巻機山　秋の米子沢

いつかは行ってみようと思っていた紅葉の米子沢へ行くことが出来た。

標高差1000ｍを超えるハードな行程だが、
ロープ無しで登れる小滝が多く、美しい沢の様相は登りの苦労を全く感じさせない。
入渓してから暫く河原歩きが続くのと中間部で少々荒れた様相になるが、気になるほどではない。
下流部は美しい紅葉の中の遡行となり、
何よりも上部の大ナメは気持ちが良いの一言。
藪漕ぎなく非難小屋に出れば頂上までは良く整備された木道をひと登りだ。
余裕があれば、牛ヶ岳、割引岳に足を伸ばしてもいい。どの頂上からも抜群の展望を望める。
避難小屋もとても綺麗なので、ここに一泊しても良いだろう。

巻機山の頂上付近には「池塘」と呼ばれる池があり、
山岳地帯で山頂付近に池塘があるのは大変珍しいらしい。
巻機山の登山道に木道がしかれ、大変良く整備されているのは、この池塘や草原を守るためだ。
そのための資材や緑化ネットは多くボランティアによって担ぎ上げられている。
登山者の踏み跡によって一度はなくなってしまった池塘や草原は、
長年のボランティア活動によって再び蘇った。
そんなことも頭の片隅に置きながら、木道を歩きこの山を堪能して欲しい。