徳島県 四国の山 17 三嶺(1894m)~天狗塚(1812m)
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2022年09月29日 (木)~2022年09月30日 (金)
- メンバー
- 高知大丸店 戸田
友人1名
- 天候
- 雨/晴れ
- コースタイム
- 【1日目】
光石登山口→(75分)さおりが原→(115分)青ザレ→(80分)三嶺→(60分)西熊山→(30分)お亀岩ヒュッテ
【2日目】
お亀岩ヒュッテ→(30分)天狗塚→(40分)お亀岩ヒュッテ→(80分)八丁小屋→(40分)光石登山口
- コース状況
- さおりが原からカヤハゲ西尾根にさしかかる辺りで、尾根の北側を回り込んでフスベヨリ谷に合流する道が続いています。いわゆる破線ルートで、倒木や斜面崩落等で道が荒れていますが、かろうじて通じています。
カヤハゲを経由せずに行けるので時間短縮になるかと思いましたが、実際はフスベヨリ谷に合流してからがかなりしんどく、源頭部に至るまではほぼ沢登りの世界で、道らしきものはありません。
GPSアプリの類いはあった方がいいでしょう。
また、下山に使った、お亀岩ヒュッテからカンカケ谷を下って八丁小屋までの道は、テープを頼りに進む箇所がいくつもあり、かなりわかりずらいです。
こちらもやはりGPSがあるといいです。
【気象】
光石登山口(893m) 10:45時点 19℃ 無風
三嶺(1894m) 16:00時点 15℃ 2~3m/s
お亀岩避難小屋(1642m) 5:00時点 13℃ 2~3m/s
天狗塚(1812m) 6:00時点 11℃ 4~6m/s
【服装】
トップ
・レインジャケット
・薄手フリース
・150メリノウール半袖Tシャツ
・ドライナミックノースリーブ
ボトム
・薄手化繊パンツ
グローブ
・薄手ソフトシェルグローブ
思いのほか温かく、1日目、稜線に出てから雨に降られるまではジャケットを着ることはありませんでした。
小屋の中も快適。
1日目もマイルドな気温で、手袋もいらないくらいでした。
感想コメント
天気に祟られて今まで縁がなかった三嶺ですが、好天を待っているといつ行けるかわからないので、1日目の天気は微妙でしたが強行することにしました。
三嶺~天狗塚の周回ルート。泊まりです。
【1日目】
光石登山口はガスがかかっていて、涼しいけれど高湿度のためやや不快な歩き出しとなりました。雨が降っていないだけマシ。
当初はカヤハゲ経由で三嶺に向かうつもりでしたが、さおりが原から先に少し進んだところで、地図にない分岐が出てきました。
よくよく地図を見ると、三嶺への最短ルートであるフスベヨリ谷ルートに合流する道のようで、荒れていて悪路だと聞いていたフスベヨリ谷を行くつもりはなかったのですが、途中から合流するのであれば早く着ける方がいいかと思いそちらへ。
かぼそく残る踏み跡を頼りに斜面をずっとトラバースしていくと、ほどなくフスベヨリ谷に合流しました。
ここからがルートの核心。
一般的に道と言えるものはほぼなく、要はただの沢登りです。
時間がかかり、消耗します。
咲き乱れるシコクブシ(カワチブシの変種)を横目に黙々と登る。
青ガレと呼ばれる場所を過ぎ、沢から斜面を登るようになった辺りででようやく道らしくなりましたが、やはりかなりわかりにくい。
稜線まで上がるころには、カヤハゲから回っていた方が早かっただろうな思うに至りました。雨も降ってきて、三嶺の頂上は真っ白。何も見えません。
がっかりです。
早くお酒を飲みたいのでお亀岩ヒュッテへ急ぎます。
西熊山を足早に通り過ぎ、ヒュッテに着いてみると、先客がおられました。
避難小屋で他の登山者の方と出会うのは初めての経験です。
しかも四国で。
珍しいこともあるものです。
お亀岩ヒュッテは小キレイで、トイレも付属しています。
薪ストーブもありましたが、あいにくの天気で先客の方たちも火を起こせなかったようです。
水場はヒュッテから100mほど下った所の沢水を汲めます。
持参したビールで同行の友人と乾杯した後は、白飯を炊き、サバのミリン干しを焼く。
追加の日本酒・美丈夫と合わせてすぐに夢心地。
完璧な夕ご飯でした。
【2日目】
日の出前に起きて天狗塚へ。
急登をこなして天狗峠に着くと、すぐにそれとわかるキレイな三角錐のピークが見えました。
明け方の笹原に浮かぶ天狗塚の姿にしばらく見とれます。
ほどなく頂上に着き、その5分後に日が上がりました。
ぴったり。
コーヒーを沸かし、ゆっくり飲んで景色を楽しみました。
太陽の光はどんなところでも変わらずにいいですね。
昨日の疲れが取れていく。
小屋に戻り、カンカケ谷を下って下山します。
晴れて気持ちのいい渓谷。
緑泥片岩の緑が透明な流れにはえて、何度も立ち止まって眺めてしまう美しさです。
夏に沢登りで訪れたいと思いました。
三嶺、素晴らしい濃度の自然が楽しめる山でした。
リピート必至です。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。



















