富嶽縦走その⑥~小金沢・牛奥・大蔵高丸・ハマイバ・滝子~(山梨県)
- 投稿者
-
浅見 直紀
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2013年11月04日 (月)~2013年11月05日 (火)
- メンバー
- ららぽーと横浜 阿部
- 天候
- 曇りのち晴れ
- コースタイム
- 1日目:(JR 塩山駅からタクシー)福ちゃん荘→(45分)→大菩薩峠→(100分)→小金沢山→(30分)→牛奥ノ雁ヶ原摺山→(130分)→湯の沢峠
2日目:湯の沢峠→(35分)→大蔵高丸→(20分)→ハマイバ→(90分)→大谷ヶ丸→(80分)→滝子山→(135分)→林 道終点→(40分)→JR 初狩駅
- コース状況
- 全体的に滑ります。そして倒木が多い。
大蔵高丸から滝子山まで(特に大谷ヶ丸から南側)が踏み跡薄いです。
風が抜ける箇所が多いので防寒対策は充分に
- 難易度
-
感想コメント
久々である。日数にして二ヶ月。それまではサケ釣りとかしていて山に行けず、台風で潰されたりしてモンモンとしていた。今回はそんな中のチョイスなのである。
気付けば塩山。高尾からの記憶が無いのは当然眠っていたからなのであるが、危うく寝過ごすところだったのは秘密。そして、タクシーを拾って福ちゃん荘まで運んでもらう。
凄い。何だろうか、この背徳感は。続々と歩く登山者をごぼう抜きである。
福ちゃん荘からまずは、大菩薩峠に上がる。ガス!雨ではない。ここはポイントだ。家でも外でも雨男のレッテルを貼られる私としては。曇りも同じとは言わせない。
黙々と歩く。ぬかるんでいたり、落ち葉が滑ったりで油断ならない。秀麗富嶽十二景二番山頂の小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山と通ったが展望はゼロである。そして寒い!
小金沢山で会った一組の登山者を目安に歩かせてもらう。そのつもりでいた。
けど早いのである。休憩のせいで時間差が出たが、それでも5分くらいしか変わらないはずなのだ。なのに、クマ鈴の音すら最早はるか彼方。個人的にいつぞやの那須岳の逆バージョンで、一人ニヤニヤしていた(那須岳の記事参照)
白谷丸という箇所がある。この場所、すごく展望が良いのだ。富士山だってバーン!!と見えるのだ。
by阿部殿
見えん。晴れ始めていて、スソ野がチラリズムをヒラヒラさせる。悔しいものだ。歯噛みしつつ、物凄く滑った跡だらけな斜面を降り切ると、湯の沢峠。
夕食は豪華だった。ディナーと呼んだ方が良いのではなかろうか。ちょいと信じられん。阿部殿には感服した。百蔵山の時も凄かったが。
二日目。寒くて目を覚ます。よく寝た。10時間は固いな。気温は5℃。しばれるのぅ。けど快晴!
大蔵高丸に上がってみると、ようやく秀麗富嶽十二景らしくなった。これだよ、コレ!こういう風景を期待したんだよ!もう雨男だなんて言わせないんだからな!けど寒い!今年初の霜柱をバリバリ・ザクザクしながら進む。その間はずっと富士山を睨めっこ状態。カラマツが青空に映える。けど寒すぎて鼻が止まらない・・・。ハマイバ(破魔射場)はイマイチな展望。けど、黄色になったカラマツが青空に凛として立ち並んでいたので、これはこれでアリかなと。
米背負い峠(こめしょいとうげ)の手前、尾根が広くて落ち葉がルートを隠していて、しかもそもそも踏み跡薄いという場所に出た。これはルートファインディングに注力しなければなるまいて。今回は前情報に従い、GPSを持参。久々出番のナイスガイ。微妙に道を外れて元に戻ったりしたが、そもそも地図の道と実際の道の誤差があったりで、やっぱりGPSは補助なんだなと実感。
前情報について、初日に阿部殿から「凄く滑る箇所がある」と伺っていた。もはや全体的に滑るので失念していたのだが、こういうものは忘れた頃に・・・
やってきた。フオワー!?とか情けない声を出して片ケツを擦った。滑った勢いで立ち上がったが、精神に傷を負った。何だろう。何故いつもケチが付くのだろう。ちなみに場所は、米背負い峠ちょい前。ことあるごとに払って進んだ。
滝子山は全員未踏であった。道は細いがしっかりしていて、紅葉がキレイ。そうやって上ばかり見てるから足元すくわれたのか!?
山頂は絶景だ。今まで通ってきた道が全て見える。私にも見える。
この頃には日差しガンガンで暑くなった。風は冷たいが気持ち良い。休憩そこそこに下山だ。
紅葉鮮やかな尾根をひたすら下る。初狩駅へは複数分岐あるので、ボーっとしていると意図せぬ方へ進む可能性アリ。注意である。今回は藤沢地区に下りた。駅まで直進というルート。沢を何回も横切るので滑ったら悲しい。そんなルートなのである。
長いコンクリートをクリアすると駅だが、こここそが核心だ。立札など皆無に等しい。最後の最後まで地図を広げることになった。
二ヶ月ぶりなので、結構欲張った山行になった。寒さと引き換えの紅葉は格別だ。二番山頂は富士山が見えずじまいだが、だからこそリベンジ精神を刺激される。
月並みだがあえて言おう。富士山と紅葉を合わせて賞味できるこのルートは贅沢であると。
地図(地形)読みにはご用心。
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