大菩薩縦走（途中まで）

今回は、本当のところ滝子山まで縦走したかったのですが、夜から午前中にかけての大雨でやむなく断念。が、紅葉の山を満喫すべく、途中の湯ノ沢峠まで歩いてきました。

甲斐大和駅からのバスは、４月下旬から１１月下旬の土日祝日のみの運行と地図に書いてありましたが念の為調べたところ、なんとこの日から平日も運行しておりました。登山客が増えているということでしょうか。バスは立ち乗りの方も数名いらっしゃる程度の込み具合。上日川峠から大菩薩峠までは、平日にしては多くの登山客がおりました。道も非常に歩きやすく、迷う箇所もない一本道。日の光に透け出された紅葉がとてもキレイでした。大菩薩峠からは南アルプスがよく見えます。眺めの良いこの峠では「北岳」「甲斐駒ケ岳」など南アルプスの山々の名が飛び交っていました。

その後は徐々に登山者の数も減り、山には風と鹿の声だけが響きます。ちょうど繁殖期だったのでしょうか。少なくとも１０頭ほどの鹿を目撃しました。

この辺りには秀麗富嶽十二景を冠する山が点在しています。今回通った中では、小金沢山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山がそれにあたります。が、私としては黒岳と白谷丸の間も一押しです。まるで絵に描いたようなキレイな富士の景色は必見です。

天気予報はこの日の夜から朝にかけて大荒れの予報。
この日は夕暮れの景色を楽しみつつ、湯ノ沢峠まで下り避難小屋に宿泊させてもらいました。
小屋は非常にきれいに使われており、電気もありとても快適です。念の為テント泊装備を持参していた為使いませんでしたが布団も用意されています。

次の日、めいっぱい荒れた天気は結局昼過ぎまで収まらず。晴れたら大蔵高丸ピストンも考えていましたが、午後からまっすぐに下山。雨はあがり、湿った山の匂いと、風で落ちた色とりどりの落ち葉とで、気持ちの良い下山路でした。下山後のやまと天目山温泉はアルカリ性が強く、お肌がすべすべになります。ぜひ行ってみてください。