奥多摩屈指の急登 大ブナ尾根から御前山
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2024年01月16日 (火)~2024年01月16日 (火)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れ/強風
- コースタイム
- 小河内ダム(60分)サス沢山(60分)惣岳山(20分)御前山(7分)避難小屋(50分)大ダワ(15分)鋸山(60分)愛宕神社(20分)奥多摩駅
- コース状況
- ・小河内ダムへは奥多摩駅から奥多摩湖バス停で下車します。下りてすぐに公衆トイレがあり便座が温かかったです。
・ダム~サス沢山~惣岳山までの大ブナ尾根は急な上、岩稜混じりで登り辛いです。下りに使う場合はトレッキングポールは必須、気温の低い日は凍結や霜柱が出来るのでチェーンスパイク装着が安全です。
・御前山避難小屋のトイレは使用可能。セルフで掃除するシステムとなっていました。
・大ダワのトイレも使用可能。
・鋸尾根は鎖場あり。迂回コースもあります。
- 難易度
感想コメント
まだ登ったことのない奥多摩三山の一つ、御前山に奥多摩湖から登り周回してきました。この日はお天気も良く冬山低山最適の日...と思っていたら風が非常に強い日で、あまり登山には向かない日でした。下山後お天気ニュースを見たら、日本海側は猛吹雪、何と東京は全国で一番気温が低く寒かったとのことです。登山中も木枯しのような強風が吹き荒れ、落ち葉が舞い上がり顔を叩きつけてくる荒れ模様。木々は唸りを上げ、弱い小枝が折れて上からバラバラ落ちてきました。強い風が吹くと歩みを止めて落ち着くのを待ってから登ったので、予定より時間がかかりました。
風のせいで体感温度はマイナスに感じました。ウォームパンツ一枚でしたが、タイツを重ねた方が良かったと思います。いくら急登でも体温が上がらず、常にプリマロフトのアクティブインシサレーションを着用してフードも被っていました。手はメリノウールのグローブで保温、寒がりの私にはメリノウールが欠かせません。当然上着のインナーもメリノウールでした。
風さえ無ければ奥多摩湖をのんびり眺めてから出発したかったのですが、登って早く発熱しなくてはと思いすぐに歩き出しました。いきなり岩がゴロゴロ、しかも急なので集中しないと滑落の危険があります。できるだけ置いた足をぐらぐらさせず、そっと次の足を運んで着地。大ブナ尾根は急登と聞いていましたが、ここまで危ない道だとは驚きでした。
岩が終わっても急登は終わらず、体力温存のため直登は避けてジグザグに登りました。時間はかかりましたがなんとかピークにたどり着き、奥多摩湖を俯瞰した後は御前山からご褒美の富士山を眺めることがてきました。
風のせいか良い天気なのに登山者はほとんどおらず、すれ違ったのはたったの二人でした。温かいお昼でも食べて景色を満喫したいところでしたが何せこの強風。避難小屋の様子を見に行ってみると、しっかり風は防いでくれそうだし日当たりの良い窓辺があるのを確認。こちらで少し休憩することにしました。
カップ麺にお湯を注いで熱々の汁をすすります。少しでも温かいものを口にすると忽ち元気になります。寒い冬は山専ボトル、雪山ならさらに緊急用も兼ねてバーナーセットが欠かせません。お腹が膨れたところで、下りの気力が湧いてきました。
相変わらず強い風が舞う大ダワを越えて岩稜帯の鋸尾根へ。かつて海沢岩稜から大岳山を目指して歩いたのを思い出しました。この辺は危ないところには梯子、鎖があるので安心して登り下りができます。長めの鋸尾根ですが、岩場が時々出てくるので飽きずに歩けました。
石仏を拝み愛宕神社に参拝して、長い階段を下れば終点・奥多摩駅です。電車の時間も丁度良く待たずに乗り込めました。電車は暖房が効いてポカポカ、その温かさが身に染みた瞬間でした。
【着用ウエア】
○上着/プリマロフトゴールドの化繊インサレーション→マムートのRimeIN FlexジャケットやミレーのTOIジャケットなどが類似品です。行動時には適度に温めてくれるので先を急ぐ単独行にはおすすめ。
○インナー/メリノウール150にミレーのアルファライトスウェットを重ねました。
○パンツ/新作のフォレストワードローブのサーマルストレッチパンツ...細身で股上浅すぎないので小柄な私にも履きやすかったです。ストレッチ効くので急登でも◎。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。