錦秋の立山アルペンルート

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2020年10月07日 (水)~2020年10月08日 (木)
メンバー
銀座店 西山、桑田
天候
1日目/晴 2日目/雨
コースタイム
【1日目】室堂(40分)雷鳥沢(100分)奥大日岳(75分)雷鳥沢
【2日目】雷鳥沢(50分)室堂
コース状況
・大日岳はガレ場多いので下り要注意。その他危険箇所なし。
・雷鳥沢テント場幕営料500円。水、トイレ代含まれます。
・日帰り入浴は雷鳥沢ヒュッテか雷鳥荘で15時まで利用できます。
難易度
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感想コメント

 先月から秋山縦走を企てるものの、雨に阻まれ計画変更を余儀なくされ続けている私。今回は秋色に染まる裏剱を剱沢から歩く予定でしたが、またしても雨予報。真砂沢ロッジの管理人さんに問い合わせたところ、剱沢は例年より融雪が早く、朝方は薄氷が張ってただでさえ厳しい条件とのこと、そこにさらなる追い討ちの雨。当然来年に持ち越しとなりました。
 初日だけは晴れそうだったので、雨が降ってもすぐに帰れる雷鳥沢にテントを張り、奥大日岳をのんびりピストンすることにしました。

 室堂の紅葉は想像以上で、多くの登山者、観光客で賑わっていました。特にロープウェイから見下ろすたんぼ平は格別で、錦秋という言葉がぴったり。立山黒部アルペンルートのポスターのような光景が広がっていました。
 雷鳥沢まではあっという間に到着、それなりに重い装備を下ろしてテントを張ったら一休み。アタックザックに荷物を積め奥大日岳へ出発です。

 室堂乗越までチングルマで真っ赤になった道を登り詰めると、左に地獄谷の煙を見ながら稜線歩きが始まります。風に乗って運ばれてくる硫黄の匂いは時折むせ返るほど。高度が上がるにつれ、弥陀ヶ原の広大なテーブル状の地形が明らかになってきます。断崖絶壁の谷の上に広がるなだらかな台地は、雲ノ平や五色ヶ原に良く似ていて、恐らく構造は同じなのではないかと推測できます。
 稜線の南側には雲ノ平を取り巻く山々が姿を現し、白山も頭を覗かせていました。北側へ回ると黒々とした剱岳、後方の白馬や五竜はこの位置からだとまるで剱の引立て役のようでした。山頂でおやつを食べながら、先へ進むか作戦を練りましたが、急激に眠気が襲ってきたので今日はここまで、そのままテントに戻ることにしました。

 9月の連休中の雷鳥沢は、テントがぎっしりでトイレ待ちの列が出来るほどだったそうですが、夜半から雨予報のこの日は比較的静かでした。登山口から近いため、大きな荷物を持ち込んでタープを張り、豪華なキャンプ飯を楽しむ人達もちらほら。もともと縦走予定だったので、食料・装備は最低限の私達はお肉の焼ける良い匂いをおかずに、いつものアルファ米に舌鼓、お腹が膨れるといつの間にか眠りに落ちてました。

 夜半に雨がフライを叩く音と寒さで目が覚めました。朝にはテントの中も湿っているだろうし、暖まった空気が逃げないようにここでシュラフカバーを装着。今までインナーシーツやサバイバルシートなども試しましたが、雨の日や秋の後半は結露を抑えて冷気を防ぐシュラフカバーを重宝しています。冷えやすい足下は、カイロとウールのタイツとソックスで凌げましたが、10月後半はダウンパンツが必要になりそうです。

 朝、雨が小降りになるのを待ってみましたが勢いは変わらず、諦めて外へ出てみると思ったほど酷くなかったのでその場で撤収作業を開始。風が強かったり土砂降りの場合は、適当に畳んでトイレの軒下にでも逃げ込むつもりでしたが、その必要もなくひと安心。それでも手先や体が冷えないよう、素早く片付けて早めに出発、室堂へ戻る急な階段をせっせと登り雷鳥沢を後にしました。

 雨には遭いましたが、素晴らしい紅葉も満喫できたのでまずまずの旅でした。次こそは晴れてほしいですが、また雨を呼んでしまいそうな気もします。とほほ。

フォトギャラリー

たんぼ平の紅葉、見事でした!

今回登ったピークは奥大日岳。

キラキラさざ波を立てるみくりが池。

地獄谷と奥大日。硫黄の匂いがぷんぷん。

雷鳥沢へ向かいます。

どこに張ろうかな。

奥大日岳へ。橋を渡ったら剱御前への分岐を左折します。

チングルマの赤い絨毯の中を歩きます。

赤、黄、緑の山肌と空のコントラストが素晴らしい。

雲の上から白山が。

奥大日の山頂見えてきました。

雷鳥沢を俯瞰。

左には室堂、右には剱、後ろに立山、本当に良い道です。

岩の殿堂という言葉がぴったり。

笠や槍までくっきり見えました。

雷鳥沢へ帰還。

一人一張贅沢に使います。

雨の撤収は素早さが命。

みどりが池の溢れた水は下のみくりが池に注いでいました。

名残惜しいのでゆっくり歩きました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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