白山山系 銚子ヶ峰

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年04月15日 (日)~2012年04月16日 (月)
メンバー
天候
15日:晴れ 16日:曇り
コースタイム
【15日】白山中居神社=(1:50)=石徹白登山口(休憩0:20)=3:30=避難小屋(休憩0:25)=(0:35)=宿泊地
【16日】宿泊地=(0:40)=銚子ヶ峰=(0:25)=宿泊地=(0:15)=避難小屋=(1:20)=石徹白登山口(休憩0:40)=(1:30)=白山中居神社
コース状況
【白山中居神社~石徹白登山口】
舗装された車道で現在通行止めのため、車両は進入できません。
除雪はされていますが、至る所で残雪が崩れ落ちたり、落石が発生しているので通行には細心の注意が必要です。

【石徹白登山口~銚子ヶ峰】
登山口からしっかり積雪があります。
目印テープは少ないですが尾根をたどるルートなので分かりやすいと思います。
いろんな落とし穴に嵌らないよう注意が必要です。
行きに雪の中から水音が聞こえていた場所は帰りには口が開いていました。
木の周囲には穴が開いています。
雪庇が出来ているところではクラックが入っています。
穴やクラックの表面が雪に覆われており、踏み抜く場面もありました。
ルート的に危険なところはありません。

【その他】
白山中居神社(周辺)に駐車場あり。WCあり。
石徹白登山口にWCありますが、林道が開通していない為、WCも使用できません。
神鳩避難小屋は二階の冬季出入口から出入出来ます。
難易度
Google Map

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感想コメント

「雪洞泊がしてみたい!」と言う友人のリクエストでまだまだ雪がたっぷりありそうな白山山系の銚子ヶ峰に行ってきました。

石徹白登山口までの長い長い林道歩きからスタートです。
林道は川沿いに進み、山並みの景色が楽しめます。

ただ、コース状況にも書きましたが斜面の残雪が緩んで雪崩落ちてきたり、緩んだ石が落ちてきたりと、ある意味、林道が一番の危険箇所かもしれません。
歩いている最中には小石が転がった程度でしたが、行きにはなかった雪の塊が道路を埋めていたり、タイミングが悪ければ事故に繋がりかねないので注意が必要です。

石徹白登山口からはしっかり積雪があります。
標高が上がるごとに周囲の野伏ヶ岳、薙刀山、よも太郎山、願教寺山が姿を見せます。
が、久々の山行、泊まり装備の重荷になかなか進めず、予想以上に時間がかかってしまいました。

下から見上げた銚子ヶ峰の山頂付近には雪洞を掘れそうな所が見当たらず、時間的にも手前の斜面を宿泊地に決めました。
神鳩避難小屋からそれほど離れていない所にわざわざ雪洞を掘るのも微妙な心境ですが・・・(^^;
目の前には別山、東には北アルプスの山並みも見える展望の良い場所なので良しとします。

スコップもスノーソーも1つ。たっぷり3時間以上かけてなんとか雪洞完成。
気温が高く、掘っている雪から水が滴り、不安になりましたが、壁・天井を綺麗にならし、夜には気温も下がって無事に雪洞が崩れることもなく泊まれました。
が、グローブはずぶぬれ。完全防水の物で予備は必ず用意しておきましょう。

翌日は福井県との県境を周回予定でしたが、朝には一面のガス。
しかも朝食セットを車に忘れてきたことに気付きテンションダウン↓↓
空身で銚子ヶ岳だけ登ってきた道を引き返しました。

下りはあっという間で登りの半分以下の時間。
雪の斜面をザクザク駆け下りるのも楽しいですね。

フォトギャラリー

左へ川を渡ると野伏ヶ岳へ、右の通行止めの林道を進むと銚子ヶ峰へ。目指す銚子ヶ峰が白く輝いてます。

林道より野伏ヶ岳。

林道には蕗の薹がいっぱいでした。

石徹白登山口。登山道のあるところは踏み抜きそうだったので左の尾根へ。

石徹白の杉。特別天然記念物です。

天気も良く良い感じ。どこでも歩けます。

が、木の周りはポッカリ大穴。踏み抜かないよう気をつけましょう。

正面に銚子ヶ峰。

振り返ると野伏ヶ岳と薙刀山。

稜線は雪庇が続きます。

神鳩避難小屋。右に回りこむと2階の冬季出入口から出入りできます。

母御石から山頂方面を眺める。雪庇の張り出しや雪崩の跡、無数のクラックが見える。

見上げる山頂に雪洞適地は見当たらない・・・

目の前に別山が見えるし・・・

東には乗鞍が見える。適地とは言えないけど良しとしよう・・・

日が暮れるまでに何とか完成!夜には満天の星空でした♪

翌朝はガス↓↓斜面にはぱっくりクラック。

山頂への稜線は既に雪が寂しい状態です。

ガスの山頂に到着。ここにもクラック・・・

下山は早い!林道には至る所で落石です。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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