屋久島 永田岳

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2017年02月28日 (火)~2017年03月01日 (水)
メンバー
天候
一日目晴れ 二日目雨
コースタイム
一日目7:00出発
花山歩道入り口→(225分)→花山広場→(200分)→鹿之沢小屋→(68分)→永田岳→(45分)→鹿之沢小屋17:15到着
二日目7:30出発
鹿之沢小屋→(501分)→永田歩道入り口15:51到着

合計距離: 17.96km
累積標高(上り): 1487m
累積標高(下り): 1856m
コース状況
花山歩道入り口へはバス等なく、車道は荒れているためタクシーが行けるとこまで行ってくれる。
駐車スペースは少しあるので、往復するならレンタカーが使える。
永田歩道入り口も同様。
冬期は、雪が降ると林道を車で走るのは厳しくなるので注意。

標高1300mくらいから雪がつきはじめる。
全体的にしまっていたが、沢沿いなどは、踏み抜いて沢に落ちることがありやっかい。
軽アイゼン必携。
無雪期はヒルいます。

水場 花山広場、鹿の沢小屋、他沢沿い多い。
トイレ 鹿の沢小屋
難易度
Google Map
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感想コメント

永田岳(1886m)は、屋久島及び九州で宮之浦岳(1936m)に次いで2番目に高い山。
前回の屋久島では宮之浦岳から永田岳を往復できなかったので、今回は永田岳を目当てにしてきました。

永田岳へ登るコースは、宮之浦岳から往復するほかに、花山歩道と永田歩道というコースがあります。
※屋久島では登山道のことを歩道といいます。
ふたつとも、経験者向きのコースで、とても静かな道。
この時期、まず人に会うことはないでしょう。

特に花山歩道の小楊子川流域は、日本に五か所しかない「原生自然環境保全地域」に指定されています。
人の活動によって影響を受けることなく原生の状態を維持している地域のことで、屋久島の中でも特に自然を感じることができるそうです。

登りは花山歩道、下りはなが~い永田歩道をあるくことにしました。
本当は二泊三日でゆっくり歩くつもりでしたが、二日目三日目の天気がよくなく、一日目に永田岳山頂を踏んで二日目に下山することにしました。

大川林道の花山歩道入り口まで車で送ってもらい、出発。
ジャングルのような森をぐんぐん登ること3時間半。花山広場に着く。

花山広場は、とても素晴らしい場所でお気に入りになりました。
屋久杉の巨木に囲まれた場所で休憩できるのは屋久島ならでは、です。
水場はここから少し下って沢に下りていきますが、きれいな清流ですごく美味しい水です。
生き返りました。

景色のよい展望台からアップダウンをくりかえし、最後一気に下ると鹿之沢小屋です。
休みたい思いでしたが、15時だったので永田岳に往復しても暗くならないうちに帰ってこられます。
荷物はおいて、山頂アタックへ。
森林限界を超えると、屋久島らしい巨石がごろごろ転がる景色が広がりました。

これこれ♪と思いながら、見渡すと遠くから視線を感じる。
ハッとして目を凝らすと遠くの岩峰から鹿に見つめられていました。

かっこいいローソク岩などを眺めながら歩くと、あっという間に山頂の丸い岩が。
ここで初めて人にあいましたが、ドローンを飛ばしていたので何かの撮影だったようです。
丸い山頂に立つと、宮之浦岳が目の前に。
お天気もよく、今がちょうど旬の屋久島タンカンを食べながらとてもゆっくり過ごしました。

念のためテントを持ってきましたが設営する気がおきず、鹿之沢小屋で泊まりました。
宿泊者は私だけでした。
夜中に物音がして目が覚めてドキドキしましたが、ネズミが運動会をしていたようです。
寝ているすぐ横を走っていましたので、食料ゴミなどはかならず吊るしましょう!

翌日は朝から雨。
長い道のりなので朝ごはんをしっかり食べていきました。
覚悟してましたが永田歩道は非常にしんどかったです。

雪で道が隠れているのもありますが、テープが無かったら確実に迷ってしまいます。
見失わないように先のテープを探しながら歩くので、思ったより時間もかかってしまいました。

下山してから気づいたのですが、おしりの上の二ヵ所ヒルにやられてました。
一匹はまだおしりについていた。
まだ冬かと思い、油断していましたが、もう活動しているようなのでお気をつけください。

フォトギャラリー

永田岳山頂は岩の上です

花山歩道を出発

世界自然遺産

おさる

木から湯気が。

花山広場、休憩にとてもよい場所です

見上げるとこの景色。素晴らしいです

展望台

シャクナゲも蕾をつけはじめる

雪深いとこで膝下くらい。

森林限界をこえる

かっこいい岩が見えてきました

向かいの岩峰に鹿がいました

永田岳山頂。最高峰の宮之浦岳をのぞみます。

目を引くローソク岩

今日はここで泊まります。貸し切り。

下山は永田歩道

渡渉は気を付けて

ガスで幻想的

ビショビショで到着です

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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