎました。これからの季節はウィンドブレーカーが活躍します。峠からちょうど正反対の秩父側へ下る道がありますが、ここも冠岩という集落跡地へ続くそうです。おーこわ。そこから有間山までは遠く右手に眺めの良い稜線歩きです。期待していたカタクリは想像と違って点々とまばらに咲いているくらいでしたが、ずっと柵沿いに伐採された山肌と県道を見ながらの稜線歩きは不思議な感じで面白かったです。

有間山、そして蕨山の山頂はあまり広くありません。ちょっと行動食を食べて一息ついたら、早々に下山開始しました。下山の金比羅尾根はなだらかで歩きやすい分時間が掛かります。イワウチワは見逃しましたが可愛らしい花々を写真に収め、樹林の間から名栗湖をのぞき見しながらひたすら歩き続け、さわらびの湯のバス停に到着。ごろごろしていた猫たちからお疲れさまと拍手喝采を受け、さわらびの湯でさっぱりして帰りました。

そろそろ低山は虫が出て来ました。虫除けスプレーがあると良いです。

フォトギャラリー

アカヤシオ

名郷バス停

いちいち怖い

採堀場見えた

鉱山鉄道

レールの下を通って

ぎゃー

ひー

半泣き状態でこの裏を通過

当時の消火栓

鳥首峠 右に下ると冠岩というまた廃村。。。

がっつりおねんね中

かっこいい稜線

蕨山山頂辺りはミツバツツジがいっぱい

名栗湖

ヤマブキ

モミジイチゴ

お疲れさまと言っている図

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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