天城峠から河津七滝
- 投稿者
-
中澤
ららぽーとTOKYO-BAY店
- 日程
- 2018年03月13日 (火)~2018年03月13日 (火)
- メンバー
- 友人1名
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 天城峠バス停ー(15分)ー旧天城トンネルー(60分)ー二階滝駐車場ー(60分)ー宗太郎園地ー(10分)ー河津七滝猿ヶ淵ー(50分)ー大滝
- コース状況
- 難易度
感想コメント
桜と滝を眺めに伊豆を旅してみようと思い、天城峠から河津七滝まで歩いてみました。
青春18切符で日帰りしてもいいかなと思ったのですが、伊東から先は伊豆急で使えなかったため、南伊豆フリー切符を購入してみました。東京23区から下田までの電車と、フリーエリア内のバスが2日間乗り放題で6160円。フリーエリアの先で乗り降りする場合は差額を払えばいいので、今回は河津駅から天城峠までのバス代差額200円(フリーエリアの水垂からの差額)をプラスしただけで2日間楽しめました。青春18切符で日帰りしてもこれより高くなるので、この切符はおすすめです。
伊豆急の特急は値段のわりに快速とそんなに時間が変わらなかったりしますから、この切符にさらにプラス980円払ってグリーン車に乗るなどのほうが場合によっては快適でリーズナブルかもしれません。
2日目に蓮台寺駅からバスに乗って上原美術館に行きましたが、フリー区間のため途中下車してみかんを買ったりもできたのでとても活用できました。ちなみにこのあたりの農産物直売所は蓮台寺駅から徒歩10分ほどの「旬の里」という店が有名みたいです。最近高い野菜たちも100~130円ほどで売っていたので思わずたくさん買ってしまいましたが、野菜もきのこも新鮮でとてもおいしかったです。お吉ヶ淵というバス停が最寄りになるので、興味のある方はぜひ寄ってみてください。
踊子歩道は修善寺から入って浄蓮の滝までバスで行くのが定番ですが、今回はそこまで早出する気力がなかったので河津駅からバスに乗って天城峠で下車し、河津七滝まで3時間ほど歩いて温泉民宿に泊まるという癒しプランにしました。
バスは1時間に1本程度なので空いた時間に河津駅から徒歩10分ほどの栖足寺に行き、友人はカッパのご朱印をもらっていました。伝説では住職がカッパを助けたらしく、きゅうりやカッパの像などがある一風変わったお寺です。ご朱印巡りのパンフレットも置いてあり、最近のパワースポット流行りで地域活性化させているようでした。本当はさらに先にある平安仏像展示館にも行きたかったのですが時間がなくて来た道を折り返し、河津川沿いに咲いている桜を眺めながら駅まで戻りました。
桜まつりは3日前に終了したばかりですが電車も駅もなかなか混んでいて、修善寺に向かうバスも最終的にはほぼ席が埋まっていました。ほとんどの人は浄蓮の滝か修善寺まで行くようでしたが、われわれは天城峠で下車。車がどんどん走ってくるトンネルの先で降りたら一瞬登山道がどこかわかりませんが、ちゃんと案内版があるので迷うことはないでしょう。トンネルの横を登っていき、廃道を感じさせる苔むした道を15分ほど歩くと旧天城トンネルです。
トンネル内は暗く寒く結露していてできれば1人では歩きたくない道でした。出口を抜けると違う時代へ通じているような気すらさせる雰囲気のあるトンネルです。445mもあるので、ノスタルジーをたっぷりたのしめます。
ここから先の旧道は土や落ち葉でできた風情ある道で、バイクで訪れている人も何人かいてツーリングやハイキングにちょうどよく、二階滝駐車場から先はまた登山道になります。この二階滝がどこなのかわからずうろうろしていたら、展望台がちょうど工事中だったらしくすこし時間をロスしてしまいました。
河津七滝の最後にある大滝は私有地のため17時でゲートが閉まってしまうため、間に合うようペース配分していきました。途中でわさび田や平滑の滝などもありましたがすばやく写真を撮って歩き、ようやく滝らしきものが見えてくるとテンションも上がってきました。
猿ヶ淵と呼ばれる渓流にはじまり、釜滝、エビ滝、蛇滝などが遊歩道沿いに眺められるように登場します。案内板もわかりやすく、それぞれの滝にちなんだ七福神もいて、たのしめます。初景滝には伊豆の踊子の銅像があり、写真スポットになっていますが滝とばっちり合っていて何度見ても最高です。
すこし道路を歩いてカニ滝と出合滝をおさえた時点で17時まであと20分。大滝に間に合うと思いゲートをくぐるとひたすら下り道。この歩道は台風の被害で6年にわたり改修工事をしていたようですが、2017年8月から見学再開したそうです。大滝は落差30mの七滝最大の滝で、この日は水量も多かったのだと思いますがものすごい迫力でした。滝周辺がホテル天城荘の露天風呂エリアになっていたのにも驚きました。日帰り入浴もやっているらしいので、いつか利用してみたいです。
われわれが宿泊したのはうるしやという大滝入口から徒歩1分の民宿で、食事の評判がよかったので泊まってみました。1泊2食で1人税込7600円と価格も手頃で、部屋食、貸切風呂と自宅のようなリラックス環境で、食事の量や味つけもちょうどよく、最高でした。瓶ビールは1本650円、宿の自販機で缶ビールも1本300円で買えます。部屋もきれいで女将さんもかんじよくておすすめです。宿の裏手の畑にはたくさんの菜の花と河津桜が咲いていて、部屋から眺められるのもよかったです。
帰りは乗った普通列車がたまたまペリーの黒船バージョンだったので、桜や海を眺めながら熱海まで快適に移動できました。日帰り可能な範囲ですが、フリー切符を使って癒しの旅に出かけてみることを強くおすすめします。
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