富士登山 プリンスルート
- 投稿者
-
長縄 諒
町田店
- 日程
- 2019年08月05日 (月)~2019年08月06日 (火)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 1日目:富士宮口五合目―(20分)―六合目雲海荘―(10分)―第一火口縁―(70分)―宝永山―(50分)―御殿場口登山道合流地点―(60分)―七合目わらじ館―(60分)―七合九勺赤岩八合館
2日目:七合九勺赤岩八合館―(90分)―富士山山頂部―(20分)―剣が峰―(15分)―頂上富士館―(30分)―九合五勺胸突山荘―(25分)―九合目萬年雪山荘―(30分)―八合目池田館―(30分)―元祖七合目山口山荘―(30分)―新七合目御来光山荘―(20分)―六合目雲海荘―(15分)―富士宮口五合目駐車場
- コース状況
- 砂や砂利、岩などが複合してるコースなのでスパッツがあると良い
また、日差しが出るとかなり強いため日焼け止め、サングラスは必須
- 難易度
感想コメント
令和になって初めての夏、今年は天皇陛下御即位を記念して、プリンスルートに行きました。
プリンスルートとは皇太子徳仁親王殿下が平成20年(2008年)に富士登山にご利用になったルートの事で
富士宮口から出発し、宝永山を経て御殿場口ルートに合流するルートです。
このルートの特徴は、富士宮口から出発するため最初からある程度標高を稼いで出発できる点、
御殿場口に合流するため他ルートと比べて混み具合が少ないという2つの点が挙げられます。
標高差が少なく、人通りも少ないという事はいいことに聞こえるのですが、
裏を返せば、高山病にかかるリスクが大きく、人がまばらで山小屋の数も少なめということなので、
高度順応をする時間を多く取ったり、ある程度準備や装備が必要になります。
六合目の小屋の隣から分岐が始まり、まずは宝永山に向かいます。
宝永山は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した、富士山最大の側火山です。
ここまでは5合目の駐車場からおおよそ90分で登ることができ、
富士山を気軽に感じたいという方にはおすすめの山なのです。
山頂から望む富士山は、とても巨大で力強い息吹を改めて感じることができます。
ここからは御殿場口ルート旧6合目の分岐路まで歩きます。
このプリンスルートは他登山口と比べれば登山者の数は少ないですが、
それでもシーズン真っ盛りということもあり、ある程度まばらに登られている方もおり
下山に使用されている方も見受けられましたので、安心しました。
富士山は全体を通して砂利や石などでできた登山道なので、これがなんともまぁ歩きにくい。ただ足を大きく上げなければいけないわけではないので思ったより、体力は削られませんでした(笑)
富士登山成功の秘訣は、ゆっくりゆっくりとなるべく足を止めずに歩くことです。
えっちらおっちら歩くこと約4時間半、1日目の終点の山小屋まで着ました。
晩御飯のカレーはなんと、おかわり自由とのことで2回もおかわりしてしまいました(食べすぎですね笑)
翌未明に山小屋を出発、およそ1時間半で山頂部に到着しました。
山頂部ではもうすでに多くの登山客がご来光を今か今かと待っていらっしゃいました。
そしてあがってくる朝日。これだけ多くの方が全く同じ方向を眺め、感動を分かち合うというのは
他の山では味わえないものだと思います。
ご来光を見た後は今回はお鉢めぐりをせず、剣が峰まで登り記念撮影をしたのち富士宮ルートで下山しました。
富士宮ルートは元祖7合目以降が岩場となっている為、登山時も下山時も気をつけて登るようにしましょう。
また、登山道のルートを示すガイドロープが富士登山道には張ってあるのですが、
このガイドロープに体重をかけて登られている方が帰りの際に多く見受けられましたが、
元々目印のために張っているだけであまり深く刺さっていないものですから、
引っこ抜けて転倒など怪我の原因につながるのでつかまないようにしましょう。
何かにつかまらなければならないほど疲れているのはペース配分を誤っていますので、
ゆっくりゆっくりと登ることを心がけましょう。
それでも疲れてしまうからこそストックや金剛杖などがあるわけです。
富士山は多くの人が登る山だからこそマナーや知識、装備が必要な山です。
ただ登れればいいのではなく、多くの人が安全に登山を楽しみ、感動を共有する。
これが“富士登山"の醍醐味だと私は思っています。
この記事を見たあなたも、“一生に一度は富士登山”ではなく、
“何度登っても楽しい富士登山”を楽しみませんか?
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。