乗鞍岳滑走!
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年05月08日 (火)~2012年05月08日 (火)
- メンバー
- 天候
- 晴れ後曇り
- コースタイム
- 9:00 位ヶ原山荘→9:50 肩の小屋口→11:20 剣ヶ峰 11:30→<スキー滑走>→12:00 位ヶ原山荘
- コース状況
- 雪はほどよく締まっていて滑走には好条件。
山頂付近の稜線はやや凍っているものの、大きな危険箇所はなし。
斜面にクラックもなく、安全に滑ることができます。
三本滝まで積雪がありますが、あと1週間ぐらいで完全に融けるでしょう。
- 難易度
-
感想コメント
バックカントリーのメッカとして最も有名なのは乗鞍岳だと思います。
山スキーを始める人は最初はかぐらか乗鞍岳から始めるのではないでしょうか。
乗鞍岳は最高峰である剣ヶ峰が標高3026mとかなりの高峰。
しかし、車道がかなり上まで通じていて山頂へのアプローチが容易。
夏はバスで2700m付近まで上がれるので、山頂に簡単に到達できます。
山容はとても穏やかで、まさにスキー向きの山。
雪崩も起こりにくいので比較的安全です。
そして夏まで雪渓も残り、11月から7月までスキーができるという日本では珍しい山です。
数年前から「いつか乗鞍を滑ろう」と思いつつ、なかなか果たせず。
天気の良さそうな日を狙って、乗鞍岳に向かいました。
今回の目的は頂上からの滑走です。
乗鞍岳の冬季、残雪期のアプローチは下記のような感じ。
■11月~4月上旬
スキー場リフトで最上部へ。そこから歩いて位ヶ原山荘を経て頂上へ。
■4月上旬~GW前
スキー場はクローズ。乗鞍高原から歩くしかない。
■GW~6月ごろ
春山シャトルバスが運行。位ヶ原山荘までバスで行ける。頂上まで3時間弱の登山。
■6月ごろ~
肩の小屋口までバスが運行。ここから頂上まで1時間半ほどの登山。
ということで、今回は乗鞍高原からスキーを担いで、バスで位ヶ原山荘に向かいました。
平日にも関わらずバスの乗客はなかなか多いです。
途中、三本滝でスキー、スノボの方がたくさん乗ってきました。
※バスに乗っていて気がついたのですが、この時期は、位ヶ原へ向かう途中の三本滝までまだ雪が残っていて、ここまでツアーコースで滑ってこれる。
なので、三本滝で車を停めてバスに乗って位ヶ原山荘へ向かい、帰りはそのまま三本滝まで滑走してくるのがよい。
ただし、あと1週間もすれば三本滝までの雪も融けそうな状況。
8時50分にバスが位ヶ原山荘に到着。天気は快晴。
山荘から青空に真っ白な乗鞍岳がきれいに見えます。
スキー、スノボの人は準備をしてさっそく出発しています。
車道を少し歩いてから登山道に取り付きます。
スキーにシールを貼って、シール登行。
いきなりきつい坂がありますが、これを超えると平坦な位ヶ原。
目の前にど~んと乗鞍岳が迫ってきます。
楽しそうな雪の斜面が見えてくるとやる気が出てきます。
肩の小屋口まではほんと平坦。
けっこう飛ばして歩いてきたので汗ばんでました。暖かいです。
ここから急斜面です。
いきなり剣ヶ峰への直登は厳しいので、肩の小屋と朝日岳の間をジグザグに登る。
雪はしっかり締まっていて歩きやすい。
稜線に出ると、風が吹いてきてやや寒い。
ニット帽をかぶり、アルパインジャケットを羽織る。
稜線上は地面の雪が凍りついていてスキーだと少し歩きにくい。慎重に。
剣ヶ峰直下の鞍部でスキーを外し、剣ヶ峰に登る。
鳥居が凍り付いていますね。
3026m。さすがに寒いです。
帰りのバスの時間もあるし、すぐに降りることにする。
スキーを装着して剣ヶ峰と蚕玉岳(こだまだけ)の間の斜面を一気に滑り降ります。
雪質はとてもいい感じ。
斜度もそれほど急ではありません。
あ~!楽しい~
というわけで、あっという間に山荘まで滑り降りてきました。
山荘からは12時36分のバスに乗って乗鞍高原まで戻ってきました。
登り2時間半。滑走30分。
途中、危険なところはなく確かにバックカントリー入門にふさわしい山ですね。
終バスは14時56分なので、体力に余裕があったら肩の小屋口からもう1~2回登り返してもよい。
また、反対側の権現池方面もいい斜面があるということ。
バリエーションルートが豊富そうです。
7月まで滑れるし、楽しいルートを調べてまた来ようっと。
神戸から片道約400km。
日帰りは厳しいですが、がんばれば何とかできそうです。
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