小豆島 拇岳「赤いクラック」 吉田の岩場「雷神」

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2021年04月10日 (土)~2021年04月11日 (日)
メンバー
東さんご夫妻
天候
晴れ
コースタイム
登山口→(30)→赤いクラック取り付き→(180)→終了点→(40)→登山口
コース状況
・神戸港からフェリーで移動

・赤いクラックへは、橘集落から荒神社方面へ進み、神社の上の空き地に駐車
 その他、付近の路肩にも駐車可能
・拇岳へは神社から少し戻り、看板のある石垣を越えて入る。
・明瞭な踏み跡を辿ると、どんづまりとなるが、ここを「左」へ進む。
 右方面にも目印があるが、これは登山者用である。
・しばらくトラバースするとロープのフィックスがあるがこれは下山の道である。
 無視してそのまま進むと、取り付きに到着する。順調にいけば登山口から30分。
 壁には1ピッチ目の「赤い」クラックがあるのが分かる。
・頂上からの下山はフィックスロープや足がかりがあるものの、とても急なので注意。
・使用ギア 50mシングルロープ(フォローでダブルロープ50m使用)
 クイックドロー15本程、アルパインクイックドロー8本、カム#0.3~0.75少し

・キャンプ場は吉田キャンプ場を利用

・吉田の岩場へは「オートビレッジYOSHIDA」に駐車(有料)
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感想コメント

小豆島クライミングに行ってきました。
ちょうど一年前に計画していたのですがコロナで延期となっていました。
ご一緒させていただくのは、いつもお世話になっている東秀磯さんご夫妻です。

今回のお目当ては拇(おやゆび)岳のマルチピッチルート「赤いクラック」。
朝イチで到着して、そのまま岩場に向かいました。

1ピッチ目つじまい 5.9
出だしのスラブを登ると、カムでランナーがとれます。
リンクカムの緑か紫どちらかを使いました。
なんとなくバランスが悪いですが、大きく足を張ると安定しました。
途中のビレイ点は無視して右から回り込んでテラスへ。

2ピッチ目東さん 5.9
出だしが難しいらしいと聞いてましたが、ホールドは大きくハンガーも安心できます。
「人間なら登れる」と東さん。冗談です(笑)
左へトラバースするとハンガーの終了点があります。

3ピッチ目つじまい 5.10b
個人的にはここのワンムーブが一番悪かったような気がします。
ハンガー沿いに少し登ると凹角というより浅いクラックがあります。
傾斜は緩いのですが手と足のホールドが乏しいので、思い切りが必要でした。
ここからルートファインディングに気をつけてください。
完全に立つことができるテラス(しかもケミカルボルトの終了点がある)からさらに左にトラバースしていきます。よくこのまま直登してしまう記録を見ますが、これは間違いであります。
大テラスの終了点はこの時点では複数のリングボルトでしたが、このあとリボルトチームによってハンガーに打ち替えられました。

4ピッチ目東さん 5.10c
核心ピッチです。人工用なのかハーケン、リングボルトが連打してあります。
東さんは適当に間引きながら、もちろんフリークライミングで登って行かれました。
かぶったカンテを乗っ越しするところは、ホールドが大きく楽しめます。
問題はこのあとのフェースです。
カンテを越えたあとに貧弱な終了点がありますが、フリークライミングで行くのであれば、ピッチを切らずにこのまま継続したほうが絶対にいいと思います。
細かいカチをつないでいきますが、フォローの私は荷物を背負っていたので本当ギリギリでした。厳しかったです。
最後はスラブをランナウトして、終了点へ。
ここで同じ関西から来られたリボルトチームに遭遇。
打ち替えられたばかりのハンガーの終了点を使わせていただきました。

5ピッチ(最終)つじまい 5.8
ほとんど支点を見つけることができませんでしたが、弱点を選んで拇の右肩へ。
簡単なスラブを登って終了点です!

全ピッチオールオンサイト&ノーテンションで終了しました。
ピッチの切り方に工夫が必要だと思いますが、今回シングルロープでスムーズに登ることができました。
どのピッチにもワンポイントの難しさがあって、素晴らしい内容のクライミングを楽しみました。
また、海を見下ろすロケーションが最高でした。

また、今回JFAリボルトチームも来られていました。
おかげで赤いクラックの終了点が全てハンガーボルトに打ち替えられました。
ありがとうございました!

お昼には終了しましたので、午後から吉田の岩場で少しクライミングを楽しみました。

今回、東さんご夫妻が絶対に春に来たかったと言う「吉田のキャンプ場」に宿泊しました。
近くの「オートビレッジYOSHIDA」でお風呂に入れますし、焚き火用の薪の販売などもあり便利です。

翌日は吉田の岩場の「オリーブロック」に行きました。
キューブロックでいくつかスラブルートでアップ。(グレードがかなり辛い・・・)
その後、小豆島の看板ルートらしい「風神」「雷神」(どちらも5.11b)を登ることにしました。
東さんに「雷神」のトップロープをかけていただいて練習。
その後、リードでのトライで完登しました!まさか、一日で登れると思っていなかったので嬉しかったです。

一年越しの小豆島は忘れられない思い出となりました。

フォトギャラリー

拇岩岳!かっこいい!

登山口

1ピッチ目

フォローの東さん

2ピッチ目

3ピッチ目

フォローの東さん

フォローのMさん

4ピッチ目

ヒールフックがお見事!

終了点でリボルトチームと遭遇

フォローのMさん

最終ピッチ(5ピッチ目)

下山もスリリング

かっこいいです!

海辺の吉田キャンプ場

モーニング♡

いい感じ

二日目は吉田の岩場へ

雷神レッドポイント!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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