北アルプス 槍ヶ岳 東鎌尾根~鍋を背負って~
- 投稿者
-
笠松 文太郎
福井北四ツ居店
- 日程
- 2016年08月31日 (水)~2016年09月02日 (金)
- メンバー
- 笠松
その他 1名
- 天候
- 晴れ時々曇り
- コースタイム
- 【8月31日】
6:45上高地(50分)明神館(60分)徳沢園(60分)
横尾山荘(90分)槍沢ロッジ(30分)ババ平13:00
【9月1日】
6:10ババ平(20分)大曲(85分)水俣乗越(120分)
ヒュッテ大槍(15分)殺生ヒュッテ(30分)
槍ケ岳山荘(30分)槍ヶ岳山頂(20分)
槍ヶ岳山荘(東鎌経由40分)殺生ヒュッテ14:20
【9月2日】
5:30殺生ヒュッテ(60分)天狗原分岐(35分)
天狗池(30分)天狗原分岐(40分)大曲(20分)
ババ平(25分)槍沢ロッジ(70分)横尾山荘(60分)
徳沢園(45分)明神館(70分)上高地14:47
※()内の時間とは別に休憩してます。
- コース状況
- 東鎌尾根、喜作新道途中には長いハシゴ。10mくらいはあるので高いのが苦手な方は無理かもしれません。
それ以外は岩場歩きの経験あれば問題なし。
槍ケ岳山荘から槍ケ岳へも頂上手前の長いハシゴ、固定しっかりしてます。
今回のコースのどの鎖・ハシゴも不安定な箇所なく安全。
高所が苦手な方は無理せず避けて下さい。
- 難易度
感想コメント
槍ヶ岳へ行ってきました。
初めての槍です。
北アルプス自体、関東から遠いので敬遠しがちになっていましたが、新宿の梅津さんからの誘いもあり、いざ槍へ。
今回はテント泊。
テントは梅津さんのタニ2Pにお邪魔しますので私はテントは背負いませんが(梅津さん、ありがとうございました。)鍋とか食材たくさん持ってくから許してね。
【8月31日】
前日深夜バスに乗り込み5時半くらいに上高地に着。
少し寒くフリースを着たような気温。
横尾山荘まではほぼ坂を感じないほどの緩い登り。
梓川を左手に見ながら、のんびりと歩きます。
横尾山荘からは少し山道っぽくなり道が少し狭くなってきます。
がっつりした登りはなく、狭く流れが速くなってきた梓川(槍沢となるのかな)を左手すぐに見ながら歩きます。
するときれいな建物が。
槍沢ロッジに到着です。
ここではお風呂があるんですって。
最近お風呂・温泉の誘惑の強い山が続いています。
たまには小屋泊したいなぁ。
でも僕らはテント泊なので、も少し先のババ平で幕営。
受付は槍沢ロッジで済ませます。
ちなみに槍沢ロッジ前に望遠鏡が置いてあって、槍ヶ岳の先っちょが見えるように位置が固定されています。
覗き込むとバッチリ槍が!
ナイスです。
ババ平まではけっこう歩きます。
受付を済ませ、もう寛いで飯食って酒飲んでムードなのにけっこう歩きます。
受付場所からテント場まで歩くのって、堪えますよね。
やっとでババ平に到着。といってもこの時の時間13:00くらい。
もっと行けたんだろうけど、今回の予定は無理せずのんびり余裕を持って。
トマトナスパスタを作って、酒飲んで、とてもだらだらしました。
【9月1日】
2日目は槍ヶ岳!
少し槍沢沿いを登り大曲という分岐へ。水俣乗越に向かいます。
大曲~水俣乗越は急にえぐい登りです。
水俣を乗越たらここから東鎌尾根。
鎌ということでギザギザした岩場の尾根となるわけですが、西・北に比べると十分歩きやすい。はず。
ときおり見せる槍の先が見え隠れし、大きくなっていくので昂ります。
天気もずっとよく最高~。
東鎌尾根(喜作新道)の途中には長いハシゴがありますが、重たい荷物に振られないよう慎重に通過します。
殺生ヒュッテに着いたのはまだ10:30前。
テントをたてて、梅津さんと槍をバックにパシャパシャ写真を撮ったり、キャラメルコーンを食べながら「山っていいなぁ。」と空を見上げていたら昼寝しそうになりました。
はっ!
「いかんいかん、槍に登りに来たんだった。」
というわけで、槍ヶ岳へ。
槍ヶ岳山荘では宿泊の方・休憩の方などたくさんいました。
ヘルメットの貸し出しを行っているようで、
「あら、やだー、みんなお揃いになっちゃったわねー。」
と仲良さげなマダム達がいらっしゃいました。
槍ヶ岳へは登り・下りルートが分かれているので注意。
前後の人のペースを確認しつつ、焦らずいきましょう。
頂上手前のハシゴは長い。しっかりと固定されているので慎重に。
槍ヶ岳来ましたー!
槍って登頂感がありますよね。尖がってるからかな。
山頂にいる人みんな順番に写真を撮り合います。
みんないい笑顔。
殺生ヒュッテに戻ったら夕飯を。
鍋で炊いたご飯とカレー。カレーはレトルトにナスをぶっこんだだけですが。
うまい!
そして焼鮭。
ホントは朝飯にと思っていたんですが、食べそびれて夕飯に。
うまい!
ビール・ウイスキー飲んでまどろんでいたら、風そよぐ麦畑に溶け込むような夢をみました。
夜は星空満点。
空を埋め尽くすきらめく星々。
なんだかきれいすぎて、現実感がなかったですね。
槍ヶ岳登頂の余韻に浸りたかったですが、この日は即寝でした。
【9月2日】
最終日、ナンガの350DXオーロラライト+着こんでいたので寒くはなくぐっすりでした。
とにかく天気が良かった。
振り向くと青空と少しの雲と槍ヶ岳がずっと見え、名残惜しいことと言ったらない。
9月にかかり、寒いかもと懸念していましたが、とてもちょうどよい気温。
好きな季節は8/31~9/3ですな。
少しロングになりますが、いいペースだったら行こうと言っていた天狗池にも寄り道。
意外に長い寄り道でしたが、山雑誌で予習していたとおり見事な逆さ槍!!!
風もほぼなく、水面にきれいに映っていました。
天狗池に向かう途中、ずいぶんと離れていく気がして
「こんなん、ほんとに映るのかよー。」
「そうだそうだ、逆さ槍見れなかったら、雑誌の出版社に抗議してやるわー。」
と二人とも怒る用意万端でしたが、きれいに映ったのでよかったです。
14:45くらいには上高地に到着。
いい山でしたー!
ご当地ビールを飲んで帰りのバスを待ちます。
このひと時もまた格別なんですなぁ。
【服装・ギア】
※主な物だけ記載、参考までに。
半袖+ズボン・リュックにはレインジャケット、フリース・コンパクトダウン
アンダー(2日分)・着替え3日分(ズボンは2本)
登山靴(ガルモント:フェラータ)・靴下2足
バーナー・ガス缶・コッヘル・食材
ザック(バルトロ75)・シュラフ(ナンガ:オーロラライト350DX)
シーツ(sea to summit:サーモライトリアクター)・マット(ニーモ:ゾアショート)
ハイドレーション2ℓ+水2ℓ・携行食・ヘッドランプ・熊鈴
バーナー(EPI/レボ3700)・ガス缶250×2・コッヘル・鍋・マグ・調理器具
サングラス・帽子・地図・マップケース
【おすすめ人】
初心者~中級者。ハシゴ以外危険個所はないかと。
【アクセス】
スタート・ゴール:上高地
バスで行かれる際は最終便の時間を必ずチェックしてください。
この時は最終15時半だったような。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。