伯耆大山(弥山、八合尾根登攀)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年02月03日 (月)~2014年02月04日 (火)
- メンバー
- 天候
- 曇り、風雪
- コースタイム
- 1日目(夏道~弥山~元谷避難小屋)
夏山登山口(80分)行者別れ(15分)6合目避難小屋(60分)頂上(45分)行者別れ(45分)元谷避難小屋(小屋泊)
2日目(八合尾根)
元谷避難小屋(60分)八合尾根取付(550分)夏道八合目合流点(120分)夏山登山口
- コース状況
- 夏道はグサグサの雪で踏み抜き多発。非常に歩きにくかった。全身が埋まるほどの穴に嵌まることもある。
八合尾根は天候、積雪量、雪質により難易度が変わる。今回は前日までの暖気で緩んだ雪の上に新雪が積もり非常に不安定だった。取り付きから岩壁を過ぎた所までスタカットで行動した。11P。
支点は全て灌木で取れた。10P目の岩壁直下のナイフリッジは危険を感じ、壁右下にトラバースし、さらに左側基部へトラバースして壁を直登した。浮石だらけなので登り切るまで支点は取れない。状況次第では岩壁基部をトラバースして抜けた方が良いと思われる。
夏道はこの日の雪で完全にトレースが消えてしまっていた。基本的に尾根伝いだが降雪後の樹林帯は特に道迷いに注意が必要。
- 難易度
-
感想コメント
1日目はルート偵察の為夏道を登ったが、濃いガスで全く何も見えなかった。山頂避難小屋の立派さに驚いた。踏み抜き多発のモナカ雪に辟易した。
元谷避難小屋から八合尾根の取り付きまでに、別の谷に入り込んでしまい時間をロスしてしまった。最初の二又で右にルートを取るべし。
暖気の後に強い寒気が入った直後のアタックだったので、雪質や天候が不安だったがギリギリ行けたという感じ。ルート状況もよくわからなかったので安全の為スタカットで確保しながらの登攀となったが、取り付きから数ピッチはコンテで良かったと思う。
時間がかかりすぎたのもそうだが、力不足を痛感した登攀となった。
核心の岩壁クライミングはぼろぼろの壁をフリーソロ状態だったのでかなりシビレた。
自分がどんな山に登っているかも分からないほど最初から最後まで視界不良だったが、悪天候の厳しさも冬山の魅力である。なにはともあれ、最高に楽しい登山だった。
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