剱岳 源次郎尾根

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年08月11日 (土)~2012年08月14日 (火)
メンバー
天候
晴れのち雷雨
コースタイム
1日目 黒部ダム(180分)内蔵助平(180分)真砂沢ロッジ(テント泊)
2日目 真砂沢ロッジ (60分)源次郎尾根取り付き(300分)Ⅰ峰(150分)Ⅱ峰(75分)剣岳山頂(ツエルトビバーク)
3日目 山頂(20分)長次郎谷雪渓末端(20分)山頂(150分)剣山荘(120分)真砂沢ロッジ(テント泊)
4日目 真砂沢ロッジ(120分)剱沢小屋(80分)剱御前小屋(45分)雷鳥平(45分)室堂
コース状況
黒部ダム〜内蔵助平:滑り易い急斜面などやや悪路ではあるがロープはあった。
ハシゴ谷乗越〜真砂沢ロッジ:ハシゴの状態が悪く注意が必要。
源次郎尾根:荒れておらず良好。ガレ場はある。
その他:良好
難易度
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感想コメント

昨年からの目標であった剱岳源次郎尾根ルートに行ってきました!
下山は欅平へと計画しておりましたが、雷雨で橋が流されてしまったため室堂に変更。

1日目
黒部ダムから内蔵助平は沢沿いの気持ちのよいルート。
人は少なく、ロープをつかみながら登る箇所もあり、テント泊装備を背負っていると中々ハードでしたが、黒部ダムの観光放水を下から見られたり、途中湧き水を飲める箇所もあり楽しめました。
内蔵助平は涸れた沢を歩きます。ダラダラと長いです。植物はやたらと大きいのには驚きました。
ハシゴ谷乗越への登りは急登です。真砂沢への下降はハシゴが頼りなく慎重になりました。
真砂沢ロッジのテント場は大学山岳部の合宿などで賑わっていました。

2日目
源次郎尾根アタック当日は快晴。
先攻パーティに団体2組。のんびり登りました。
ロープやお助けヒモが必要だったのは、登り始めに3回とⅡ峰の懸垂下降でした。
クライミングというよりは木や草を掴んでよじ上る体力勝負ルートといった印象。
Ⅰ峰までが思いのほか長く挫けそうになりましたが、その後はあまり時間はかかりませんでした。
ルンゼルートを登ってこられる方がいて、落石に気を遣いました。
全体的には岩はしっかりしています。
山頂到着が遅くなったためツエルトでビバークしました。近くに雪があったので水が作れて良かったです。エマージェンシーシートはあるとないとでは大違いでした!

3日目
長次郎谷左俣を下降予定でしたが、濃霧でシュルンドも多かったため中止。別山尾根を下降しました。
だんだんと暴風雨になってきて、カニのヨコバイは少し緊張しました。
その他はクサリがしっかりしているので快適でした。
剣山荘にて休憩後真砂沢ロッジへ戻りましたが、嵐のためか途中の雪渓上には落石がゴロゴロ。
その後の雷雨は帰れないかと思うほどでした。
でも停滞した分のんびり宴会ができました。

4日目
豪雨の中、室堂へ。
雪渓の登り返しが長いです。
天候も悪いので寒くなってきました。
剱沢小屋にてゆっくり休憩をとり、最後の頑張りを。
雷鳥沢への下りは皆早く帰りたいのか走っているような勢いでした。
朝は嵐でしたが雷鳥沢に着いたら晴れてきました。
その後、最終日の核心部とも思える階段を登り、無事室堂に到着!

無事に帰ることができて何よりでした。
計画の全てを実行することは出来ませんでしたが、
源次郎尾根はとても思い出深いルートとなりました。
来年は八ツ峰を目標に、岩登り頑張りたいです!

フォトギャラリー

観光放水中のダムの下は雨のよう

緩やかな道

川沿いに進む

一部ヤブ

橋をわたり

取り付きまでの長い雪渓登り

やっと登り始める

やや高度感あり

Ⅰ峰までが長い

Ⅱ峰からの懸垂下降

約30m

長次郎谷左俣にシュルンドが

登頂!

立派な祠

小さなお地蔵様。無事をありがとう。

登って来た尾根

八ツ峰

ビバーク地

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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