南宮山 / 伊賀
- 投稿者
-
上田 哲也
グランフロント大阪店
- 日程
- 2017年10月07日 (土)~2017年10月07日 (土)
- メンバー
- グランフロント大阪店:上田
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- バス停・敢国神社~5分~敢国神社~5分~NHK伊賀TV中継所・登山口~35分~南宮山(349.9m)~30分~バス停・敢国神社
- コース状況
- テープの目印を追って行けば山頂に着きます。
足元が少し滑りやすいので下りは注意が必要です。
水場:なし
WC:敢国神社にあり
- 難易度
感想コメント
三重県伊賀市にある南宮山に行ってみました。
南宮山(伊賀小富士)は敢国神社の御神体山とされ、伊賀国を一望できることから国見山とも呼ばれているそうです。敢国神社は三祭神の他に望月家(甲賀衆)の祖で平安期に伊賀甲賀を領していたとされる甲賀三郎兼家も祀っており、亡骸は社の奥の観音谷に葬られたと言われています。
また敢国神社では伊賀平内左衛門家長が服部家の氏神を祀り、黒装束で参加する奇祭「黒党祭」を興行したり、歌舞音曲などの芸能を発展させたそうです。寿永4年(1185年)壇ノ浦の合戦にて入水しますが、「煙の末」と呼ばれた家長は生き延びて帰郷し、伊賀忍者の祖になったとの伝承もあるようです。
天正9年(1581年)伊賀を制圧した織田信長は南宮山(国見山)に登って伊賀国を一望後、敢国神社で休息中に土橋村の原田木三、印代村の判官、音羽村の城戸ら伊賀忍者の残党に狙撃されたそうですが、従者が盾になり無傷で助かっています。「伊乱記」には「信長公の天運や強かりけん」と記されています。
バス停・敢国神社から出発。表参道から入って立派な鳥居をくぐり、まずは参拝。「桃太郎岩」横の階段の上に拝殿があり、さらに上の本殿の東側にある「六所社」では甲賀三郎兼家を祀っているとの事。裏参道を下って行く途中にある階段を上がると、服部家と繋がりのある楠木正成を祀る「楠社」と縁結びの「結社」あり。
歴史ゆかりの神社を探索後、鳥居前の道を進んで行って「NHK伊賀TV中継所登山口」から入山。雨上がりで少し滑りやすくなった登山道を登って行くと、所々に苔むした大きな岩があり、一部石垣のようなものもありました。道自体は傾斜も緩めで歩きやすいものの、蜘蛛の巣が多く進むのに時間がかかります…。
標識は1箇所のみでしたが迷うこともなく半時間ほどで南宮山の山頂に到着。三角点あり、展望あり。気温24度。無風状態で蒸し暑い。古の時代には烽火台が設置されていたといい、狼煙をあげるには風の動きが少ない方が好ましく、展望もきく事から南宮山が選ばれたようです。
山頂には浅間社あり。周りの盛り土部分は南宮山砦の跡と言われ、信長が本能寺で倒れた直後に発生した第3次天正伊賀の乱(伊賀各地で起きた一揆)の際に、土豪らが立て篭もったという「一ノ宮城」の名残かもしれません。
下りは同じルートで下山しましたが、結構滑りやすい道でした。雨上がりは注意が必要です。
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